Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

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東京フィル休日の午後のコンサート 響演!100回記念スペシャルは祝祭色豊かです

東京フィル休日の午後のコンサート第100回記念スペシャルが4月14日(日)14時から東京オペラシティコンサートホールで開催されました。指揮とお話に、今年古希を迎える円光寺雅彦マエストロ。ゲストは俳優でミュージカルでもご活躍の石丸幹二さん。曲は、祝祭色豊かなものばかりです。

提供=東京フィルハーモニー交響楽団

ヘンデルの『王宮の花火の言葉』より序曲、ウォルトンの戴冠行進曲『王冠』はジョージ6世即位の時の曲。厳かでありながら明るく楽しい曲です。團伊久間の『祝典行進曲』は、いまの上皇様のご結婚の時につくられました。リストの交響詩『レ・プレリュード』は、1999年の第一回午後のコンサートの時に演奏された曲です。

休憩の後は、質問コーナーです。

石丸さんがマエストロに「仕事を長く続けるコツは」と伺うと「争いごとに巻き込まれず、波に乗ること」と納得の言葉(笑)。

マエストロは25歳で東京フィルの副指揮者としてデビューされました。公募があり、20数名が応募し、最後に3人が残ると「20分あげますから好きに指揮をしていいですよ」という課題でした。そして楽団員の票で決めたのだそうです。メンバーが若手の指揮者を育てるために、そういう選考方法を採ったということでした。

提供=東京フィルハーモニー交響楽団

そしてお待ちかね、ベートーヴェンの第九は合唱付きの第四楽章です。合唱は新国立合唱団で、ゲストの石丸さんも加わって歌います。石丸さんんは、芸大時代に助っ人としてあちこちの合唱団で第九を歌ったことがあることを思い出したと話していました。

最後に、アンコール曲として用意されたお馴染みのラデツキー行進曲は、会場から抽選で一名が指揮をできる権利をもらいました。

見事抽選で当たったのは、92歳の女性。最初は、「できない」と言ってらしたのが、石丸さんに「こんな機会はめったにない」と背中を押されて「1億円当たったみたい」と壇上にあがられました。

指揮棒を持って振り始めると、会場全体が彼女を温かく見守り応援し、励まし、包み込むような空気が充満しました。マエストロも隣で振っていたのですが、楽団員は明らかに檀上の彼女を見て、笑顔で演奏します。パイプオルガンの下に座ったままの第九の合唱団の人たちも体を揺らし、音を奏でているかのよう。

提供=東京フィルハーモニー交響楽団

提供=東京フィルハーモニー交響楽団

  

とても素敵な時間を共有できて、本当に素晴らしい100回記念の会となりました。

*2024年5月1日現在の情報です*記事・写真の無断転載を禁じます。

 

岩崎由美

東京生まれ。上智大学卒業後、鹿島建設を経て、伯父である参議院議員岩崎純三事務所の研究員となりジャーナリスト活動を開始。その後、アナウンサーとしてTV、ラジオで活躍すると同時に、ライターとして雑誌や新聞などに記事を執筆。NHK国際放送、テレビ朝日報道番組、TV東京「株式ニュース」キャスターを6年間務めたほか、「日経ビジネス」「財界」などに企業トップのインタビュー記事、KADOKAWA Walkerplus地域編集長としてエンタテインメント記事を執筆。著書に『林文子 すべてはありがとうから始まる』(日経ビジネス人文庫)がある。

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ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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