企画展「生誕120年 宇野千代展―華麗なる女の物語」
宇野千代(1897~1996)は、98年の生涯において、小説家としてのみならず、雑誌編集や着物のデザインなど多彩な活動を行いました。
数々の恋愛や交友を糧に歩んだ人生は起伏の多いものでしたが、常に前向きで自由闊達な姿勢が、今を生きる人びとをはげましつづけています。
宇野千代の生誕120年を機に開催する本展は、作品原稿や挿絵原画、自らデザインした着物や愛蔵の品々など約250点の資料によってその生涯と活動を展観するものです。
宇野千代という比類ない女性作家の魅力を広く伝えつつ、その文学的業績をあらためて見つめ直します。
※同時開催=常設展「文学の森へ 神奈川と作家たち 第2部 芥川龍之介から中島敦まで」→詳細
- 【会期】
- 2017年(平成29)5月27日(土)~7月17日(月・祝)
休館日は月曜日(7月17日は開館) - 【開館時間】
- 午前9時30分~午後5時(入館は4時30分まで)
- 【会場】
- 神奈川近代文学館第2展示室
- 【観覧料】
- 一般400円(300円)、65歳以上/20歳未満及び学生200円(150円)、高校生100円、中学生以下無料
*( )内は20名以上の団体料金
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方は無料(詳しくはお問い合わせください) - 【主催】
- 県立神奈川近代文学館、公益財団法人神奈川文学振興会
- 【特別協力】
- 藤江淳子
- 【企画協力】
- 樋口友康
- 【編集協力】
- 尾形明子
- 【協力】
- 龍村仁事務所、株式会社宇野千代
- 【後援】
- NHK横浜放送局、FMヨコハマ、神奈川新聞社、tvk(テレビ神奈川)
- 【協賛】
- 集英社、相模鉄道、東京急行電鉄、神奈川近代文学館を支援(サポート)する会
- 【広報協力】
- KAAT 神奈川芸術劇場
晩年のころ 写真提供・藤江淳子
愛蔵の人形
阿波人形浄瑠璃の人形師・天狗屋
久吉の作。左から「天網島時雨炬燵」
のおさんと「傾城阿波の鳴門」のお弓。
70年間人形作り一筋の久吉の姿に心を打たれた千代は、その聞き書きを「人形師天狗屋久吉」 (「中央公論」1942年
〈昭和17〉11、12月)にまとめた。個人蔵「おはん(その三)」原稿 「文體」1949年7月号に掲載
最初の発表からおよそ10年の歳月をかけて1957年に完結させた代表作。ふ
たりの女の間をゆれ動く男の胸中を、独得の〈語り〉の文体で描く。個人蔵<関連行事>
文芸漫談シーズン4 in YOKOHAMA
6月3日(土) 「宇野千代『色ざんげ』」 出演:奥泉光、いとうせいこう
講座
6月24日(土) 「しなやかな抵抗の人・宇野千代の文学」 講師:尾形明子
文芸映画を観る会 - 7月14日(金)、15日(土) 「色ざんげ」
ギャラリートーク
6月4日、18日、7月2日、16日(いずれも日曜日) 14:00~ 参加無料・申込不要(要展示観覧料)
会場=展示館1階エントランスホール - お問い合わせ
公益財団法人神奈川文学振興会
〒231-0862
横浜市中区山手町110 県立神奈川近代文学館内
TEL045-622-6666 FAX045-623-4841