Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
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紳士のためのエンターテイメント

METライブビューインング 人気演目の上映です「カルメン」から

N.Y.のMET(メトロポリタンオペラ)2020-21シーズンは、残念なことに中止になりましたが、私たちにはライブビューイングがあります。このたび人気演目6作品が順次上映されることになりました。期間は1週間ずつ(東劇は2週間)。スタートは2月12日(金)「カルメン」からです。

Ken Howard/Metropolitan Opera

これは、METで2010年1月16日に上演されたもの。

カルメンにエリーナ・ガランチャ、ドン・ホセはロベルト・アラーニャ、ドン・ホセの幼馴染で恋人同士だった従順なミカエラにバルバラ・フリットリ、闘牛士エスカミーリョにマリウーシュ・クフィエチェン。指揮はいまをときめく音楽監督のヤニック・ネゼ=セガン。演出は映画、演劇、オペラで活躍するリチャード・エア。METデビュー新演出のカルメンです。幕間の案内役はルネ・フレミング。

いまでは押しも押されもしないガランチャですが、METデビューは2008年ですからこのときはまだMETでは新参者。しかもMETで初のカルメン役でしたが、奔放で、誘惑する魔性の女を熱演し大人気となります。カルメンがスカートをたくし上げた時の素足から醸し出される色気には観客全員が魅了されるでしょう。2幕冒頭のフラメンコが刺激的で、カルメンも一緒に踊るのが見事に様になっています。ニューヨークタイムズで「25年間で最高のカルメン」とまで言わしめたガランチャ、魅惑のカルメン登場です。

Ken Howard/Metropolitan Opera

スターテノール、アラーニャのドン・ホセは18番といった役どころ。エスカミーリョのマリウーシュ・クフィエチェンはこのとき、代役で当日の朝10時に電話がかかってきたそうです。背が高くルックスも抜群で、カルメンがいかにも惚れそうな闘牛士役を演じます。ニュージーランド出身で32歳まで会計士をしていた異色の経歴です。

そして、ヤニック・ネゼ=セガンは、なんとこの時がMETデビューです。若々しく、すがすがしく、輪郭のはっきりした力強いカルメンを聴かせます。「オペラ・コミックとグランド・オペラの中間なのでフランス作風の伝統を損なわないよう本質を見つめ大劇場で表現した。素晴らしいキャストが夢みたいだ」と語っています。そして「指揮は誠実さが大切。自分の音楽への愛情と情熱をオーケストラに伝えた」と言い、名うてのオーケストラ団員達をまとめあげました。

また、振り付けは国際的に評価の高いクリストファー・ウィールドン。ダンスを、物語を支える語り手ととらえて振り付けたそうです。冒頭の前奏曲の間はバレエのパ・ド・ドゥで表現されています。

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物語は、スペインセルビア。幼馴染のミカエラと結婚することになっていた兵士のドン・ホセは、ある日カルメンと出会う。喧嘩騒ぎを起こして投獄されるカルメンに誘惑され、逃がしてしまったことで営倉に送られることになる。出所したホセはカルメンたちの悪事を働く仲間に加わるのだが、カルメンは花形闘牛士に恋して、ホセを捨てることになる。

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闘牛士は衣装もいいし、大スターだし、カルメンが惚れるのも無理はない。だからホセも、心変わりした女を追いかけないで新しい恋人を見つけたらこんな悲劇は起きなかったのに・・って、物語にぶつぶつ言っても仕方ないか(笑)

 

2020年5月にガランチャ初の日本リサイタルツアーが計画されていましたが、残念ながら延期・中止になってしまいました。でもきっといつか、生のガランチャにお目にかかれるはず。その日を夢見て、今日を生きよう!

 

METライブビューイング プレミアム・コレクション2021「カルメン」上映劇場など詳細はコチラ

*2021年2月10日現在の情報です *写真・記事の転載を禁じます。

岩崎由美

東京生まれ。上智大学卒業後、鹿島建設を経て、伯父である参議院議員岩崎純三事務所の研究員となりジャーナリスト活動を開始。その後、アナウンサーとしてTV、ラジオで活躍すると同時に、ライターとして雑誌や新聞などに記事を執筆。NHK国際放送、テレビ朝日報道番組、TV東京「株式ニュース」キャスターを6年間務めたほか、「日経ビジネス」「財界」などに企業トップのインタビュー記事、KADOKAWA Walkerplus地域編集長としてエンタテインメント記事を執筆。著書に『林文子 すべてはありがとうから始まる』(日経ビジネス人文庫)がある。

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ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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