Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
是非学びたい気になるテーマについて学んでいきます。

紳士のためのお出かけエンタテインメント

世界一美しいイタリアの帆船「アメリゴ・ヴェスプッチ号」来航中です。

2024年8月25日から30日まで、世界で一番美しいと言われるイタリアの帆船「アメリゴ・ヴェスプッチ号」が、お台場の東京国際クルーズターミナルに入航しています。

「アメリゴ・ヴェスプッチ号」は、1931年に進水した現役最古のイタリア海軍の練習艦です。1931年というと、ムッソリーニ政権時代。イタリア王立海軍の海軍兵学校の練習艦として誕生しました。激動の歴史を潜り抜け、1960年開催のローマオリンピックではギリシャからの聖火輸送を任されました。名前の由来はイタリア・フィレンツエの冒険家からきています。アメリゴ・ヴェスプッチは新大陸を発見し、「アメリカ」という名前も、彼の名前からつけられたのだそう。

あいにく、オープニングセレモニーのあった26日は風が強く帆が張られていませんでしたが、外から見ても乗船してみても実に美しい船です。甲板は磨き立てられ、軍人たちの白い靴には汚れ一つありません。

今は、2000年以降の改装でディーゼル発電機と電気モーターを組み合わせた電気推進システムも採用され、帆で走るときもあれば、エンジンで走ることもあるのだとか。海軍士官たちの外洋航海術習得のための船のため、今回も若い海軍軍人が乗船しています。乗組員は約250人の軍人と、海軍兵学校の士官候補生なども合わせて約500人。2023年7月にジェノバを出発し、世界31カ国に寄港する世界一周ツアーです。

 

どなたでも無料で乗船して船を見せてもらうことができます。公式Webサイト(https://tourvespucci.it/jp/)から予約をしてください。ただ、軍艦ですから階段が急こう配で狭いため、歩きやすい靴が必須です。

たくさんのイベントも企画されています。イタリア海軍バンドの生演奏は27日、28日、29日の11時と17時の2回。27日19時からはアーティスト、セレナ・アウティエリのステージ。28日19時半から巨匠リッカルド・ムーティマエストロが率いるイタリア・オペラ・アカデミー所属音楽家の弦楽四重奏。29日19時半からミラノ ラ・スカラ音楽院の演奏会。このほか、イタリアのグルメやワイン、映画の上映、アート、スポーツ関連の展示やセミナーなど、イタリアの伝統と文化を体験できます(入場無料ですが飲食など一部有料)。

お台場の東京国際クルーズターミナルは、湾岸警察のすぐそば。桟橋は暑いので、お天気の良い日は暑さ対策も忘れずに!

2024年8月26日~30日16時まで。

*2024年8月26日現在の情報です*記事・写真の無断転載を禁じます

岩崎由美

東京生まれ。上智大学卒業後、鹿島建設を経て、伯父である参議院議員岩崎純三事務所の研究員となりジャーナリスト活動を開始。その後、アナウンサーとしてTV、ラジオで活躍すると同時に、ライターとして雑誌や新聞などに記事を執筆。NHK国際放送、テレビ朝日報道番組、TV東京「株式ニュース」キャスターを6年間務めたほか、「日経ビジネス」「財界」などに企業トップのインタビュー記事、KADOKAWA Walkerplus地域編集長としてエンタテインメント記事を執筆。著書に『林文子 すべてはありがとうから始まる』(日経ビジネス人文庫)がある。

https://cross-over.sakura.ne.jp/

ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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