Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

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ホテル雅叙園東京「昭和モダン×百段階段~東京モダンガールライフ~」展スタートしました

東京都指定有形文化財「百段階段」で開催される「昭和モダン×百段階段~東京モダンガールライフ~」。かつて宴会場として使われていた7つの部屋に、それぞれの展示テーマで繰り広げられています。大正末期から昭和初期にかけて、最先端の装いをして、近代的なライフスタイルを送るモダンガール、モダンボーイと呼ばれる人たちがいました。

最初の部屋は「モダンガールの装い」。染めた糸を織って柄を作る銘仙の着物や洋装のコーディネートで、職業婦人、夜会、銀ブラの世界を表現。当時、働いたりパーティに行ったりするライフスタイルを送る女性たちは、先端的な人たちでした。良家の子女は出歩かないものとされていました。

次の部屋は、「モダンガールのおめかし」。舶来品や、それをオマージュした美しいデザインの国産コスメ、香水瓶など約80点が並びます。今に通用する素敵なデザインのパネルもじっくりと見たいもの。

文化財Bar」は、フォトスポットにどうぞ。『婦人世界』という雑誌に「モダンガールの資格十ヶ條」が掲載され、そこに「洋酒と名のつくものは一通り飲んで、名前を覚えなければならない」などとあります。モダンガールって酒豪だったの?

描かれたモダンガール」は、竹久夢二の世界。大正ロマンの竹久夢二の作品の中でもモダンガールが登場しているものに焦点を当てて展示されています。中山晋平作曲全集の楽譜の表紙なども手掛けています。

もう一人、モダンデザインで独自の世界観を作り出した小林かいちの絵葉書、絵封筒などもあります。小林かいちは、近年注目され始めましたが、まだ謎に包まれたところが多い人物です。

 

大正デカダンスと文学 江戸川乱歩 人でなしの恋」は江戸川乱歩と現代の人気イラストレーター・夜汽車のコラボレーションによる作品展示。

モダンガール その先の時代へ」には画家加藤美紀さんの新作と、中原淳一の複製画の展示です。

 

驚いたのは、グッズ売り場の充実度です。前回の「千年雛めぐり~平安から現代へ受け継ぐ想い~百段雛まつり2024」のときとは総入れ替えされているようです。以前も可愛いものがたくさんありましたが、今回もまた展覧会にちなんだ魅力的なものがたくさん並びます。

さらに、オンライン限定入場券も魅力的です。

竹久夢二ガーゼタオルハンカチ付チケット(1900円)、小林かいちクリアファイル付チケット(1700円)、HARIO Lampwork Factoryピアス付チケット(7800円)、

ギャラリートーク付チケット(2800円定員制)、夜間スペシャルチケット(2500円定員制)。

このほか、レストランでは「レトロ着物ランチ」というアンティーク柄を中心に揃えた着物を一式レンタルして着付けをしてもらって、ランチと企画展の優待券がセットになったプランや、ランチかアフタヌーンティと企画展の入場券がついたプランなどもあります。

 

ホテル雅叙園東京「昭和モダン×百段階段~東京モダンガールライフ~」3月23日(土)~6月16日(日)会期中無休 11時~18時(最終入館17時半)

*2024年3月27日現在の情報です*記事・写真の無断転載を禁じます。

岩崎由美

東京生まれ。上智大学卒業後、鹿島建設を経て、伯父である参議院議員岩崎純三事務所の研究員となりジャーナリスト活動を開始。その後、アナウンサーとしてTV、ラジオで活躍すると同時に、ライターとして雑誌や新聞などに記事を執筆。NHK国際放送、テレビ朝日報道番組、TV東京「株式ニュース」キャスターを6年間務めたほか、「日経ビジネス」「財界」などに企業トップのインタビュー記事、KADOKAWA Walkerplus地域編集長としてエンタテインメント記事を執筆。著書に『林文子 すべてはありがとうから始まる』(日経ビジネス人文庫)がある。

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ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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