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新国立劇場は、エアウィーヴとの共同開発クッションを全席導入~新国立劇場・中島常務理事とエアウィーヴ・高岡代表取締役会長兼社長の特別対談~

2019/07/08

新国立劇場とエアウィーヴとの共同開発で生み出された、クラシック音楽鑑賞、オペラ・バレエ観劇専用「劇場鑑賞用クッション」が誕生した。その開発秘話を、新国立劇場常務理事 中島豊氏、エアウィーヴ代表取締役会長兼社長高岡本州氏の両氏に聞いた。

 

男子専科:新国立劇場の、全座席にクッション導入した背景をお聞かせください。

 

中島:新国立劇場は1997年の開場から20年が過ぎまして、劇場全体のメンテナンスとおもてなしの向上を考える日々を過ごしていました。そのタイミングで、エアウィーヴのクッションに出会ったのです。これは、革新的で、今まで我々が触れて来た「ウレタン」のクッションや座布団とは別次元のものでした。

 

男子専科:これだけ完成度の高いクッションを、何故無料サービスでご提供したのですか?

 

中島:我々のおもてなしの精神として、時間と労力をかけて開発したのであれば、無償で皆様に体験していただきたいという想いがあり、それは、利益とは別の考え方なのです。

 

高岡:私共は、一般の方々に最良の商品開発を求める一方で、芸術家、バレエダンサー、アスリート、役者の皆様の眠りを支えたいという想いがありました。きっかけは、パリ国立オペラ座バレエ学校の8~18歳の生徒たちが暮らす寮にエアウィーヴをご提供させて頂いたことです。弊社として未来のエトワールを目指して、トレーニングを積んでいる子どもたちの力になりたいと思ったのです。その後、英国ロイヤルバレエスクールの寮である「ホワイトロッジ」にも採用いただき、未来のプリンシパルの睡眠もサポートさせていただきました。

 

男子専科:日本を代表するフィギュアスケーターの浅田真央さんや、歌舞伎役者の坂東玉三郎さんの眠りを支えておりますね。

 

高岡:そうなのです。弊社は、彼らの日々の努力を影ながら支えて行けたらと思って日々、商品開発に力を注いでおります。

 

中島:クッション導入にあたり、新国立劇場からのかなりわがままなオーダーを全て受け入れて頂きまして、お陰様で満足いく最高のクッションが出来ました。これは、単に『クッション』と言うにはもったいない仕上がりです。新国立劇場も日々手作りでアートを生み出していくという自負がありますので、おもてなしも含め、全て『アート作り』という想いでおります。ですので、新国立劇場がご提供する限りは、妥協は出来なかったのです。関係各位には本当に色々とご苦労をお掛けしました。改めて、御礼申し上げます。

 

男子専科:新国立劇場全席導入に至るまで4年間のテスト導入とアンケート、フィードバック、製品改良等、の繰り返しで、関係者の汗が感じられます。体重50Kg以下の女性から100Kgオーバーの男性まで幅広いお客様が座っても、座高が高くならず、それでいて可能な限りのクッション性を保ち、防炎加工を施しながら、吸音率を最小限に抑えるという連立方程式に挑んだとお聞きしております。

 

中島:これ以上薄く出来ないという限界値に挑戦しながら、座り心地は妥協できない!それでいて、快適過ぎない!つまり、ふわふわしたソファーに座っているようでは困るんです。館内は全て防火対策が施されていますので、防炎加工は必須ですし、最近は、ジーンズやハードな素材の衣類を着用されるお客様も多いので、耐久性も必要です。しかし、見た目も大切ですし、直接お客様が長時間触れるものですので、滑らかさや、やさしさも求めてしまいます。そして、音響が大切なので、吸音率が少ないという事など、要求は多くなってきます。我々にとって、芸術をご提供することは、おもてなしの精神であり、少し、格好をつけて言わせて頂けましたら、スタッフ全員『芸術提供への愛』で新国立劇場が作られていると思っております。

 

株式会社エアウィーヴ 代表取締役会長兼社長 高岡本州氏

 

高岡:私共も、同じ気持ちで商品開発に臨んでおりますので、新国立劇場さんとのコラボレーションは、うれしい限りですし、弊社にしか出来ないことだと思いました。

現在JALのファーストクラス、ビジネスクラスに、マットレスパッドを採用して頂いております。ファーストクラスでは表裏で硬さの異なる商品を採用しているため、客室乗務員がお客様の好みに合わせてサービスをしています。人間は体の中で頭と腰が重く、その重さは一人ひとり異なります。出来る限りの最大公約数的な数値を導き出し、ご満足いただいております。その他、宝塚歌劇団のタカラジェンヌの皆様の眠りもサポートさせて頂いておりますし、メルセデスベンツ(スマート)の車内でも快適に長時間運転できるように、特別に開発させて頂きました。また、吉田カバンさんもコラボレーションし、弊社独自素材をストラップや背当てなど、身体に直接触れる部分に芯材として採用頂きました。弊社は、そういう難題に取り組むのが好きなのかもしれません。

 

 

男子専科:御社は、前回のリオ2016大会の選手の移動にエアウィーヴのクッションをご提供されたとか?

