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「坂本龍一 | 音を視る 時を聴く」開催中です

2024年12月21日(土)から。東京都現代美術館で「坂本龍一 | 音を視る 時を聴く」展が開催中です。音楽家でありアーティストとして国際的に知られる坂本龍一の、音と時間をテーマにした大型インスタレーション作品が展示されています。

坂本龍一は、1990年代からマルチメディアを駆使したライブパフォーマンスを展開し、2000 年代以降は、さまざまなアーティストと共に、音を立体的に視せるインスタレーション作品の制作発表を積極的に行ってきました。今回の展覧会では、坂本龍一自身が生前、東京都現代美術館のために考えていた構想を軸に、未発表の新作と、これまでの代表作約10点を体感できます。

コラボレーションしているアーティストは、高谷史郎、真鍋大度、カールステン・ニコライ、アピチャッポン・ウィーラセタクン、Zakkubalan,、岩井俊雄、中谷芙ニ子

会場を歩くと、「現代アートは哲学だ」という想いが強くわいてきます。そうした中、どこからかピアノのソロの演奏が聴こえてきます。

その部屋、「アーカイブ特別展示 坂本龍一×岩井俊雄(Music Plays Images X images Play Music)」に足を踏み入れると、驚いたことに坂本龍一がピアノを弾いているではありませんか。この作品、元は、1996年に水戸芸術館で初演された坂本と日本を代表するメデイアアーティストである岩井の2人の、音楽と映像コラボレーションだったものを再現展示したものでした。というのも岩井俊雄が所蔵するアーカイブ資料の中から、奇跡のように音と映像のデータが発掘され今回の展示が実現しました。

岩井は当時のプログラミングを再構築し、坂本愛用のMIDIのピアノで伝説的なパフォーマンスを蘇らせます。さながら生きている坂本龍一がピアノに向かっているようで、その音楽には生気がみなぎり、体温さえ感じられます。

また、マスコミ向け内覧会の日は、スペシャルコラボレーション坂本龍一+中谷芙ニ子+高谷史郎(LIFE―WELL TOKYO)霧の彫刻#47662で、田中眠の場踊りがありました。

田中泯 場踊りat 坂本龍一+中谷芙二子+高谷史郎《LIFE−WELL TOKYO》霧の彫刻 #47662 Photo: 平間至

中谷は、人工の霧を使う霧の彫刻家として世界的に知られています。高谷史郎は、様々なメデイアを用いたパフォーマンスやインスタレーションの制作に携わり、世界各地で公演、展示を行っています。坂本と高谷のインスタレーションには霧が繰り返し登場します。一度、生で、田中眠の場踊りを見たいと思っていたので、大感激。存在感のある田中が、霧の中に紛れ、立ち現れる姿が幻のようでした。会期中、毎時00分と30分にスタートし、各回10分のインスタレーションがあります。2月11日(火・祝/予定)から、展示室外からの出入りに変更されますのでご注意ください。

坂本龍一の先駆的で実験的な創作活動の軌跡を、じっくりとたどります。

とても混雑しています。土日祝を避け、平日で、できれば日付指定チケットを事前に手に入れることをお勧めします。また、3月に臨時夜間開館の日が設けられました。3月7日(金)、14日(金)、21日(金)、28日(金)、29日(土)。開館時間:10:00-20:00(展示室入場は19:30まで)レストラン、カフェ&ラウンジやショップもあいていますのでご安心ください。

会期: 2024 年 12 月 21 日(土)- 2025 年 3 月 30 日(日) 東京都現代美術館 HPはコチラ ※大変混雑しているため、最新情報を東京都現代美術館公式ウェブサイトでご確認の上、お出かけください。

*2025年1月26日現在*記事・写真の無断転載を禁じます

岩崎由美

東京生まれ。上智大学卒業後、鹿島建設を経て、伯父である参議院議員岩崎純三事務所の研究員となりジャーナリスト活動を開始。その後、アナウンサーとしてTV、ラジオで活躍すると同時に、ライターとして雑誌や新聞などに記事を執筆。NHK国際放送、テレビ朝日報道番組、TV東京「株式ニュース」キャスターを6年間務めたほか、「日経ビジネス」「財界」などに企業トップのインタビュー記事、KADOKAWA Walkerplus地域編集長としてエンタテインメント記事を執筆。著書に『林文子 すべてはありがとうから始まる』(日経ビジネス人文庫)がある。

https://cross-over.sakura.ne.jp/

ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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