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英国ロイヤル・バレエ&オペラinシネマ バレエ「ロミオとジュリエット」1週間限定(6月6日(金)~12日(木)

甘い恋の世界に連れて行ってくれます。皆さまよくご存じの「ロミオとジュリエット」英国ロイヤル・バレエの舞台が映画館にやってきます。イギリスの名振付家ケネス・マクミランの大人気「ロミオとジュリエット」は、英国ロイヤル・バレエ団の代表作。60 周年を迎えました。

©Tristram Kenton

舞台となるのは、ルネッサンス時代のヴェローナの町。その町の雰囲気をケネス・マクミランの振付と共に作り上げたのが美術のニコラス・ジョージアティス。舞台も衣装も、何もかもが美しい古典バレエ不朽の名作です。

1965年に初演されて以降、世界中のバレエ団で上演され続けているこの作品、ロミオとジュリエットのパ・ド・ドゥ(男女2人が踊る)を中心に、プロコフィエフのエレガントな音楽に導かれます。

ジュリエットに英国ロイヤル・バレエ団に入って14年、プリンシパルの金子扶生(ふみ)。繊細でたおやかでありながら情熱的です。 ロミオは世界的スター、ワディム・ムンタギロフ。上品で、まさに貴公子です。登場しただけでティボルトだとわかる存在感を放つ平野亮一。そしてマンドリンのリードダンサー五十嵐大地。日本人ダンサー、大活躍ですね。

英国ロイヤル・バレエでは、人物像がダンサーの解釈にゆだねられる自由度が高く、今回のジュリエットは、最初は、ふざけたり甘えたりする子供でしたが、ロミオに出会ったとたん恋に落ちます。ロミオとのバルコニーでのパ・ド・ドゥがなんとロマンティックなことか。すべての動きに感情が吹き込まれます。恋の喜びに感情がわきあがり、ときめきが全身を包みます。最後の瞬間2人は立ち止まり、見つめ合い、少し大人になります。それらがすべて動きで伝わります。

©Tristram Kenton

モンタギュー家とキャピュレット家」(第2組曲より)の第1曲が有名です。キャピュレット家での仮面舞踏会での騎士と貴婦人の踊りの群舞が雰囲気を盛り上げます。ロミオは、親友を殺されたためジュリエットの従兄弟ティボルトと決闘し殺してしまったためヴェローナを追放されます。ジュリエットは、望まない結婚を強いられ、それを逃れるために毒薬を飲んで仮死状態になってロミオを待ちますが、その伝言がロミオに届きません。ジュリエットが死んだと思い込んで帰ってきたロミオ。彼女を抱き上げ、持ち上げ、観客はピクリとも動かない肉体の重さからジュリエットの死を感じます。ロミオは、彼女に寄り添って命を絶ちます。目覚めたジュリエットは、ロミオの後を追うのでした。

©Tristram Kenton

金子扶生自身も好きだというジュリエット役。「音楽が自分の踊りを生み出してくれる」と語るように、プロコフィエフの音楽にマクミランの最高の振付で観客は心が揺さぶられます。恋が始まる時のときめきやウキウキした高揚感などが思い出され「もう一度恋がしたい」という気持ちがわきあがってきます。。

英国ロイヤル・バレエ&オペラinシネマ2024/25 「ロミオとジュリエット」6月6日(金)~12日(木) HPはコチラ

*2025年6月に5日現在の情報です*記事・写真の無断転載を禁じます

岩崎由美

東京生まれ。上智大学卒業後、鹿島建設を経て、伯父である参議院議員岩崎純三事務所の研究員となりジャーナリスト活動を開始。その後、アナウンサーとしてTV、ラジオで活躍すると同時に、ライターとして雑誌や新聞などに記事を執筆。NHK国際放送、テレビ朝日報道番組、TV東京「株式ニュース」キャスターを6年間務めたほか、「日経ビジネス」「財界」などに企業トップのインタビュー記事、KADOKAWA Walkerplus地域編集長としてエンタテインメント記事を執筆。著書に『林文子 すべてはありがとうから始まる』(日経ビジネス人文庫)がある。

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ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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