Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
是非学びたい気になるテーマについて学んでいきます。

紳士のためのお出かけエンタテインメント

魔法びんのパイオニア「THERMOS(サーモス)」の新製品は、「包丁」

1904年にドイツのガラス職人がつくった世界で初めてのガラス製魔法瓶が「サーモス」の始まりです。1978年には、日本の技術力で高真空ステンレス製魔法瓶を誕生させ、現在、世界120カ国に展開しています。今年120周年を迎え、いままで「ずっと温かい。ずっと冷たい」にこだわり続けてきましたが、新たに「次の心地よいをつくる。」をコンセプトに掲げました。

新製品発表会では、累計出荷本数3000万本真空断熱ケータイマグ初めてのリニューアル商品をお披露目しました。JNL-Sシリーズは8月21日に新発売です。すべてのパーツが食洗器対応で、つけはずしが簡単、凹凸が少なく、唇にフィットする飲み口で、構造と形状の細部にこだわりました。

さらに2019年にスタートした、キッチンツールを中心としたシリーズに新たなアイテムが加わります。これまで「焼く、煮る、保存」するためのフライパンや保存容器が開発されてきました。私はサーモスの小ぶりのフライパン(16センチ)を使っていますが、実に使いやすい。軽いし、サイズ感がちょうどよく、朝ご飯のちょっとしたものを作るのにピッタリです。

そしてこのたび、サーモス初の包丁が登場しました。ステンレスの会社らしくオールステンレスです。日本製のステンレス刃材の中でも品質の良いものを使用し、鋭い切れ味を実現しました。ファインエッジとグランエッジの2シリーズがあり、グランエッジが上位モデルです。違いは切れ味の持続性。高硬度の材質を使用し、複数の製造工程を組み合わせて丁寧に仕上げました。柄の部分のデザインはシャープで持ちやすく、刃幅を一般の45ミリと比べて、40ミリと狭くし、使い勝手よく先端作業がしやすいように考案しました。

手前がグランエッジ

包丁の切れ味は、トマトを切るとよくわかります。トマトの皮にすっと刃先が入り、薄切りが楽々できます。試してみようと家でさっそくトマトサラダをつくりました。どんな素材でもそうですが包丁の切れ味によって舌触りが変わり、味わいも変化します。切れ味のよい包丁を使うことは料理にとって大切なこと。トマトサラダは、冷蔵庫に入れてキーンと冷やしていただきました。

包丁は毎日使うものですから手入れのしやすさもポイントです。これは、持ち手と刃のつなぎ目がない一体構造。またこだわったのは、さびにくいことと、包丁の重さの体感です。包丁の真ん中に重心を設計することによって「重い」と感じません。こちらも食洗器に対応しています。

「刃を研ぐのは、1カ月に一度を推奨しています」とマーケティング部商品戦略室企画1課福田真子さん。人生を楽しむために、お家時間も大切にしたい。そのための良い道具に出会いたいと思っています。

 

*2024年8月1日現在の情報です*記事・写真の無断転載を禁じます

岩崎由美

東京生まれ。上智大学卒業後、鹿島建設を経て、伯父である参議院議員岩崎純三事務所の研究員となりジャーナリスト活動を開始。その後、アナウンサーとしてTV、ラジオで活躍すると同時に、ライターとして雑誌や新聞などに記事を執筆。NHK国際放送、テレビ朝日報道番組、TV東京「株式ニュース」キャスターを6年間務めたほか、「日経ビジネス」「財界」などに企業トップのインタビュー記事、KADOKAWA Walkerplus地域編集長としてエンタテインメント記事を執筆。著書に『林文子 すべてはありがとうから始まる』(日経ビジネス人文庫)がある。

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ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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