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今、読むべき一冊

2026/04/24

書籍 『装力━━あなたの真の価値が伝わる「装い」の哲学』

著者:政近準子、発売:株式会社時事通信社、発行:株式会社時事通信出版局

2026年3月発行、本体2,000円+税

大人の男の真価を問う「装い」という名の教養書

日々、最前線でビジネスや社会と向き合う読者の皆様に、一つ問いかけたいことがあります。
「いざ」という晴れの舞台で、確信を持って自らの装いを選択できているでしょうか?

私たちは毎日服を着るにもかかわらず、その本質や体系的な知識を学ぶ機会を持たずに生きてきました。

経験を重ね、確固たる地位を築き上げた成熟した世代だからこそ、周囲からは常にその「在り方」がはっきりと評価され、判断されています。ただ日常を無難に済ませるだけのマインドレス(無自覚・無思考・惰性)な服装では、知らず知らずのうちにビジネスや人間関係における重要なチャンスを逃しているかもしれません。

そこで、これからの時代を生き抜くための「新たなビジネス教養」としてご紹介したいのが、本書『装力』は、日本で初めて「パーソナルスタイリスト」という概念を提唱し、政治家や経営者など延べ数万人のスタイリングを手がけてきた著者・政近準子氏による、装いの本質と哲学をまとめた一冊です 。著者が20年以上にわたる膨大な現場経験の中から時間をかけて磨き上げてきた「装力」という概念と、実践的なメソッドが凝縮されています 。

本書が説くのは、若者のようなトレンド追求や、単なる自己満足のおしゃれではありません。「どう見せるか」という表面的な発想から、「どう在るか」へと視点を転換する本質的な哲学です。

なかでも、TPOを拡張し、場と相手に共鳴しながら在りたい自分を表現する「響装(きょうそう)」という概念は、経験豊かな大人にこそふさわしいアプローチと言えます。装いとは、今日会う相手への「おもてなし」であり、社会へのギフトにもなり得る高度で知的な行為なのです。

揺るがない基本という土台の上に、皆様一人ひとりの生き様やメッセージを存分にまとうこと。その結果として育まれる上質な人間関係は、個人の可能性を広げるだけでなく、その場や空間の価値さえも高める力を持ちます。

全4冊からなる「装力シリーズ」の第一作目となる本書は、性別や年齢を超えて誰もが応用できる「土台」として執筆されています 。自身のアイデンティティーや生き方を見つめ直し、世代を越えて読み継がれる「家伝の書」を目指した著者の想いが詰まった本作。

「明日何を着る?」という日々の選択を、真の自由を感じる自己表現の楽しみに変えるために。皆様のアイデンティティーの土台となるこの「装力」を、お読み頂きたい。

 

 

著者紹介

政近準子

有限会社ファッションレスキュー代表。
日本におけるパーソナルスタイリストという職業を創出し、業界を確立。
大手アパレル勤務後、イタリアで研鑽を積み、帰国後に独立。累計2万人以上の装いを支援し、主に政治家・経営者・起業家など社会の第一線を担う人々のスタイリングを手がける。業界初となる百貨店でのパーソナルスタイリング常設カウンターを実現。NHK「あさイチ」「おはよう日本」ほか多数メディア出演。Eテレではファッション教育番組を担当。企業研修や講演はMcKinsey & Company Japan、JR東日本、三井ホームほか多数。大学での講義も行い、次世代教育に力を注ぐ。装いを単なる外見ではなく「生き方を映す力」と捉え、日本発の装い哲学「装力」を提唱。装いを通して自らの真の価値を真っ当に伝える文化の確立を目指している。

ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。