Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
是非学びたい気になるテーマについて学んでいきます。

紳士のためのお出かけエンタテインメント

カリスマ・フラメンコダンサー「ヘスス・カルモナ」の舞台「THE GAME」

マイケル・ジャクソンのようで、郷ひろみのようで、バレエダンサーのようで、トップスターで、色気漂うスペインのカリスマ、フラメンコダンサーヘスス・カルモナが来日しました。

©️Kana Kondo

「THE GAME」の舞台に立つのは、ダンサーのヘスス・カルモナ、歌のホセ・バレンシア、ギターのファン・レケーナの3人だけ。3人とも極めてレベルが高く、スタイリッシュで、自由で楽しそうです。

舞台にあるのは、3つのテーブルと3つの椅子。振付はヘスス・カルモナホセ・バレンシアフアン・レケーナは、現在のフラメンコ界になくてはならないミュージシャンです。様々な伝統的なフラメンコの曲が交差しますが、曲を知らなくても、スペイン語がわからなくても、なんだか楽しくて、会場中を巻き込む圧倒的なパフォーマンスは、まさに天才のなせるわざ。

 ©️Kana Kondo

ヘスス・カルモナの力強いステップは客席まで振動させ、その足さばきの素早さは目にもとまらぬスピードです。信じられない身体能力であやつる動きは、日ごろの鍛錬がうかがい知れます。卓越した技術とダンスの美しさ、洗練された舞台は、いままでの苦渋と哀愁に満ちたフラメンコとは一味違っていました。

彼の才能は、ジャンルにとらわれず、民族舞踊、バレエ、コンテンポラリーを感じさせながら、フラメンコ特有の魂がそこにあります。伝統文化は、変化しながら今の時代を反映させ、継承されていくのだと強く感じました。

©️Kana Kondo

ヘスス・カルモナは、ダンス界のオスカーとよばれるブノワ賞(2021)、スペイン国家舞踏賞(2020)、ラテンUKアワード(2018)など数々の賞を受賞し、2022年にはスペイン国立バレエ団の新作を振付けています。ミュージカルを制作するナチョ・カノのドキュメンタリー作品「マリンチェ:ミュージカルの舞台裏」にダンサー・振付師として参加していますので、Netflixで、また彼の踊りを見ることができるので幸せ。いつまでも見続けていたい、フラメンコダンサーでした。

*2023年1月30日現在の情報です*記事・写真の無断転載を禁じます。

 

 

 

岩崎由美

東京生まれ。上智大学卒業後、鹿島建設を経て、伯父である参議院議員岩崎純三事務所の研究員となりジャーナリスト活動を開始。その後、アナウンサーとしてTV、ラジオで活躍すると同時に、ライターとして雑誌や新聞などに記事を執筆。NHK国際放送、テレビ朝日報道番組、TV東京「株式ニュース」キャスターを6年間務めたほか、「日経ビジネス」「財界」などに企業トップのインタビュー記事、KADOKAWA Walkerplus地域編集長としてエンタテインメント記事を執筆。著書に『林文子 すべてはありがとうから始まる』(日経ビジネス人文庫)がある。

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ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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