Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
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紳士のためのお出かけエンタテインメント

シネマ・コンサートって最高に楽しい!!

映画を生演奏で楽しむシネマ・コンサート。話には聞いていましたが、実際に体験したら、その魅力にとりつかれました。映画音楽を本格的なオーケストラのライブで聴くと、迫力が違います。何といってもパワーがあります。

 ただ、どの作品でもこのスタイルで観ることができるわけではないようで、映画の音楽部分が、もともと切り離して録音されていなければならず、日本映画でシネマ・コンサートができるのは「ゴジラ」と「砂の器」しかないそうです。

 

(c)2017 TIFF

第30回東京国際映画祭の特別企画「ゴジラ」シネマ・コンサートが10月31日、東京・有楽町の東京国際フォーラムで開催されました。

まずは、上映前に「ゴジラ」シネマ・コンサートを発案・制作した音楽プロデユーサー岩瀬政雄さんと「ゴジラ」シリーズ12本の制作に携わったプロデユーサー富山省吾さん、「シン・ゴジラ」の樋口真嗣監督のお三方のトークショーです。
岩瀬氏は、「海外ではほとんどの作品をこのスタイルで上映できるが、日本ではセリフも音楽もすべてミックスして録音してしまっている」とお話されました。富山氏は、「ゴジラのテーマ曲は伊福部さんの曲が最高だと思った」と、樋口さんは「今のメディアよりも生演奏は音域が広いので張った曲は当然いいが、埋もれていた部分も音楽の力で鮮やかによみがえる」とゴジラ作品への愛情たっぷりにお話しされました。

 

(c)2017 TIFF

 

いよいよシネマ・コンサートが始まります。

映像は舞台上のスクリーンで流れ、その映像に合わせ東京フィルハーモニー交響楽団が生演奏します。

指揮は、第一作目の『ゴジラ』(1954年公開)の音楽を作曲した伊福部昭さんの直弟子で作曲家の和田薫さん。映画を聴いて、音を聴き取りオーケストラの譜面にしていったそうです。和田さんの指揮には、パワーと喜びが感じられました。「何てカッコいいんだろう」「なんて素晴らしいんだろう」という想いがあふれ出ていました。

 

また、動いている映像にあわせて指揮をし、音楽をあわせていくのはどんなにたいへんなんでしょう。

 

モニターを見てタイミングを計っているのは指揮者だけ。演奏する方たちは指揮者しか見ていません。音楽をつける少し前から、「もうすぐ」と合図を出し、ちょうど場面が切り替わる寸前にタクトを振り始める。最初も肝心ですが、音楽が終わる瞬間もぴたりとおさまらなくてはならない神業のような技術です。

ゴジラが登場する、あのワクワクする音楽が流れるとしびれるような思いがします。

最後のほうに、平和の祈りの合唱がありますが、そこも生でつけています。どこから歌声が聞こえてくるのか、舞台上を探してしまいました。

 

(c)2017 TIFF

それにしてもこの映画は、やはり傑作です。

人間にとっては困った存在であっても、水爆実験のせいで今まで安心して住んでいられた環境から追い出されてしまったゴジラ自身は何も悪いわけではありません。勧善懲悪ではなく、哀愁に満ち、考えさせられる内容です。う~ん。映画ってやっぱり良いですね~。

 

東京国際映画祭2017 HP:http://2017.tiff-jp.net/ja/

*2017年11月2日現在情報です *記事・写真の無断転載を禁じます。

 

岩崎由美

東京生まれ。上智大学卒業後、鹿島建設を経て、伯父である参議院議員岩崎純三事務所の研究員となりジャーナリスト活動を開始。その後、アナウンサーとしてTV、ラジオで活躍すると同時に、ライターとして雑誌や新聞などに記事を執筆。NHK国際放送、テレビ朝日報道番組、TV東京「株式ニュース」キャスターを6年間務めたほか、「日経ビジネス」「財界」などに企業トップのインタビュー記事、KADOKAWA Walkerplus地域編集長としてエンタテインメント記事を執筆。著書に『林文子 すべてはありがとうから始まる』(日経ビジネス人文庫)がある。

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ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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