Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
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紳士と行きたい京都

シリーズ第24弾 京の美食処vol.7【比良山荘】

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街中が艶やかな紅葉に彩どられた錦繍の秋も終わりを告げるとともにやって来る寒さ厳しい京の冬。桜が咲き誇る春や紅葉に彩どられる美しい秋のような華やかさはないが、真冬のきーんと澄んだ空気、ぴりっと寒い京都の冬、冷たく「凛」として佇む街を人がまばらになったからこそゆっくり眺めたり、静けさを味わったり…また、冬の京都には美味しいものが溢れているもの魅了のひとつ。寒い時期にぐっとおいしさを増す京野菜や高級食材であるジビエなど美味しいものが溢れており、京都の魅力は冬も尽きることがなく…

「紳士と行きたい京都」シリーズ第24弾は、冬ならではの究極のジビエを堪能できる「京の美食処vol.7比良山荘」さんをご紹介。こちらは「山の辺料理」が有名な伝統ある和風オーベルジュだが、お料理だけを頂くこともできる。特に冬のシーズンは山荘に向かう道中の銀世界、そして雪化粧をした優美で情緒溢れる山荘のお庭風景を見ながら、山里の恵みに舌鼓・・・散策で冷えた体を、比良山荘ならではの究極ジビエ鍋であたたまりながら、贅を尽くした美食を心ゆくまで堪能できる大人で粋なひととき…京都からの小旅行、最高の思い出になること間違いなし!!!

【比良山荘】

京都の市街地から車でおよそ一時間、京都と若狭を結ぶ鯖街道沿いの自然豊かな、滋賀県の比良山麓にひっそりと佇む料理宿「比良山荘」。趣きある日本家屋が雄大な自然に溶け込み、風情と伝統が感じられる店構え、その情緒溢れる風景はまるで絵画の様な・・・春は山菜、夏は鮎、秋は松茸、冬は熊鍋と、季節ごとに近辺の川や山で採れた地の食材を用いた山里の恵みに舌鼓を打つことができる。

かねてより食い道楽の友人より「熊肉の美味しさと言えば、言葉で言い表せぬほど究極の旨さ」と噂は聞いており、興味津々であったわけだが、ついにそのチャンスが到来、美食家の仲間より「絶品 月鍋ツアー」にお誘いいただいた。6名でチャーターしたジャンボタクシーに乗り込み、わくわくしながらおとなの遠足気分でいざ比良山荘へ♪この日は夕方よりぐっと冷え込みが激しくなり、鯖街道を北上する途中になんと雪がちらついてくではないか。だんだんと景色が白く輝いてきてあっという間に辺り一面が雪化粧。初めての月鍋を嗜むことに気分が高まるなか、この銀世界を見ながら山荘に向かう道中より、もうテンションがマックス状態。ついに辿り着いた「比良山荘」。玄関脇の小川には水車が回り、庭園には鯉が泳ぎ、風情あるエントランスも極めて洗練されている。hira2

まずは、一つ一つ丁寧に作られ、まるで宝箱のような先付に続き、なんとも風雅な器に盛り付けられた鯉と岩魚と生の鹿肉の三趣盛りのお造り。鹿と岩魚はこの近くの山で、そして鯉はこの比良山荘の池に泳いでいるものとのこと。泥臭さは一切なくこんなに美味しい鯉ははじめて頂いた。この日の焼肴は「鰻の筒焼き」。筒状にした鰻を輪切りにして焼かれており、皮はカリッとそして肉厚な鰻の旨みがジュワ~っと口いっぱいに広がり、あまりの美味しさに思わず笑みがこぼれる。とても落ち着いた雰囲気の室内から、雪が降り積もる様子を眺めつつ、お酒が身に染みてほろ酔い気分、心もゆっくりと満たされていく。

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七輪の炭がパチパチ弾ける音が心地良く、炭のなんとも香ばしいかおりとともに、いよいよメインの「熊肉」がご登場!ここ比良山荘の熊肉は「月の輪熊」という事で「月鍋」と呼ぶ。

「わぁ~~~すご~~い!!!」仲間一同思わず歓声があがる。清々しく透き通るような白い脂身と、鮮やかな赤身のコントラスト、大きなお皿にまるで大きな薔薇が咲くように見事に盛り付けられた美しさに釘付け状態。

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ご主人が琥珀色をした上品なすき焼き仕立ての出汁に軽くしゃぶしゃぶ、絶妙の熱が入り最高に上品な甘みを纏った熊肉をぱくり!絶品!!!「なにこれ~美味―――!!!」「蕩けてしまう~」「もうサイコーーー!!!」あまりの美味しさに皆の口から次々と感動詞が連発、これまで食べたことのない味わいに、衝撃を受けるほど。冬を乗り切るために比良山の美味しい木の実を大量に食べてたっぷり栄養をとり、冬眠に耐えられるようにせっせと脂肪を蓄えた「月の輪熊」のお肉は、煮汁に脂分も灰汁もほとんど出ず、見た目からは想像もできないほど全く脂っぽくなく、柔らかで癖も臭みもない。脂身と言うより、旨味の詰まったコラーゲンといった感じで、上品な甘みがあり、口に入れると舌の上でプリプリぷるるんと蕩けるよう。なんと清楚な味だろう・・・希少な山の幸、これぞ究極のジビエ鍋、品格の高い美味しさにみな声を揃えて大絶賛!!!

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そして、鮮度の高いお野菜は香りよく、味も濃くて甘くて、熊肉に負けず劣らずの美味しさ。ほろっとした苦味が心地よい菊菜やクレソン、風味豊かな葱、しゃきしゃきと歯応えのいいウドやセリなど、主役の熊肉を引き立てつつ、お野菜本来の旨味に魅了される。

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最後の〆は甘めの出汁に熊や猪、そして鮮度抜群のお野菜と、全ての食材の旨みが溶け出したお鍋に特製のおうどんを入れ最後の最後までスープを味わい尽くす。大変レアな極上の熊肉や猪、さらに地元の鹿肉と・・・まさにジビエのオンパレードを一挙に頂けるのは冬ならではの醍醐味!

静かに温かく佇む「比良山荘」で、美しく雄大な自然と一体になりながら自然の恵みを堪能する…雪景色を眺めながら究極の美食と美酒に酔いしれる大人で粋な至福のひとときを是非とも♪

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店名:比良山荘
住所:滋賀県大津市葛川坊村町94
TEL:077-599-2058
営業時間:11:30~14:00 17:00~19:00
定休日:火曜休み
ホームページ:http://www.hirasansou.com/

田中 栄美(Emi Tanaka)

京都生まれ京都育ち、京都を愛してやまない生粋の京女。趣味は海外旅行、美食巡り、お料理

FBアカウント https://www.facebook.com/emi.tanaka.9887

 

ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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