筆記具ブランドとして長い伝統を誇るモンブランは、ひとりの作家の功績を讃えたハンドクラフト仕上げの筆記具「作家シリーズ」から、「星の王子さま」などの作者であるアントワーヌ・マリー・ジャン＝バティスト・ロジェ・ド・サン＝テグジュペリのアイテムを、2017年8月に発売しました。

■二度と生産されないモンブラン「作家シリーズ」
筆記文化の担い手を自負するモンブランにとって、言葉の力を駆使して人類の思想に多大な影響を与えた偉大な作家に敬意をあらわすことは当然の文化的責務です。1992年から毎年、ひとりの作家の功績を讃えたハンドクラフト仕上げの筆記具「作家シリーズ(Writers Edition)」を発表しています。他のモンブラン特別限定品と同様、いったん生産を終えると二度と再生産はせず、設計図や型は廃棄されます。それによってコレクターズアイテムとしての価値が高まっているのです。

■「星の王子さま」を遺した冒険者を讃えて
27作目を数える2017年の新作は、世界でもっとも多くの言語に翻訳されている作品のひとつ「星の王子さま」の作者にスポットを当てたものです。アントワーヌ・マリー・ジャン＝バティスト・ロジェ・ド・サン＝テグジュペリ(1900年-1944年)は、貴族の家柄に生まれたフランスの作家です。同時に冒険心に満ちた恐れを知らぬパイロットでもありました。第二次世界大戦以前は、テグジュペリは商用飛行機のパイロットとして活躍していましたが、1940年、ドイツとフランスの停戦までフランス軍に所属していました。その後、北アフリカで自由フランス空軍に参加。そして、1944年7月、最後のミッションで行方不明になります。「サンテックス」の愛称を持ち、豊かなイマジネーションと透徹した人間観察眼を不朽 の名作に昇華したサン=テグジュペリ。彼自身の人生そのものがロマンに満ちた伝説となっています。「モンブラン 作家シリーズ アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ」は、彼が愛した当時の飛行機をデザインのベースとした、大空へのロマンに満ちたコレクションとなっており、ヴィンテージ感に満ちた「リミテッドエディション 1931」と、コックピットの窓に広がる夜空の色でボディを染めた「スペシャル エディション」をラインナップ。精悍な印象の中に、不朽の名作「星の王子さま」「夜間飛行」のリリカルなエッセンスが散りばめられています。ことに、フォトルミネセント効果(スーパールミノバ加工)を施され、暗闇で光を放つモンブランのブランドシンボルマークは、大きな見どころとなっています。また、砂漠の夕映えをイメージした特別カラーのインクも同時発売となります。