Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

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紳士のためのお出かけエンタテインメント

英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン バレエ「くるみ割り人形」2024年2月16日(金)~2月22日(木)

1892年にロシアで初演されて以来130年以上、人々に愛され続けているクリスマスに欠かせないバレエ「くるみ割り人形」。チャイコフスキーの音楽にのせて、いまはクリスマスではないけれど、そのロマンティックなムードに浸りましょう。しばし現実を忘れて、夢の世界へ行きませんか。

英国ロイヤル・バレエのピーター・ライト版は、1984年に初演されました。衣裳も小道具も舞台も、さすが歴史のあるロイヤル・バレエ。細部にわたりこだわりが見られます。美術は、ジュリア・トレヴぇリアン・オーマン。

© 2023 ROH. Photographed by Andrej Uspenski.

物語は

手品師で発明家のドロッセルマイヤーは、ネズミの女王によって甥のハンス・ピーターをくるみ割り人形に変えられてしまっている。呪いを解くためには、彼を愛してくれる娘が現れ、なおかつネズミの王様を倒すこと。

そこでドロッセルマイヤーは、クララにくるみ割り人形をプレゼントする。クララは夜中に、ドロッセルマイヤーによって魔法の世界に招かれる。そこでネズミの王様とおもちゃの兵隊たちとの戦いに遭遇し、クララはネズミの王様を倒すのを助ける。魔法がとけ、人形はハンス・ピーターに戻り、クララと一緒に雪の王国、お菓子の国に行って、金平糖の精や王子に出会う。ハンス・ピーターは、元の姿に戻って家にドロッセルマイヤーのところに帰る。

12歳の少女クララ役のソフィ・アルナットと人形になったハンス・ペーター役のレオ・ディクソンは、今回がシネマデビュー。ソフィ・アルナットは何とも初々しく可愛らしい。クララはまり役です。ドロッセルマイヤーのトーマス・ホワイトヘッドには強烈な存在感があります。翻すコバルトブルーのマントが効果的。この役を何度も演じ、そして本当に好きだと語っています。

難役でスタミナが必要な王子と金平糖の精は、まずは王子に「赤い薔薇ソースの伝説」で魅力を振りまいた、2019年の『くるみ割り人形』でハンス・ピーターを演じたマルセリーノ・サンペ。同じく2019年にクララ役を演じ2021年にプリンシパルに昇進したアナ・ローズ・オサリヴァンが金平糖の精を演じます。2人は、スクールの同期生ですので、息もピッタリ。リフトやパ・ド・ドゥなどには安定感があり、互いの信頼が感じられます。

日本人ダンサーも多数出演しています。佐々木万璃子、ロシアの踊りを踊る中尾太亮五十嵐大地は魔術師ドロッセルマイヤーのアシスタント役です。指揮は、アンドレ・ニットン

バレエ団全員が登場する英国ロイヤル・バレエの総力を結集した舞台は、一週間限定上映です。

英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズンで2月16日(金)~2月22日(木)まで。TOHOシネマズ日本橋ほか、全国。HPはコチラ

 

*2024年2月13日現在の情報です*記事・写真の無断転載を禁じます。

岩崎由美

東京生まれ。上智大学卒業後、鹿島建設を経て、伯父である参議院議員岩崎純三事務所の研究員となりジャーナリスト活動を開始。その後、アナウンサーとしてTV、ラジオで活躍すると同時に、ライターとして雑誌や新聞などに記事を執筆。NHK国際放送、テレビ朝日報道番組、TV東京「株式ニュース」キャスターを6年間務めたほか、「日経ビジネス」「財界」などに企業トップのインタビュー記事、KADOKAWA Walkerplus地域編集長としてエンタテインメント記事を執筆。著書に『林文子 すべてはありがとうから始まる』(日経ビジネス人文庫)がある。

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ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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