男子専科とは
昭和25年(1950年)『スタイル』の臨時増刊号として産声をあげた『男子專科』
昭和11年(1936年)、女性ファッション誌『スタイル』が宇野千代によって創刊されました。
表紙は、藤田嗣治画伯。当時としては、なんともモダンな、宇野千代の感性が遺憾なく発揮された画期的な女性誌でした。
軍部の統制により一度は廃刊に追い込まれた『スタイル』ですが、昭和21年(1946年)、復刊を果たします。
世の中が落着きを取り戻し、女性にお洒落心が戻ってきた頃、逆にみすぼらしく見える男のお洒落に提言する雑誌『男子專科』が臨時増刊号として昭和25年(1950年)発刊されました。
『男子專科』と『メンズクラブ』の時代
男性にお洒落心が芽生えた時代、1960年代になると画期的なファッション・ブームが起こりました。
「アイビールック」です。『男子專科』の後発として誕生した『メンズクラブ』(当時・婦人画報社)が大々的にとりあげブームの火付け役となりますが、あくまでも「コンチネンタル・スタイル」を踏襲する『男子專科』と共に、その後暫く「コンチ・アイビー時代」を牽引することになります。
20年にわたる休刊を経て、2013年秋、復刊。
男子専科は1993年から約20年もの間、休刊をしていました。
1970年代、80年代に青春を謳歌した当時の読者ももう50代、60代に。
そんな中2013年秋、男子専科が復刊しました。
今求められるのは、無骨でもいい、真のメンズ・スタイル。
父から息子に語り継いでいきたい何か。
男子専科が今新たに動き出します。