Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

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レンブラントの版画が、アフタヌーンティになりました

JR東日本のホテル「メズム東京、オートグラフ コレクション」が、7月7日(火)から9月23日(水・祝)まで開催予定の国立西洋美術館企画展「版画家レンブラント 挑戦、継承、インパクト」とコレボレーションした、アフタヌーンティをスタートさせます。

16階バー&ラウンジ「ウィスク」で、6月1日(月)から9月30日(水)までの4カ月間の限定で、提供時間も決まっていますので、詳細はHPでご確認ください。

レンブラントは、皆様ご存じの17世紀のオランダを代表する画家です。良く知られている作品は「夜警」(やけい)でしょう。圧倒される大きさの暗い画面の中に、自警団が描かれ、中心にいる隊長に、まるでスポットライトが当たったかのように光が当たっています。

光の魔術師と言われ、光と影の対比が印象的です。肖像画家として若くして成功し、生前から高い評価を受けました。絵画作品だけでなく、多くの版画も残しており、今回の展覧会は版画家としてのレンブラントに焦点を当てています。特にエッチングで傑出した才能を見せ、表現の可能性を切り拓きました。

この展覧会をイメージして作られたのが、今回のアフタヌーンティです。メズム東京のクリエイティブディレクター小泉氏と、ペストリーシェフの養父(やぶ)氏で、モノクロの世界の版画を表現しました。

まずは、8種類のスイーツとセイボリーです。

オランダの食文化を取り入れていますので、オランダを感じられるメニュー構成です。日本ではなかなか食べられない、小さいパンケーキのような伝統菓子「ポッフェルチェ」。レンブラントが製粉業を営む家に生まれたことにかけたスイーツです。小麦粉とそば粉をつかった素朴な味わいです。

甘酢ニシンのサンドイッチ」。ニシンの酸味と、ホテル自家製パン・ド・カンパーニュとのバランスが絶妙で、ニシン好きな私は、にっこり。

トンプース」は、オランダ定番のケーキです。通常はカスタードクリームが使われますが、季節柄アイスクリームを使ったということです。アイスクリームの上にピンク色のパイ生地をのせてあります。パイ生地がなかなか割れませんので、トントンとたたいて割ってほしいとのこと。

へフルデ・クーク」裕福な名家の令嬢と結婚したレンブラント。当時高価だったアーモンドを使った、伝統的なクッキーです。お祝い事の時に食べるそうで、しっとりサクサクした食感です。

<真ん中手前のスプーンに乗った「ポッフェルチェ」から時計回り>

オランダ風クロケット」は、小さくて黒いころんとしたコロッケです。ベシャメルソースをベースにした具材に、イカ墨を加えた自家製パン粉の衣をまとわせてあります。ほんのり温かいところが魅力的。現地では、ビールを飲みながら山盛りのクロケットをおつまみにするそうです。

フラー」は、国民的スイーツで、スーパーで牛乳のように売られているのだとか。れんげのようなものに入り、軽めのカスタードクリームのような味わいです。

チーズチップス」は、ゴーダチーズを3種類の味で焼き上げました。塩気がきいていてパリパリです。プレーンと、黒胡椒、ケイジャンスパイス風味です。

アップルタルト」はオランダで親しまれているお菓子。日本の紅玉を使ってレーズンをぎっちり詰めたお母さんの味です。

ペアリングの飲物は「ライデンの風」。ノンアルコール・ビアモクテルでノンアルコールビールがベースです。

そしてメインのスイーツに「後光のパンナコッタ

キリストの後光を表すための型を「オリジナルで製作した」と楽しそうに話されていました。≪百グルデン版画≫は、エッチングの傑作で、まるで手で描いたかのように繊細にエッチングで表現されています。

レンブラント・ハルメンスゾーン・ファン・レイン≪百グルデン版画≫1648年頃 国立西洋美術館蔵

中央の筒の中に、チョコレートコーティングされ、ホイップクリームが入ったたシュークリーが置かれています。黒いポッシュボールとカカオクランブルで版画の影を表し、白いパンナコッタが光です。筒を外すと墨を入れた黒色に近いカカオソースが流れ出し、パンナコッタの溝に入るというエッチングの世界が広がります。

   

ペアリングは、「漆黒のエスプレッソ」。底の方に沈んでいる竹炭パウダーをよくかき混ぜながら、エスプレッソと炭酸の味わいを召し上がってみてください。

国立西洋美術館で7月7日から9月23日まで開催される企画展「版画家レンブラント 挑戦、継承、インパクト」には、アムステルダムにあるレンブラント専門美術館「レンブラント・ハウス美術館」から、有名なエッチング≪自画像、口を開けた顔≫もやってきます。

レンブラント・ハルメンスゾーン・ファン・レイン≪自画像、口を開けた顔≫1630年 レンブラント・ハウス美術館蔵

版画の世界も、驚くほど深いですね。

 

メズム東京×国立西洋美術館 アフタヌーンエキシビション「レンブラント」

東京・竹芝 メズム東京、オートグラフ コレクション 16F

「版画家レンブラント 挑戦、継承、インパクト」国立西洋美術館企画展示室2026年7月7日~9月23日 HPはコチラ

*2026年5月13日現在の情報です*記事・写真の無断転載を禁じます

岩崎由美

東京生まれ。上智大学卒業後、鹿島建設を経て、伯父である参議院議員岩崎純三事務所の研究員となりジャーナリスト活動を開始。その後、アナウンサーとしてTV、ラジオで活躍すると同時に、ライターとして雑誌や新聞などに記事を執筆。NHK国際放送、テレビ朝日報道番組、TV東京「株式ニュース」キャスターを6年間務めたほか、「日経ビジネス」「財界」などに企業トップのインタビュー記事、KADOKAWA Walkerplus地域編集長としてエンタテインメント記事を執筆。著書に『林文子 すべてはありがとうから始まる』(日経ビジネス人文庫)がある。

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ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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