Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
是非学びたい気になるテーマについて学んでいきます。

紳士のためのお出かけエンタテインメント

代官山 メゾン ポール・ボキューズがリニューアルオープンしました。

フランス・リヨン郊外にある100年の歴史を紡ぐレストランポール・ボキューズ。その建物を映した陶器は、世界に3つしかありません。ここ代官山にその一つがあります。

代官山の「メゾン ポール・ボキューズ」は、日本における「ポール・ボキューズ」の中心的な存在です。オープンして18年がたち、“Echos Nouveaux(エコー・ヌーヴォー)/新しい響き” という改装テーマで、2025年9月20日リニューアルオープンしました。フランスの本店を色濃く反映しています。

2018年に亡くなったフランス料理界の巨匠ポール・ボキューズは、ヌーベルキュイジーヌを牽引し、現代のフランス料理の基礎を築きました。1975年に料理人として初めてフランスの国家最高勲章「レジオン・ドヌール勲章」を受章。お祝いのためのエリゼ宮での晩餐会で出されたお料理の一つが、スペシャリテ「黒トリュフのスープ」として知られています。器の上にかぶせられたパイをあけると中には、フォアグラと牛ほほ肉、トリュフの香りが漂う旨味たっぷりの贅沢なスープが入っている一品です。

ポール・ボキューズ氏は、3つ星シェフであると同時に、レストラン、ホテル、学校、財団、国際料理コンクールの創設などフランス料理を世界に広め、発展させることに貢献しました。

 

では、代官山の「メゾン ポール・ボキューズ」をご案内します。エントランスを入ったところのラウンジは、アールヌーヴォー。特別な会食の場としても使えます。

メインのダイニングルーム(30席)は、壁を飾る写真で、ポール・ボキューズ氏の歴史をたどれます。

こちらは個室ダイニング(30席)。天井を彩るティファニーのステンドグラスと外の緑が呼応しています。

結婚式の時にはチャペルとしても使えます。天然大理石を散りばめたテラゾー石の床は2色。

パーティは、こちらのサロン(120席)で。クラシックな深みのあるフランスの伝統色ゴード(緑色)。イタリア製の陶磁器タイルと調和します。

藤久周悟料理長は、「躍動する伝統というコンセプトで料理を前に進めていきたい。ただ新しいものというのではなく、伝統を大切にしながら新しいデザインでつくり変えていく取り組み。それが新しい挑戦です」と語っています。

  

マスコミ向け内覧会で出していただいたカナッペ。「2種のマッシュルーム」「セロリラヴとリ・ド・ヴォ―」「2色のビーツとマスカルポーネ」「キャヴィア オーベルジーヌとドライトマト」「白いんげん豆とコート・ド・ヴォ―」

ご自慢のシャリオデセール(デザートワゴン)。

お腹の小さい私には、フルコース食べた後にこれだけのサイズのデザートは難しい。と言いながらも、気づいたらペロリといただいてしまっているかも(笑)。

*2025年9月23日現在の情報です*記事・写真の無断転載を禁じます

岩崎由美

東京生まれ。上智大学卒業後、鹿島建設を経て、伯父である参議院議員岩崎純三事務所の研究員となりジャーナリスト活動を開始。その後、アナウンサーとしてTV、ラジオで活躍すると同時に、ライターとして雑誌や新聞などに記事を執筆。NHK国際放送、テレビ朝日報道番組、TV東京「株式ニュース」キャスターを6年間務めたほか、「日経ビジネス」「財界」などに企業トップのインタビュー記事、KADOKAWA Walkerplus地域編集長としてエンタテインメント記事を執筆。著書に『林文子 すべてはありがとうから始まる』(日経ビジネス人文庫)がある。

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ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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