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紳士のたしなみ

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憧れの指揮者 ワレリー・ゲルギエフとマリインスキー歌劇場来日

ゲルギエフが「私の愛すべき貴重なプログラム」と語るオペラ『スペードの女王』(新演出)が11月30日(土)と12月1日(日)に東京文化会館で上演されます。

©Natasha Razina.

サンクトペテルブルグのマリインスキー劇場の芸術監督で首席指揮者のワレリー・ゲルギエフはミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者でもあり、いくつもの音楽祭を創設し、世界的な歌手を育成する人物としても知られています。彼はマリインスキー劇場のオペラ、バレエのレパートリーを拡げ、18世紀から20世紀のクラシック作品のみならず現代作曲家の作品まで手掛けます。

そして、来日するマリインスキー歌劇場管弦楽団は18世紀のピョートル大帝在位中に創設されたという歴史のあるオーケストラです。

『スペードの女王』は、プーシキンの原作で音楽はチャイコフスキー。指揮はゲルギエフが担い、演出はアレクセイ・ステパニュク。ゲルギエフは「この作品は一言でいうならば、壮大で、力強く、ドラマティックで皆さんに楽しんでいただけます。新しい演出部分だけでなく、時間をかけて役作りをした歌手の歌、演技とともに深い内容のオペラとしてお楽しみください」と記者会見で語りました。

 

18世紀のサンクトペテルブルグ。貧しい士官のゲルマンは、名も知らぬ令嬢に身分違いの恋をするが、実はその令嬢、エレツキー公爵の婚約者リーザだった。リーザの祖母である伯爵夫人は、昔、カード賭博で大失敗をおかしそうになったことがある。その時、彼女に恋するサンジェルマン伯爵が3枚の勝ち札を教え、その代わりに自分の想いを受け入れるように迫った。その時に予言されたのが、3枚の勝ち札を力づくで知ろうとする男に殺されるということ。貧しいゲルマンは、リーザを手に入れることができるのか・・。

©N.Razina

 ゲルマン役、11月30日は、今、最も活躍しているテノールの一人ミハイル・ヴェクア。12月1日は大ベテラン、ヴラディーミル・ガルージン。リーザ役は両日ともイリーナ・チュリロワ。彼女の正確で豊かだという評判の歌声をじっくりと楽しませていただきます。

マリインスキー歌劇場引越し公演、もうすぐです。2019年11月30日(土)12月1日(日) 東京文化会館

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*2019年11月29日現在の情報です。*写真、記事の無断転載を禁じます。

岩崎由美

東京生まれ。上智大学卒業後、鹿島建設を経て、伯父である参議院議員岩崎純三事務所の研究員となりジャーナリスト活動を開始。その後、アナウンサーとしてTV、ラジオで活躍すると同時に、ライターとして雑誌や新聞などに記事を執筆。NHK国際放送、テレビ朝日報道番組、TV東京「株式ニュース」キャスターを6年間務めたほか、「日経ビジネス」「財界」などに企業トップのインタビュー記事、KADOKAWA Walkerplus地域編集長としてエンタテインメント記事を執筆。著書に『林文子 すべてはありがとうから始まる』(日経ビジネス人文庫)がある。

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ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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