Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
是非学びたい気になるテーマについて学んでいきます。

紳士のためのお出かけエンタテインメント

東京都美術館「永遠の都ローマ展」9月16日(土)~ 12月10日(日)

芸術の都であり、文化遺産が目白押し、美味しいお料理がたくさんあって、街並みが美しく、しかも陽気な国。そんなイタリアが日本人は大好き。日本とイタリアとは40以上もの姉妹都市提携が結ばれ、ローマもそのひとつ。東京が姉妹都市です。いま「永遠の都ローマ展」開催中です。

ローマのカピトリーノの丘にあるカピトリーノ美術館から、古代ヴィーナス像の傑作《カピトリーノのヴィーナス》が初来日を果たしました。ミロのヴィーナス、メディチのヴィーナスに並ぶ古代ヴィーナス像の傑作です。国宝級のカピトリーノのヴィーナスが日本で見られるなんて、夢のようではありませんか。

《カピトリーノのヴィーナス》2世紀 大理石 カピトリーノ美術館蔵

カピトリーノ美術館は、ルネッサンス時代の教皇シクストゥス4世がローマ市民に4点の古代彫刻を寄贈したことでスタートしました。歴史的に世界で最も古い美術館の一つと言われるカピトリーノ美術館。今回、同館の所蔵品を中心に約70点の彫刻、絵画、版画などがコロナ禍を超えて4年越しでやってきました。

実はこの美術館に今から150年前、明治政府が派遣した岩倉使節団が訪れています。この美術館をはじめ、欧米の本格的な博物館を視察した経験は日本の博物館施策に大きな影響を与えました。

会場内写真

古代ローマ帝国の栄華を象徴する《コンスタンティヌス帝の巨像》の一部を原寸大で複製した作品の《コンスタンティヌス帝の巨像の頭部(複製)》は約1.8メートルもあります。巨大な足《コンスタンティヌス帝の巨像の左足(複製)》もなんだか可笑しい。

展示風景

私のお気に入りは、ローマ派工房《ローマ教会の擬人像》と《教皇グレゴリウス9世の肖像モザイク》。推しはCuteなカヴァリエル・ダルピーノの《狩人としての女神ディアナ》。

《狩人としての女神ディアナ》1600-10年頃 カヴァリエル・ダルピーノ カピトリーノ美術館 絵画館蔵

ローマに行きたい。イタリアに行きたいという想いは募る一方です。

「永遠の都ローマ展」2023年9月16日(土)~ 12月10日(日)東京都美術館 土日祝日のみ日時指定予約制 HP:https://roma2023-24.jp

*2023年9月18日現在の情報です*記事写真の無断転載を禁じます。

 

岩崎由美

東京生まれ。上智大学卒業後、鹿島建設を経て、伯父である参議院議員岩崎純三事務所の研究員となりジャーナリスト活動を開始。その後、アナウンサーとしてTV、ラジオで活躍すると同時に、ライターとして雑誌や新聞などに記事を執筆。NHK国際放送、テレビ朝日報道番組、TV東京「株式ニュース」キャスターを6年間務めたほか、「日経ビジネス」「財界」などに企業トップのインタビュー記事、KADOKAWA Walkerplus地域編集長としてエンタテインメント記事を執筆。著書に『林文子 すべてはありがとうから始まる』(日経ビジネス人文庫)がある。

https://cross-over.sakura.ne.jp/

ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

おすすめのたしなみ