Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
是非学びたい気になるテーマについて学んでいきます。

紳士のためのお出かけエンタテインメント

中東、オリエンタルテイストのイタリアン「erbaエルバ」

サントリーホールのコンサートに行く時に少し時間があったり、終演後、余韻を楽しみたい時に、「どこに行こうかしら」といつも悩みます。六本木一丁目駅からサントリーホールに向かう所にあるイタリアン「BRIANZA6.1」が「erbaエルバ」となって7月15日にリニューアルオープンしました。ハーブやスパイスを使った中東、オリエンタルテイストのイタリアンです。

オーナーシェフは、昨年、麻布台ヒルズに「Dep TH brianza」をオープンした、人気絶調の奥野義幸氏。都内を中心にイタリアンレストランを7店舗展開しています。奥野シェフが、これまで培ってきた全国の農家や生産者のネットワークを活かし、そこから仕入れたこだわりの食材を使ったお料理と、世界のワインやオリジナルカクテルを提供します。

今日は5500円(税込)のコースとペアリングをご紹介。通常は、写真の料理の1.5倍の量になります。

まずは、アンティパストに「ひよこ豆のディップ~フムス」。はちみつ、シナモン、クミンが入ったひよこ豆のペーストに、中央には香り豊かな焦がしバター、周りにローストナッツが散りばめられ、焦がしたピタパンが添えられています。プロセッコのお供にピッタリ。ペアリングは、イタリアのすっきりしたプロセッコ「ワイルドネイチャー」。

かんぱちのセビーチェ 青トマトのガスパッチョソース」。青トマト(緑色のトマト)とハラペーニョの冷製ソースの上に、かんぱち。グリーンソースがかけられ、コリアンダーなどがのせられています。赤玉葱やコリンキー(生食用カボチャ)の食感がきいています。合わせるのは、オーストリアの軽やかでほんのり甘みのある白「グリューナ・ヴァルトリーナー」。

旬のお野菜のロースト チレアンチョのトマトソース」。メキシコの乾燥唐辛子チレアンチョを使ったキリっとしたトマトソースに、人参、パプリカ、とろとろ茄子。イタリアのオレンジワイン「ゼロプロ クロロフィッエ  マルヴァジア オレンジ」。

メインの前のプリモに「北海道石田めん羊牧場ホゲットのスープ」。1~2歳の子羊のスープです。淡白すぎず濃厚すぎず、クスクスが入っています。イタリアのバランスの良い赤ワイン「リブランディ セーニョ・リブランディ チロロッソ・クラッシコ」

セコンドに「牛ほほ肉のグーラッシュ タヒニ添え ~燻製パプリカの香り」。牛頬肉の煮込みはトロトロでスモークしたパプリカの香りが漂います。ほんのり甘い白ごまペースト、タヒニが添えられています。南アフリカのふくよかな味わいのメルロー「デルヘイムメルロー」2019が、いいですね。

料理は単品でも召し上がれますので、時間のない時は、グラスワインと一品でも大丈夫。美味しいワインと、お料理、そして音楽で、豊かな時間が過ごせますように。

「erbaエルバ」港区六本木1-4-5アークヒルズサウスタワーB1 03-5545-5025 11時半~15時 17時半~23時(L.O.22時)

*2024年7月23日現在の情報です*記事・写真の無断転載を禁じます

岩崎由美

東京生まれ。上智大学卒業後、鹿島建設を経て、伯父である参議院議員岩崎純三事務所の研究員となりジャーナリスト活動を開始。その後、アナウンサーとしてTV、ラジオで活躍すると同時に、ライターとして雑誌や新聞などに記事を執筆。NHK国際放送、テレビ朝日報道番組、TV東京「株式ニュース」キャスターを6年間務めたほか、「日経ビジネス」「財界」などに企業トップのインタビュー記事、KADOKAWA Walkerplus地域編集長としてエンタテインメント記事を執筆。著書に『林文子 すべてはありがとうから始まる』(日経ビジネス人文庫)がある。

https://cross-over.sakura.ne.jp/

ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

おすすめのたしなみ