Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
是非学びたい気になるテーマについて学んでいきます。

紳士のためのお出かけエンタテインメント

浅草、そして「ぐんま育ち」

東京・山の手(こういう言い方、懐かしい)に住んでいる私にとって、浅草は下町気分が味わえる観光地であり、「浅草寺」のお膝元。久しぶりにその浅草を訪れました。

雷門から浅草寺に続く仲見世通りは、外国人観光客ばかり。そこに連なる店舗もほとんどがお土産物屋さん。「すっかりインバウンド、訪日外国人観光客の受け皿としての町になったのだなあ」と、その商才と転換力の速さに脱帽です。

雷門の前では、観光用人力車の車夫さんたちが客引きをしています。地元の人たちは、この変化にどう対応し、どのように暮らしているんでしょうか。

 

仲見世通りと平行に走る道にその店はありました。「ぐんま育ち」。

群馬県で育った上州和牛専門店で、JA全農の事業会社のひとつ「エーコープ関東」が、初めての東京出店を果たしたところです。コンセプトが「群馬のブランドを都内から世界へ発信していく」ですから、浅草での開業というのは、この外国人観光客の多さを見ていると適切なのかもしれません。

群馬県で育てられた農畜産物をメインにメニューが構成されていて、焼肉や、すき焼き、郷土料理が味わえます。特にお肉は、群馬ブランド「上州和牛」を一頭買いしていますから、珍しい部位も食べられます。

 

「ぐんま育ち日替わり希少部位」のメニューページには、その日の生産者や個体識別番号、月齢などが明記され、本日の希少部位が掲載。

私が伺った日は、「シャトーブリアン」(ヒレの芯)150グラム4500円(税別)。塩かワサビで食べるのが美味しいと、食べ方もアドバイスしてくれました。

 

少しずつ、色々召し上がりたいなら、「本日限りの盛り合わせ」(2名 400グラム3480円)や、「本日限りの希少部位入り盛り合わせ」(2名 400グラム4480円)などがおすすめ。

焼肉以外では、「ナムル」「刺身コンニャクと彩り野菜のチョップドサラダ」(750円)や、それに群馬特産の「刺身こんにゃく」(480円)。群馬ですから、コンニャクははずせませんね。

「ヘッドバラ」という部位。マエバラからショートリブにかけての最上級部分だそうで、脂がかなり入っていますので脂が好きな方には良いかも。群馬県の名物「葱赤焼き」は、味付けされたお肉とねぎで、釜で炊き立てのご飯のおかずにピッタリ。お米は群馬県産米「利根きらり」です。

 

メニュー選びに迷ったら

「上州和牛焼肉コース(10品)」(5000円)、「上州和牛 牛鍋コース(8品)」(6500円)。

 

群馬の地酒のラインナップが充実しています。日本酒では「赤城山 純米吟醸」(一合 880円)、「妙義山 本醸造」(一合680円)、「榛名山 本醸造」(一合680円)。

写真は「夏酒フェア」

 

浅草観光の途中に、コンニャク入りの「あんみつ」を食べによってもいいかも。寒天とは違った食感が味わえます。

 

群馬愛がある方、浅草でお肉を食べたい観光客がいたら、教えてあげてネ!

 

 

上州和牛専門店「ぐんま育ち」

東京都台東区浅草1-34-4

11時~22時半

03-6860-0222

 HP:http://www.yakiniku-aguri.com/gunmasodachi.html

 

 *2017年8月21日現在の情報です。

岩崎由美

東京生まれ。上智大学卒業後、鹿島建設を経て、伯父である参議院議員岩崎純三事務所の研究員となりジャーナリスト活動を開始。その後、アナウンサーとしてTV、ラジオで活躍すると同時に、ライターとして雑誌や新聞などに記事を執筆。NHK国際放送、テレビ朝日報道番組、TV東京「株式ニュース」キャスターを6年間務めたほか、「日経ビジネス」「財界」などに企業トップのインタビュー記事、KADOKAWA Walkerplus地域編集長としてエンタテインメント記事を執筆。著書に『林文子 すべてはありがとうから始まる』(日経ビジネス人文庫)がある。

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ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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