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「東京・春・音楽祭2022」無事、開幕しました

上野公園の文化施設を舞台に繰り広げられるクラシック音楽祭「東京・春・音楽祭2022」が3月18日に開幕しました。

今年で18回目。コロナ禍での開催は3年目ですが、今年は海外からも多くの演奏家が来日しています。全部で70公演。公演はほとんどがライブ・ストリーミング配信(有料)されますので、チェックしてみてください。配信サイトはコチラhttps://www.harusailive.jp/

<3月18日公演のもの 写真提供:東京・春・音楽祭実行委員会/撮影:池上直哉>

イタリアが誇る現代最高峰の指揮者、リッカルド・ムーティの「イタリア・オペラ・アカデミー」は、今年「仮面舞踏会」が予定されていたのですが、来年に延期となりました。

「イタリア・オペラ・アカデミー」というのは、2015年にイタリア・ラヴェンナで立ち上げられたプロジェクトで、イタリアオペラの神髄を世界中の若手音楽家に伝えようと、毎年ラヴェンナで開催されています。「イタリアオペラの美と深遠さを守り、広めることは道徳的で倫理的な義務だと考えている」とムーティは語り、ジョークを交えながら、妥協のない厳しい姿勢で若手音楽家を教育しています。日本では2019年にスタート。昨年の「マクベス」は大喝采を浴びました。来年の「仮面舞踏会」が今から楽しみですね。

3月19日(土)「リッカルド・ムーティ指揮 東京春祭オーケストラ」の公演に伺ってきました。ムーティさまの指揮する音楽が聴けるなんて夢のようです。

東京春祭オーケストラというのは、「イタリア・オペラ・アカデミー」のために全国のオーケストラで活躍する日本の若手演奏家で特別編成されています。コンサートマスターは、読売日本交響楽団コンサートマスター長原幸太(1981年生まれ)。

演目は、モーツァルト交響曲第39番。日本ではあまり演奏されない曲です。優雅でロマンティックに、シューベルト交響曲第8番≪未完成≫は繊細に、そしてイタリア風序曲で一気に開放されました。

熱狂的な温かいファンの拍手で、演奏が終わった後、何度も舞台に登場してくれたマエストロ・ムーティは、「Music must go on.」と言います。どんなに難しい状況でも、きっと音楽が、前を向く勇気を与えてくれる。音楽を絶やしてはならないと。

<3月18日公演のもの 写真提供:東京・春・音楽祭実行委員会/撮影:池上直哉>

この音楽祭、個性的なシリーズ企画や、上野公園の美術館、博物館とのコラボレーション企画、子供たちと一緒にオペラやクラシック音楽を楽しむことができる企画、さらにライブ・ストリーミングで世界中から聴くことが可能です。

恒例のワーグナー・シリーズやプッチーニ・シリーズにもご注目ください。

東京・春・音楽祭2022」期間:2022年3月18日(金)~4月19日(火)
会場:東京文化会館、 東京藝術大学奏楽堂(大学構内)、 旧東京音楽学校奏楽堂、 飛行船シアター(旧 上野学園 石橋メモリアルホール)、 国立科学博物館、 東京国立博物館、 東京都美術館、 上野の森美術館、 他
URL:  https://www.tokyo-harusai.com

*2022年3月20日現在の情報です*記事・写真の無断転載を禁じます。

 

岩崎由美

東京生まれ。上智大学卒業後、鹿島建設を経て、伯父である参議院議員岩崎純三事務所の研究員となりジャーナリスト活動を開始。その後、アナウンサーとしてTV、ラジオで活躍すると同時に、ライターとして雑誌や新聞などに記事を執筆。NHK国際放送、テレビ朝日報道番組、TV東京「株式ニュース」キャスターを6年間務めたほか、「日経ビジネス」「財界」などに企業トップのインタビュー記事、KADOKAWA Walkerplus地域編集長としてエンタテインメント記事を執筆。著書に『林文子 すべてはありがとうから始まる』(日経ビジネス人文庫)がある。

https://cross-over.sakura.ne.jp/

ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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