Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
是非学びたい気になるテーマについて学んでいきます。

紳士のためのエンターテイメント

「銀の匙Silver Spoon」展が銀座松屋で開催中

週刊少年サンデー「銀の匙」連載10周年記念「銀の匙Silver Spoon」展が銀座松屋で開催されています。「銀の匙」は、2011年から2019年まで連載された発行部数1700万部を超える人気漫画。会場には、作者の荒川弘氏が展覧会のために書き下ろしたイラストも含めて直筆原稿やカラー原画など約200点が展示されています。

(C)荒川弘/小学館

私が「銀の匙」を知ったのは、北海道へ取材に行った時のこと。帯広競馬場「ばんえい十勝」に立ち寄りました。そこは馬がそりを引くのを競う世界で唯一の「ひき馬」競馬で、馬の力強さとたくましさに感動し、忘れられなくなりました。この「ばんえい十勝」が登場する漫画があると聞き「銀の匙」を知り、読み始めるとそれはそれは、はまってしまいました。

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主人公、八軒勇吾は札幌生まれ。進学校で挫折して家から遠く離れたいという気持ちが強くなり、寮があるという理由だけで農業高校である大蝦夷農業高校(エゾノー)に入学。クラスメイトは実家を継いでニワトリ農家になる、牛乳を使ってチーズ工房を作る、獣医になるなど目標がはっきりしている人ばかり。

八軒にとっては、勉強ばかりしてきた中学時代とは別世界で、朝4時に起きて馬の世話、午前は実習、午後は体育、放課後は家畜当番実習など体力がないとついていけません。そんな中でも点数で一位をとることに全力を注いできた価値観からなかなか逃れられない八軒。

経済動物を相手にすると命の選択を迫られ、夢と現実との戦いに覚悟を決めなければならないこともあります。授業を通じて接した子豚に「豚丼」と名前を付け大事にするのですが・・・。

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酪農を初めて経験し、仲間たちとかかわりながら大人になっていく物語。農畜産業の現状、戸惑い、周囲の大人たちとのかかわりなど、笑いながら知らない世界を知るお勧めの作品です。

 

展覧会は、漫画の進行と同じ、春夏秋冬という四季のセクションで進み、ときどき荒川氏のコメントも挿入されています。モノクロとカラーの原画が見られますが、それがとてもきれいなのにはびっくり。メイキング映像や、参考にした資料なども展示されています。また、販売されているDVD付き公式原画集は荒川氏のコメントもついて、心ときめきます。

(C)荒川弘/小学館

荒川氏は、農業高校に通い漫画家デビューをするまでは実家で酪農、農業に携わっていました。『鋼の錬金術師』『百姓貴族』などが代表作で、『鋼の錬金術師』で2004年第49回小学館漫画賞少年向け部門、『銀の匙 SilverSpoon』で2013年第58回小学館漫画賞少年向け部門など数々の賞を受賞しています。

(C)荒川弘/小学館

いやぁ、才能っていうのは集まっているんですね。

 

「銀の匙展」2021年3月8日(月)~3月21日(日)銀座松屋8階イベントスクエア

*2021年3月18日現在の情報です*記事、写真の無断転載を禁じます。

 

岩崎由美

東京生まれ。上智大学卒業後、鹿島建設を経て、伯父である参議院議員岩崎純三事務所の研究員となりジャーナリスト活動を開始。その後、アナウンサーとしてTV、ラジオで活躍すると同時に、ライターとして雑誌や新聞などに記事を執筆。NHK国際放送、テレビ朝日報道番組、TV東京「株式ニュース」キャスターを6年間務めたほか、「日経ビジネス」「財界」などに企業トップのインタビュー記事、KADOKAWA Walkerplus地域編集長としてエンタテインメント記事を執筆。著書に『林文子 すべてはありがとうから始まる』(日経ビジネス人文庫)がある。

http://www.geocities.jp/officewe_homepage/

ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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