 

高岡:そうです。日本からブラジルまでの移動は30時間にも及びます。なのに、多くの選手は、エコノミークラスでの移動になるのです。選手が最大限のパフォーマンスを発揮出来るよう願って、座面だけでなく、背もたれも付いた『エアウィーヴ 座 クッション』を開発し、日本代表選手団の皆様にご提供させて頂きました。

 

男子専科:新国立劇場もこの度、日本語と英語のバイリンガル字幕も整え、クッションも全館導入され、インバウンドも見込んでいるのでないでしょうか?

 

中島:新国立劇場も開場20年目を迎え、多くのアーティストに出演頂き、数多くのチャレンジングな演出も行ってきました、これからは、世界に向けて発信していきたいと思っております。そういう意味でも、スタッフ、関係者全員『日本のおもてなし精神』を大切に、国内外の方々へホスピタリティーを重点課題としております。

 

公益財団法人 新国立劇場運営財団 常務理事 中島 豊氏

 

男子専科:納得のいく完成度の高いクッションが出来上がったとなると、世界進出も視野に入れてはどうですか?特に、ドイツの歌劇場やバイロイト祝祭劇場等、劣悪な座席を経験している我々としては、是非、採用して頂きたいところです。

 

中島:そうですね。我々も、世界に発信していきたいと思っております。

この開発したクッションは、既にオペラ、バレエのオーケストラ奏者には大変好評で、音を吸収しない長時間座り疲れが軽減される理想のクッションと評されております。

理想でいえば、多くの劇場が「楽器の様に扱うクッション」として導入してほしいですね。

また新国立劇場は、ワールドクラスですので外国からのお客様が座って頂きその反応が楽しみです。

 

男子専科:エアウィーヴ商品の凄さはどこにあるのでしょうか?

 

高岡:実は、エアウィーヴの商品は、90%以上が空気でできています。つまり、内部が清潔に保たれています。今までの綿布団、ウレタンマットレスの様に、機密性の高い商品は汗や水分を含みやすくダニや埃の温床になっていました。しかしエアウィーヴのマットレスやクッションは、通気性に優れ、水洗いが出来、常に清潔に保てるので、ダニが発生しないのです。寝具のダニはベッドバグと呼ばれますが、ベッドバグという言葉を世の中から無くしたいと思います。お陰様で、一流ホテルでのエアウィーヴのマットレスを採用が増え、客率の稼働率が上がったというお声も頂いております。

 

男子専科:石川県 和倉温泉『加賀屋』、富士屋ホテル、フォーシーズンズホテル丸の内、玉の湯、奈良ホテルそして、クルーズトレイン『ななつ星in九州』にも採用されていますね。

 

高岡:お陰様で、皆様に、実際に使っていただきその良さを御評価いただいている結果だと思います。数年前には、枕メーカーのロフテ-も弊社グループ会社となり、総合寝具としてさらに研究開発していきたいとおもいます。

 

男子専科:この素晴らしいクッションを、新国立劇場以外の劇場にも導入して欲しいですね。

 

中島:そうなのです。他の劇場様にも、是非、体験いただき、どんどん広めていきたいと思います。我々が開発に関与させて頂きました「劇場鑑賞用クッション」が、より多くの皆様に体験いただければ、開発の一翼を担わせて頂きました新国立劇場としてもうれしいです。

 

男子専科:そういう意味では、無償の愛で結ばれた、ステークホルダーエンゲージメントで開発することが出来ました「劇場鑑賞用クッション」を、より多くの皆様に体験していただきたいと思います。本日はありがとうございました。

https://www.nntt.jac.go.jp/release/detail/23_015211.html

https://sleep.airweave.jp/

 

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出演:公益財団法人新国立劇場運営財団 常務理事 中島豊

   株式会社エアウィ―ヴ 代表取締役会長兼社長 高岡本州

 

インタヴュー&ライター:音楽プロデューサー坂田康太郎(CAP)

撮影:白木努 (PEACEMONKEY)

協力:公益財団法人新国立劇場運営財団

 

 

ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

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