Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
是非学びたい気になるテーマについて学んでいきます。

紳士のためのお出かけエンタテインメント

終戦記念日は ユニセフ親善大使黒柳徹子「ハートフルコンサート2023」

ユニセフ親善大使の黒柳徹子が登場し、毎年、終戦記念日に行われる「ハートフルコンサート」。今年は、森山良子がゲストです。指揮は円光寺雅彦マエストロ。演奏は東京フィルハーモニー交響楽団。

撮影=上野隆文/提供=東京フィルハーモニー交響楽団

開幕は、エルガーの行進曲『威風堂々』第1番。そして「徹子の部屋」のテーマ音楽にのって、徹子さんが舞台に表れます。「終戦のこの日を忘れてはいけないと思って始めたコンサートが33回目になりました」と口火を切った徹子さん。90歳ですが、舞台をすたすたと歩いて、華やかなドレス姿です。

その後、フェラーリの歌劇『マドンナの宝石』間奏曲があり、本日のゲスト森山良子さんです。真っ赤なロングドレスがお似合いです。

撮影=上野隆文/提供=東京フィルハーモニー交響楽団

グノーの『アヴェ・マリア』を歌って、「生まれて初めてマイクを使わずに歌いました」と言うことでしたが、つい2、3日前に沖縄のコンサートを終え東京に戻ってきたばかり。14歳の頃から師事していて、今も定期的に通う声楽の先生の所に行って、クラシックの声楽をレッスンしたそうです。年相応の声の出し方を教えてくれて、今回は先生から「マイクなしでいけるかも」ということでチャレンジしたのだとか。「歌う前はちょっと、おびえていました」と、語る良子さん。練習を欠かさず、新しいことに挑戦する心のフレッシュさが、なんて素晴らしいんでしょう。

続いて、ビギンの曲に森山良子さんが詩をつけた大ヒット曲「涙そうそう」。「会えない人を想って聴いて下さい」と歌いはじめましたが、観客の涙がこぼれるのは、歌の力ですね。デビュー50周年記念に息子の森山直太朗さんが作曲してプレゼントした「」という曲。そして「サトウキビ畑」です。最後はクラシックの王道、ストラヴィンスキーの書いたバレエ組曲『火の鳥』

撮影=上野隆文/提供=東京フィルハーモニー交響楽団

徹子さんは、合間に、ユニセフの親善大使でアフリカに行った時の話を聞かせてくれたり、森山良子さんとお話しして客席を沸かせます。

暑い夏の一日、戦争で亡くなった多くの方たちに思いを馳せるとともに、黒柳徹子さんと森山良子さんから、たくさんの元気をいいただきました。

*2023年8月21日現在の情報です*記事・写真の無断転載を禁じます

岩崎由美

東京生まれ。上智大学卒業後、鹿島建設を経て、伯父である参議院議員岩崎純三事務所の研究員となりジャーナリスト活動を開始。その後、アナウンサーとしてTV、ラジオで活躍すると同時に、ライターとして雑誌や新聞などに記事を執筆。NHK国際放送、テレビ朝日報道番組、TV東京「株式ニュース」キャスターを6年間務めたほか、「日経ビジネス」「財界」などに企業トップのインタビュー記事、KADOKAWA Walkerplus地域編集長としてエンタテインメント記事を執筆。著書に『林文子 すべてはありがとうから始まる』(日経ビジネス人文庫)がある。

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ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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