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これぞ本物のチャップリンだ! 最高傑作と名高い「街の灯」、当時の録音再現した新日本フィルによる生伴奏付きで上映

2017/05/11

<最高の演奏と最高の映像で甦るチャップリンの最高傑作『街の灯』これぞ本物のチャップリンだ!>

 ここ数年、映画全編を上映しながら音楽をオーケストラ(またはバンド)が生演奏する企画が格段に増えた。しかしながら、これがコンサートの1ジャンルとして定着したかというと、必ずしもそうではないだろう。ここ40年くらいの映画をやる場合、もとのサントラの完成度が高いので、そのサントラを凌駕するくらいの演奏でなければ、わざわざオーケストラで生演奏する意味がない。では、わざわざやる意味がある映画とは? 映画本編が名作なのは最低条件だが、それに加え、もともと音楽が欠けているサイレント映画を伴奏するか、サントラの音質が劣悪だった作品を理想的な状態で演奏するか、サントラの作曲家本人が演奏に参加するか、あるいは音楽を全部入れ替えて演奏するか、いずれかの条件を満たしていることが必要だろう。このうち、劣悪なサントラで録音されていたスコアを生演奏することで、世界中で驚異的な動員を記録し続けているのが、他ならぬチャールズ・チャップリンの作品だ。

 彼の最高傑作とされる『街の灯』で、チャップリンは初めて映画全編に音楽を付けた。この作品では盲目の花売り娘がヒロインとして登場するが、もともとは《ラ・ヴィオレテーラ(すみれの花売り娘)》というシャンソンをヒットさせたスペイン人歌手ラケル・メレがキャストに予定されていた。『街の灯』の中で、このシャンソンが“愛のテーマ”として何度も登場するのは、その名残である。

 物語の中で、盲目の花売り娘と浮浪者チャーリーは、ふたりが交わす言葉と、肌の触れ合いの触覚を通じて愛を育んでいく。しかしながら、『街の灯』は2次元の平面に映し出されるサイレント映画であるがゆえ、言葉も触覚も間接的にしか表現することが出来ない。その矛盾を乗り越えるためにチャップリンが選んだ手段が、すなわち《ラ・ヴィオレテーラ》を始めとする音楽なのだ。

 音楽の才能に恵まれたチャップリンは、『街の灯』のために6週間を費やして120曲ものキューを作曲し、5日間のオーケストラ・セッションでサントラを録音した。だが、現行版ブルーレイからもわかるように、その音質はあまりにも貧弱だ。幸いにして、当時の録音に使用された楽譜が保管されている。2004年、指揮者ティモシー・ブロックがその楽譜を校訂し、1930年代特有の演奏スタイルを復元した“ピリオド・アプローチ”によって、録音当時の状態を再現した演奏が可能になった。そのブロック本人を指揮者に迎え、チネテカ・ディ・ボローニャ修復のデジタル・リマスター版を上演しながら演奏される『街の灯』。最高の演奏と最高の映像、これぞ本物のチャップリンだ。

【LIVE INFORMATION】

新日本フィルの生オケ・シネマ Vol.2 《街の灯》
~チャーリー・チャップリン没後40周年記念~
チャップリン《街の灯》

日時:5月27日(土)
会場:すみだトリフォニーホール
昼公演13:00開演(12:15開場)
夜公演17:00開演(16:15開場)
出演:ティモシー・ブロック(指揮)
新日本フィルハーモニー交響楽団
オープニングチャップリンパフォーマンス:山本光洋
www.triphony.com/

ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。