Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
是非学びたい気になるテーマについて学んでいきます。

紳士のためのお出かけエンタテインメント

「豊洲千客万来」の「米三角」で、1年待ちの干物を食す

豊洲市場の目の前に2024年2月に誕生した「豊洲千客万来」は、食のテーマパークです。温泉施設からは東京湾を眼下に望め、飲食店が約70店舗入り、大型バスで観光客が訪れています。ゴールデンウィークの頃は、かなり混んでいましたが、今なら、そろそろ大丈夫かも。新橋から出るシャトルバス(無料)にのって、旅気分で出かけてきました。

ここにあるSAKEペアリング酒場「米三角(こめさんかく)」は、日本酒と米を使った酒菜のペアリングを楽しむ立ち飲み屋です。米を使った酒菜とは、「銀飯(おにぎり)」「発酵」「熟成」がほどこされたもので、それをここでは「米三品」と呼んでいます。

人気の看板メニューは「本日の八宝こぼれ海鮮おむすび」(1500円税込)「二年熟成醤油で煮込んだ六白豚のトロトロ煮」(980円税込)「チーズとトロユッケの王様キムチ」(980円税込)

「本日の八宝こぼれ海鮮おむすび」

左から「本日の八宝こぼれ海鮮おむすび」「二年熟成醤油で煮込んだ六白豚のトロトロ煮」「チーズとトロユッケの王様キムチ」

ここに新たに7月4日(木)から、オンラインで1年待ちという網代にある「干物屋ふじま」の人気の干物、と、掛川市の「遠州山中酒造」のコラボレーションメニューが登場します。

「干物屋ふじま」の干物は、ハイパー干物クリエイターの藤間義孝さんが、味覚のトレンドに合わせて味を微調整している天日干しの干物です。通常は、塩と水につけてつくるのですが、そこに酒を加え、旨味を引き出し照りを生み出します。藤間さんは「うちの干物は味が別格ですよ」と胸を張ります。今回、全部で5種類、数量限定で売り切れじまいです。

金目鯛焼き」(1980円税込)伊豆と言えば金目鯛。その大きさとゴージャスさは類を見ません。干物と言えば「あじ焼き」(1100円税込)。旅館の朝ご飯に提供されることの多いアジも、ふっくらジューシーです。「サバ潮干し焼き」(1100円税込)「サバ美凛干し(みりん)焼き」(1100円税込)は、脂がのってふんわりしています。とくに特製のみりんのたれに丸一日漬け込んで天日干しした「美凛干し」は絶品。ふわっと肉厚でごはんにピッタリです。希少な「ビンチョウマグロ焼き」(1980円税込)は、脂がこってりのっています。

この干物にペアリングされているのは、掛川で200年以上続く遠州山中酒造が醸造する「米三角純米吟醸 誉富士」。この日本酒は、フランスで行われた日本酒コンクールKURAMASTER2024で、最高位プラチナ賞を受賞しています。実は、干物の魚を漬けるときに入れているのも、このお酒だとか。

「米三角」で、自分好みのペアリングを探してみるのも楽しいかも。「醸し人九平次」や「田酒」「伯楽星」もラインナップされてますよ。豊洲で旅行気分が味わえるなんて、ちょっぴり幸せ。無料の足湯ぐらいつかってくればよかったかな(笑)。

米三角(豊洲千客万来)月~金 12時から21時 土日祝日 11時から21時 ゆりかもめ線「市場前駅」から徒歩1分

HPはコチラ

岩崎由美

東京生まれ。上智大学卒業後、鹿島建設を経て、伯父である参議院議員岩崎純三事務所の研究員となりジャーナリスト活動を開始。その後、アナウンサーとしてTV、ラジオで活躍すると同時に、ライターとして雑誌や新聞などに記事を執筆。NHK国際放送、テレビ朝日報道番組、TV東京「株式ニュース」キャスターを6年間務めたほか、「日経ビジネス」「財界」などに企業トップのインタビュー記事、KADOKAWA Walkerplus地域編集長としてエンタテインメント記事を執筆。著書に『林文子 すべてはありがとうから始まる』(日経ビジネス人文庫)がある。

https://cross-over.sakura.ne.jp/

ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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