Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
是非学びたい気になるテーマについて学んでいきます。

紳士のためのお出かけエンタテインメント

ハビエル・カマレナ日本初ソロコンサート 5月に来日します

メキシコ出身の輝かしいテノール、ハビエル・カマレナ来日します。ニューヨークのMET(メトロポリタン歌劇場)で、最長のアンコールを受けた、驚きの高音のハビエル・カマレナ。その時のドニゼッティの「連帯の娘」のアリアは、今も耳に残っています。拍手が鳴りやまず、METでは原則アンコールはしないのですが、アンコールにこたえました。その声を生で聴けるチャンスです。

ハビエル・カマレナは、2014年ロッシーニの「ラ・チェネレントラ」のドン・ラミーロ役で世紀のテノールファン・ディエゴ・フローレスの代役としてMETに登場し、スターになりました。

テノールの高音の代名詞をハイCと言いますが、キング・オブ・ハイCと言われたのはルチアーノ・パヴァロッティ。彼の包容力に満ちたテノールとはまた違った、きらびやかなテノールです。高音は裏声を使えば喉に負担がかかりにくく、柔らかな細い声がでますが、オーケストラの音のボリュームに負けない突き抜けた強い声を出すためには地声で歌うことが必要です。しかも、軽々と歌いこなしているように見えなくてはなりません。

そのハイCを思う存分聞きたいときは、「連帯の娘」がお勧め。連続で9回もハイCが繰り出され、今か今かと待ち望んでしまいます。

テノールと言えば、三大テノールのパヴァロッティ、ドミンゴ、ホセ・カレーラス。それに、ヨナス・カウフマンフローレスなどは、すでにお聞き及びかもしれません。ロッシーニ、ベッリーニ、ドニゼッティに代表されるベルカントオペラでは、コロラトゥーラのような高音域を俊敏に的確に歌うアジリタの超絶技巧を楽しめるでしょう。

今回、予定されている曲目は、

グノーの「ロミオとジュリエット」より「あぁ、太陽よ昇れ」。

ドニゼッティ「ラ・ファヴォリート」より「王の愛妾?・・・あれほど清らかな天使」、

ロッシーニ「チェネレントラ」より「必ず彼女を見つけ出す」、

ドニゼッティ「連帯の娘」より「ああ!友よ!なんと楽しい日!」、

ドニゼッティ「ランメルモールのルチア」より「わが祖先の墓よ」、

マスネ「「ウエルテル」より「春風よ、なぜ目覚めさせるのか」など。

お聴きのがしなく!

2025年5月15日(木)東京オペラシティで開催です。指揮は園田隆一郎、演奏は東京フィルハーモニー交響楽団 詳細はコチラ

*2025年2月16日現在の情報です*記事・写真の無断転載を禁じます

岩崎由美

東京生まれ。上智大学卒業後、鹿島建設を経て、伯父である参議院議員岩崎純三事務所の研究員となりジャーナリスト活動を開始。その後、アナウンサーとしてTV、ラジオで活躍すると同時に、ライターとして雑誌や新聞などに記事を執筆。NHK国際放送、テレビ朝日報道番組、TV東京「株式ニュース」キャスターを6年間務めたほか、「日経ビジネス」「財界」などに企業トップのインタビュー記事、KADOKAWA Walkerplus地域編集長としてエンタテインメント記事を執筆。著書に『林文子 すべてはありがとうから始まる』(日経ビジネス人文庫)がある。

https://cross-over.sakura.ne.jp/

ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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