Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
是非学びたい気になるテーマについて学んでいきます。

紳士のためのお出かけエンタテインメント

乃木坂鳥幸で、ワインとのマリアージュ

少し奥まっている場所の知る人ぞ知る店が、自分のお気に入りリストにあるのは、大人として誉れ高いもの。それが乃木坂で、しかも東京ミッドタウンのすぐそばですからなおさらです。「通」を語りたくなる店、それが「乃木坂鳥幸」です。

こちらでは焼鳥とワインとのマリアージュを楽しめます。「焼鳥だったら日本酒でしょ」という思い込みをはるかに超えるワインのラインナップは、ソムリエが厳選しています。料理は、串はもちろんのこと、一品料理も充実しています。ワインと料理、両方充実していて、それぞれが引き立て合う満足感の高い時間を過ごせます。

まず、ワインは「本日のおすすめ」の中から選びました。最初に本日の泡。シチリア産の「フナロ メトド クラシコ ドサッジョ ゼロ」(1320円税込)は軽やかな中にしっかりした味わいがあります。

料理は、「串コース」のなかから「」(7000円税込)。

濃厚な「白湯スープ」が一口、口直しの「梅おろし」、箸休めの「漬物」は八丁堀の喜多福のもの。人気の味醂奈良漬をはじめ、細ごぼうやグリーンオリーブなどがたっぷりと盛り付けられ、「福島県産会津馬刺しーからし味噌添え」が、すぐに目の前に並べられるのは嬉しいですね。

続いて串が登場します。おすすめ白ワイン、カリフォルニアの「クリマリー シャルドネ」(1550円税込)でいただきましょう。福島の伊達鶏「かしわ」「ねぎま」、そして「銀杏」。季節の逸品として、とろっとろの「聖護院大根」には田楽味噌がかかり、ほんのりユズの香りがします。少しずつ色々なものが食べられます。

おすすめ赤ワイン「ジュブレ シャンベルタン ラ ジュステイス ドメーヌ・モレ」(3550円税込)は、しっかりとした重さの中に華やかさがあり、焼き鳥のたれの強い味にも負けません。口の中でプチッと弾ける「ちょうちん」、季節の野菜串は「」、「鴨肉入り棒つくね」に、やわらかい「特上レバー」、しっとりした「自家製白レバームース」は、是非食べてほしい一品です。

 

〆は、「八ヶ岳卵の親子丼」か「オリジナル伊達鶏カレー」から選びます。親子丼は長年顧客から愛されてきた安心感があります。カレーは去年から選択肢に加わりました。デザートはシャインマスカット。

  

熟練の焼師備長炭で焼き上げた串を味わいながら、ワインを傾ける。大人の美味しさを感じられる店で、寒い冬をしっとりと楽しみましょう。

乃木坂 鳥幸」港区赤坂9-6-30乃木坂プレース1F  03-6434-0448

*2025年1月17日現在の情報です*記事・写真の無断転載を禁じます

 

岩崎由美

東京生まれ。上智大学卒業後、鹿島建設を経て、伯父である参議院議員岩崎純三事務所の研究員となりジャーナリスト活動を開始。その後、アナウンサーとしてTV、ラジオで活躍すると同時に、ライターとして雑誌や新聞などに記事を執筆。NHK国際放送、テレビ朝日報道番組、TV東京「株式ニュース」キャスターを6年間務めたほか、「日経ビジネス」「財界」などに企業トップのインタビュー記事、KADOKAWA Walkerplus地域編集長としてエンタテインメント記事を執筆。著書に『林文子 すべてはありがとうから始まる』(日経ビジネス人文庫)がある。

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ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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