Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
是非学びたい気になるテーマについて学んでいきます。

魅力ある紳士達の出会い

第23回 「蹉跌が男を磨く。性悪オンナは紳士の勲章!?」

性悪オンナに引っかかるのはオトコの勲章!?

「新しい彼女を紹介したいのだけれども」

昔の話にはなるが、

友人関係にある男性たちから何度となくそんな申し出を受けた経験がある。

そして実際に「新しい彼女」に会わせてもらうわけだが、

面白いことに、女性である私の目から見ると十中八九「性悪系」の女性なのである。

間違っても良妻賢母型の地味で大人しい雰囲気の女性であることはない。

譬えとしてふさわしくないことは重々承知なのだが、

私は得々と獲物を飼い主に誇る猫を思い出してしまうのだ。

猫を飼ったことのあるのだが、猫は自らが捕えてきたネズミや小鳥などを

わざわざ飼い主にみせに来る習性があるようだ。

こちらとしては、

猫の捕獲を逃れるため格闘し傷ついた小動物を見るのは勘弁して欲しいのだけれど

猫としては飼い主様に自分の手柄を見て欲しい一心らしい。

内心やれやれと思いつつ、「よくやった」と頭をなでてやるしかないのである。

この話を新しい彼女を紹介したくてたまらない男性と重ね合わすことが

不謹慎極まりないことは承知している。

おまけに、私自身がその男性の保護者でもなければ、

何か権限を持つ立場の者であるはずもないのだが、

気の置けない古くからの女友だちに新しい彼女を誇示したい気持ちは、

獲物を誇る猫と相通じるように思えて可愛らしくさえ感じるのだ。

そして、他人の新しい彼女を「性悪女」呼ばわりするのも失礼極まりないが、

従順な女性ではなく、御しずらく、どちらかというと金遣いも荒く、

よそ見をされる危険性もある「性悪女」をものにしたことは、

やはり男性にとっての勲章なのだと思う。

どうしても猫が高々と獲物くわえて誇るあの光景を思い出さずにはいられない。

案の定1年もたたないうちに件の男性から再び連絡があり、

「いやあ、ひどい女にひっかったもんだ。

ずいぶん散在させられてしまったけれど、きれいさっぱり別れたよ」

というのが判で押したようなお決まりの末路なのである。

いい年をしたオトコがなぜみすみす悪女に惚れるのか。

周囲は口をそろえて悲惨な結末になるからやめろというのに、恋は盲目。

全く聞き入れずに猛進してしまうのだ。

多分彼は学習していない自分には気づきつつも止められないのだと思う。

近年の堅実で冒険を好まない男性諸氏には信じられないかもしれないが、

港のような存在の母性的な女性を確保する一方で、たとえ 「性悪」と分かっていても

ルックスやスタイルがいいという基準だけで恋人選びをしてしまうのは

分かっていてもやめられない男のサガなのだろう。

燃費は悪い。故障も多そうだ。

しかし、カッコ良さだけでマセラッテイMC20を選ぶようにだ。

中には美しく聡明で堅実な将来のパートナーに回り道することなくたどり着ける男性も

いる一方で、「性悪オンナ」にひっかるタイプは懲りずにいつまでもいつまでも

同じことを繰り返すのだ。

 

しかし、こういうタイプの男性は不思議と魅力と自信に溢れた男性であることが多い。

仕事もできるし、人望も厚いが、なぜか女性に関してはダメ男の部分を捨てきれない。

そして散々な目にあったとはいえ、

不思議と「性悪オンナ」との出会いが決定的な致命傷にならないのが彼らの特徴でもある。

本当の悪い女、例えば道義に反するようなワルには決してひっからない。

いうなれば、「性悪女」というのは一筋縄ではいかず、

手に負えないところがある反面、

人間としてのまっとうな生き方を外した悪人ではないのである。

経験の少ない男性に限って、本当の悪人女性につかまって身を持ち崩すことが多い。

恋愛はレッスンである。

挑戦することに意味がある。

さらに経験を積んだことにより得られるものは決して無駄にはならない。

勿論、年齢なんて関係ないのだ。

経験不足で一発必中で致命傷を負ってしまった男性は目も当てられないが、

恋愛におけるかすり傷だらけの男性は己の人生が揺らぐまではいかず、

逆に色気と魅力を増していくのである。

かすり傷など恐れることはない。

むしろ人は蹉跌によって磨かれることもあるのだから。

プロフィール

南 美希子 MikikoMinami

(元テレビ朝日アナウンサー・エッセイスト・司会者・コメンテーター)

東京生まれ

東京女学館から聖心女子大学国語国文学科へ

大学3年生の時にテレビ朝日アナウンサー試験に合格。

3年終了後、1977年テレビ朝日アナウンス部に入社。

1986年12月に独立。

以降テレビ・ラジオ・執筆・講演・司会などで活躍中。

日本抗加齢協会公認のアンチエイジングアンバサダー。

美容・抗加齢に関しての知識も豊富。

東京理科大学オープンカレッジで話し方の講座を持つ。

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南 美希子 Mikiko Minami

(元テレビ朝日アナウンサー・エッセイスト・司会者・コメンテーター)

東京生まれ

東京女学館から聖心女子大学国語国文学科へ

大学3年生の時にテレビ朝日アナウンサー試験に合格。

3年終了後、1977年テレビ朝日アナウンス部に入社。

1986年12月に独立。

以降テレビ・ラジオ・執筆・講演・司会などで活躍中。

日本抗加齢協会公認のアンチエイジングアンバサダー。

美容・抗加齢に関しての知識も豊富。

東京理科大学オープンカレッジで話し方の講座を持つ。

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ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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