Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
是非学びたい気になるテーマについて学んでいきます。

紳士のためのお出かけエンタテインメント

小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクトXXI ヴェルディ・歌劇「椿姫」は3月です

小澤征爾音楽塾をご存じでしょうか。小澤征爾さんが25年前に始めたプロジェクトで、プロを目指す若手音楽家が、一流のキャストやスタッフと共にひとつのオペラを作り上げるというものです。「次の世代の若手音楽家を育てたい」という強い情熱で2000年にスタートしました。

若手音楽家たちは厳しいオーデションを受けて、通過すればオーケストラピットに入り、舞台上の世界のオペラハウスで活躍する歌手や演出家たちと一緒に公演することができます。

指導に当たってきたのは、昨年逝去された小澤征爾塾長を筆頭に、2022年から首席指揮者に就任したディエゴ・マテウス、そしてサイトウ・キネン・オーケストラのメンバーという充実した布陣です。リハーサルを重ね、その成果を観客に披露する貴重な機会は、塾生にとってどれほど学びが多く、刺激を受けることでしょう。これまで23公演開催され、オーケストラ、合唱、カヴァーキャストなどを含めて1500名以上が参加しました。

小澤征爾さんの想いが詰まったこのプロジェクト、今年は「椿姫」を上演します。高級娼婦ヴィオレッタと純朴な青年アルフレードとの悲しい恋の物語。誰もが知る名作です。

出演は、ヴィオレッタに、欧州各地で活躍するアルメニア出身のニーナ・ミナシアン。アルフレードに、中国系オーストラリア人のカウ・ワン。ジェルモンにクイン・ケルシー。今上演中のMETライブビューイング「トスカ」のスカルピア役で実にいい味を出しています。私一押しのヴェルディ・バリトンです。そして、そのMETで合唱指揮を長年務めたドナルド・パルンボを招聘した合唱指導。指揮は、小澤征爾音楽塾首席指揮者ディエゴ・マテウス。演出は小澤征爾音楽塾アーティステイック・ディレクターのデイヴィッド・ニース。装置と衣装デザインにロバート・パージオーラ。この2人はフランコ・ゼッフィレッリの薫陶を受け、数々の作品を生み出してきました。そして小澤征爾音楽塾オーケストラ。

フレッシュな彼らと、世界で鍛えられた一流メンバーがどんな化学反応を見せるのか、とても楽しみ。それぞれが刺激し合い、新たな「椿姫」を見せてくれることでしょう。

3月14日(金)と16日(日)14時からロームシアター京都、3月20日(木祝)22日(土)14時から東京文化会館で開催されます。詳細はコチラをご覧ください。

*2025年2月13日現在の情報です*記事・写真の無断転載を禁じます

 

岩崎由美

東京生まれ。上智大学卒業後、鹿島建設を経て、伯父である参議院議員岩崎純三事務所の研究員となりジャーナリスト活動を開始。その後、アナウンサーとしてTV、ラジオで活躍すると同時に、ライターとして雑誌や新聞などに記事を執筆。NHK国際放送、テレビ朝日報道番組、TV東京「株式ニュース」キャスターを6年間務めたほか、「日経ビジネス」「財界」などに企業トップのインタビュー記事、KADOKAWA Walkerplus地域編集長としてエンタテインメント記事を執筆。著書に『林文子 すべてはありがとうから始まる』(日経ビジネス人文庫)がある。

https://cross-over.sakura.ne.jp/

ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

おすすめのたしなみ