Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
是非学びたい気になるテーマについて学んでいきます。

紳士のためのお出かけエンタテインメント

湘南沖 地蟹専門店「銀座ふじ」のイバラガニ

東京・銀座にオープンした地蟹専門店「銀座ふじ」は、神奈川県・相模湾の深海でとれる希少な活蟹を提供しています。メニューは、「タカアシガニコース」(2万9800円税込)と「イバラガニコース」(2万7090円税込)。

世界最大と言われる大きさのタカアシガニは、鮮度が何より重要で、食べられる店が少ない希少な食材です。4月から9月末までが漁獲期間で、毛蟹のような上品な旨味が感じられるのだそうです。
これからの時期は、イバラガニ。10月から3月末まで、食べられます。イバラガニというのは、1970年代に相模湾の深海を調査して発見された蟹で、そこから20年間乱獲し続け、数が激減しました。いまは日本に一艘しかない地蟹専門漁師「稀陽丸(きひろまる)」だけが、伝統的なかご漁で、とりすぎないように気をつけて漁獲しています。しかも、このお店だけへ卸す独占契約なので、他では食べられません。

イバラガニは、相模湾の水深700~1000m、水温約6度の深海に生息するヤドカリの仲間で、大人になるのに15年ほどかかります。爪を合わせて脚は8本。祖先であるタラバガニのような旨味や甘みがあり、より濃厚で美味しいとされています。相模湾深海は、漁場から港まで、船で約30分ほどと近く、漁港まで持ち帰る間に鮮度が落ちません。さらにこのお店は水揚げされる横須賀市の長井漁港に生簀を作り、活きたまま店舗まで配送し、獲ったその日か翌日に提供しています。

今回のマスコミ向け試食会ではオープン記念ということで、特別に「イバラガニ」を頂きました。すべての蟹は、水揚げ時に一尾ずつ身入りを確認し、重さ約3キロの個体の半分が一人前となります。

カウンター席に座ると、目の前の料理人が、水槽の中から活蟹をひき上げ、説明しながら捌いていきます。蟹のサイズ感や重量感に圧倒され、調理の臨場感を味わいながら職人の技まで体感できるプレゼンテーションです。

まずは先付「蟹と蟹味噌の共和え」はイバラガニの蟹味噌とあえています。蟹ですから、飲まないわけにはいきません(笑)。日本酒「播州一献」純米吟醸を少し頂きました。「煮物椀」の器は、唐津焼の陶芸家・小島直喜氏の作品で、口をつけて飲めるようにデザインされています。蟹のほぐし身、松茸、金目鯛が入った薄口仕立て。
      

「活蟹刺し」は、お刺身です。身がプリンプリン。

「活蟹しゃぶしゃぶのレアとミディアム」私はレアの方が好きでした。
「活焼き蟹」私は松葉ガニでは「焼き蟹」が一番好きですが、イバラガニはどうかしら。
   

「ゆでたて活蟹と土鍋ご飯」(イクラしょうゆ漬けと蟹みそを添えて)。このご飯、味わい深かったです。蟹や海老は、かなりお腹にたまるので小食の私には、残さず食べるのが大変ですが、このご飯、きれいに最後まで食べました。土鍋ご飯には少しおこげがつき、香ばしさと、そこに驚くほどたくさんの蟹身が混ぜられ、蟹味噌といくらをのせて、お醤油をちょろりとかけていただきました。

コースには、このほかにも料理が5品ほどつきます。

代表の高杉晋弥さんは、日本料理店で包丁を握る板前さんでした。その後、独立し、飲食店を現在9店舗経営しています。高杉さんの地元、横須賀市最大の漁港・長井港の漁師からの直接仕入れや、三浦半島の地野菜を生産者から仕入れるなど、食材本来の魅力にこだわります。「漁師さんと一緒に神奈川の海を守り、神奈川の素晴らしい食材を知ってほしい」と、熱く語っていました。

「銀座ふじ」中央区銀座6-7-6ガーデンスクエア銀座第4ビル 3階 HPはこちら 
*2026年9月13日現在の情報です*記事・写真の無断転載を禁じます

岩崎由美

東京生まれ。上智大学卒業後、鹿島建設を経て、伯父である参議院議員岩崎純三事務所の研究員となりジャーナリスト活動を開始。その後、アナウンサーとしてTV、ラジオで活躍すると同時に、ライターとして雑誌や新聞などに記事を執筆。NHK国際放送、テレビ朝日報道番組、TV東京「株式ニュース」キャスターを6年間務めたほか、「日経ビジネス」「財界」などに企業トップのインタビュー記事、KADOKAWA Walkerplus地域編集長としてエンタテインメント記事を執筆。著書に『林文子 すべてはありがとうから始まる』(日経ビジネス人文庫)がある。

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ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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