Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
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紳士のためのお出かけエンタテインメント

映画『モネと時間旅行』2026年9月18日公開

クラビッシュ監督は、モネが大好き。モネの色彩感覚を愛し、自分の色彩感覚を磨いてきました。今回の作品『モネと時間旅行』は、印象派の時代を舞台にして、現代と行ったり来たり。その時代は美しく、時代の行き来に違和感がないのは、色彩を生かすための最新技術でした。
セドリック・クラビッシュ監督は『猫が行方不明』や『ダンサーインParis』といった作品からもわかるように、パリの街を暖かく見つめることで定評があります。そこに登場する人々や出来事を通じて、優しく温かい監督自身の人間性が伝わって来ます。
現代と華やかなりし19 世紀ベル・エポックの時代のパリとノルマンディーの景色を眺め、さらにはモネと印象派の時代の人物たちも登場する、夢のようなキュートで優しい気持ちにしてくれる作品です。

▲© STUDIOCANAL – COLOURS OF TIME – CE QUI ME MEUT – Emmanuelle Jacobson-Roques

1944年から閉ざされた、ノルマンディーの草原に立つ一軒家。土地開発のため売却を迫られ、相続する親族が集められます。パリで暮らす子孫に遺された家をどうするか。親族代表となった4人が訪れ、中に入って見ると、そこには家族の歴史が詰まっていました。壁を埋め尽くす写真、そして絵画。その印象派風の絵画は誰の作品なのか、モデルは誰なのか。家族と人生を巡る旅が、始まります。

▲© STUDIOCANAL – COLOURS OF TIME – CE QUI ME MEUT – Emmanuelle Jacobson-Roques

親戚たちの代表4人は、恋に仕事に悩むデジタルコンテンツのクリエーター・セブ(アブラム・ヴァプレ)。祖父と一緒に暮らしています。交通関係のエンジニア・セリーヌ(ジュリア・ピアトン)は、携帯が手放せません。良識ある中学フランス語教師アブデル(ジヌディーヌ・スアレム)は退職間近です。養蜂家のギイ(ヴァンサン・マケーニュ)は自然と共に暮らし、現代社会のありように猜疑心を抱いています。

19世紀に生きた彼らの先祖は、ノルマンディーで祖母に育てられたアデル・ムニエ(スザンヌ・ランドン)。祖母が亡くなり、生活費だけを20年間送って来るパリに住む顔も知らない母に会いに行きます。当時はパリまで、3日ほどかかりました。そこには、驚くべき事実が待ち受けていました・・。

▲© STUDIOCANAL – COLOURS OF TIME – CE QUI ME MEUT – Emmanuelle Jacobson-Roques

登場するメインの人物意外に、モネにルノワールに、ドガ、セザンヌ、ピサロ、ベルト・モリゾ、シスレー、写真家のフェリックス・ナダール、作家のヴィクトル・ユゴーなど有名人がたくさん。
撮影のために、彼らのたまり場モンマルトルのカフェ「ル・ラ・モール」や、モネが「印象、日の出」を描いた「ホテル・ド・ラミローテ」をセットでつくり上げ、いまなおリヨン駅で営業中のレストラン「ル・トラン・ブルー」も舞台となりました。
モネの「睡蓮」の絵が並ぶオランジュリー美術館や建築物としても美しいオルセー美術館、パリの街、現存するジヴェルニーのモネの家と「睡蓮の庭」まで訪れられる、素晴らしい映像体験です。

作品には、登場人物たちの人生だけでなく、今、私たち目の前の危機が散りばめられています。デジタルコンテンツを自分の思い通りにするために、背景にして立ったモネの絵画の色を不遜にも変えようと提案するモデル、遺産として残された屋敷を、地方都市の画一的なスーパーの駐車場にするために売却すること。19世紀、最新技術だった写真の力にも焦点が当たります。そこに写っている人物は、さながら目の前に生きているような臨場感があります。
「映画っていいな」と改めて感じられる作品でした。フランス好きは、ぜひ!

『モネと時間旅行』9月18日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、
Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか全国公開 HPはコチラ
*2026年9月17日現在の情報です*記事・写真の無断転載を禁じます

岩崎由美

東京生まれ。上智大学卒業後、鹿島建設を経て、伯父である参議院議員岩崎純三事務所の研究員となりジャーナリスト活動を開始。その後、アナウンサーとしてTV、ラジオで活躍すると同時に、ライターとして雑誌や新聞などに記事を執筆。NHK国際放送、テレビ朝日報道番組、TV東京「株式ニュース」キャスターを6年間務めたほか、「日経ビジネス」「財界」などに企業トップのインタビュー記事、KADOKAWA Walkerplus地域編集長としてエンタテインメント記事を執筆。著書に『林文子 すべてはありがとうから始まる』(日経ビジネス人文庫)がある。

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ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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