Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
是非学びたい気になるテーマについて学んでいきます。

紳士が知るべき酒と料理のペアリング

紳士が選ぶ日本酒と料理

吟天 酒コンシェルジュの小田切です。
30年間日本酒会を主宰を通じて、蔵元との交流やレストランで「日本酒と料理」のペアリング会を開催しております。

隠れた銘酒も含めて厳選し、料理とのペアリングの楽しさを伝えます。

第一回

注目の酒銘「鷹ノ目」ホークアイです。

既存の固定概念に捉われない新たな日本酒の価値を生み出す銘酒。

10週以上連続で5分以内に完売してしまうという注目の日本酒「ホークアイ」をテイスティングする機会がありましたので、ご紹介したいと思います。

ホークアイは株式会社Forbulという日本酒のベンチャー企業が、創業文政2年の酒蔵「はつもみぢ」さんとタッグを組み、開発したオリジナルの日本酒です。

日本酒がお好きな方は「原田」という銘柄で同蔵のお酒を飲んだことがあるかも知れません。

写真:Forbulの平野社長

 

公式HPには下記のような開発理念が書いてあります。

F1のレーシングカーを作るとき、コストを考えながら車を作ったりはしない。

とにかく速さのみを求めてその時代の最高の車を作る。

鷹ノ目(ホークアイ)の開発もいわばレーシングカーを作るかのように

とにかく「うまさ」のみを追求するとの信念のもと、

幾度にも及ぶ試行錯誤の上で完成した、極上の日本酒。

また、品質劣化を避けるため、酒蔵から直送の通販のみ、週に1度(毎週水曜21時)の数量限定発売という形式を取っています。この形式はとても珍しいですよね。

販売機会ロスになるリスクを取ってでも、フレッシュローテーションを徹底しよう、いつも最高の状態でというお届けしようという姿勢はとても素晴らしいと思います。

この方法は小さい規模でありながら「四季醸造」を行う「はつもみぢ」さんならではの手法であるとも思います。

※「四季醸造」の蔵は通年で酒造りをしますが、一般的な「寒造り」では冬に一度に仕込み、年間を通じて販売していくため、この手法をとってもフレッシュローテーションが難しくなります。

小容量のタンクで丁寧に小仕込みしていきます。

前置きがかなり長くなってしまいましたが、さっそく味わってみたいと思います。

ボトルからワイングラスにそそぐと、淡く繊細な色合いをしているのが分かります。

公式HPにも「パイナップルのような」とありましたが、確かに香りはフルーティ。

洋梨を思わせるような香りもありますが、派手な香りがドンと来るというよりは繊細に漂うようなイメージです。

よくよくグラスの中の香りを嗅いでいくと、渋皮を纏ったグレープフルーツの様な印象もあります。

口に含むと豊かな甘味。追いかけてくる酸味もしっかりとしていて、アルコールと微かな渋味で締めくくられます。

口に含んだ瞬間から余韻までの変化も楽しめる味わい設計になっていますね。

今回はワイングラスで頂きましたが、香りを楽しむ形状のグラスで繊細に香りをまとうようなイメージを活かして、お食事の席で楽しむのもお勧めです。

お料理を合せるなら、このお酒の繊細な香りを覆ってしまわないもの、それでいて果実の風味が感じられるドレッシングソースでいただく、「松川カレイの薄造りの香草サラダ」のようなものが良いのではないかと思います。

 

味わいもさることながら、ボトルのデザインも洋食のテーブルになじむエレガントな印象です。

 

「コストに縛られずに最高品質のものを造りたい」という想いのこもった作品というのが伝わります。

「鷹ノ目 ホークアイ」は常に最高品質を目指し、四季を通じてひたすら小仕込みを繰り返しているので、今後も限界を超えてクオリティを向上させていく事と思います。

価格の制限を取り払った日本酒の味わいがどこまで進化していくのか?
料理との相性から世界に広がっていく、期待を感じさせてくれるお酒でした。

https://hawkeye-sake.com/

小田切 崇

 

北海道札幌市生まれ。大手IT企業に務めるかたわら、20代半ばで、日本酒に傾倒し、啓蒙活動をスタートする。現在主宰している『吟天』の前身にあたる日本酒会『吟盃座』を立ち上げた。 2020年、『吟天』は予約を開始すると直ぐ定員になる人気の会へと成長。月に2-3回の開催で、『吟盃座』から始まり『吟天』に至る30年間で延べ1万人以上が参加している。 近年は和食のみならず、フレンチ、イタリアン、焼肉など、様々なジャンルでSAKEのペアリングを積極的に進めている。
  特にシャンパンと同様の瓶内二次発酵製法で作られたスパークリングSAKEの普及に尽力している。  飲食店へのSAKEコンサルで成果をあげ、現在では海外輸出やSAKEプロジェクトのプロテュースを手がけている。

吟天SAKEショップ  https://ginten.tokyo/
インスタグラム      @sakeconcierge

ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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