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プレスリリース

様々なトップブランドから耳寄りな情報を集めました。

特別取材・MARGELY(マージェリー)代表・松本正恵さん

2025/11/07

― 生産者と共に歩み、北海道の農作物を世界へ届けたい ―

2年間の療養生活を経て健康の大切さを痛感>

北海道十勝の農作物を全国へ配送するMARGELY(マージェリー)を4年前に立ち上げた松本正恵社長。以前は、創薬会社に勤務し激務をこなしていました。新薬を創るためのデータ集積が仕事で、患者さんに会って医師に判断してもらい、データを集めて厚労省から認可を受ける。こうした仕事は責任重大であると同時に「薬を待つ患者さんの役に立てる」と、とてもやりがいを感じていました。一刻も早く「新薬」を患者さんの元に届けたいとタイトなスケジュールをこなす毎日。仕事が大好きで、「定年になるまでこの仕事を続けたい」と思っていました。

ところが、帯広支店に勤務していた時、体調が悪い日が続き、ある日、起き上がれないほど呼吸が苦しく意識がもうろうとする中で病院に駆け込みました。すぐに入院となり、それから4日間昏睡状態で生死の境をさまよいました。何度も肺炎を起こし、気管支が詰まり肺がつぶれてしまっていたそうです。そこから寝たきりの状態になり、会社を辞めざるを得なくなりました。療養生活は2年間続きました。

「好きな仕事を失い、日常生活を送れるようになることがまずはスタートラインでした。その時に、食に詳しい農家さんに出会い食に興味を持つようになりました。昔から食べることは好きだったんです。その方が車であちこちの畑や市場に連れて行ってくれて食べた食材に感動しました。そうこうしているうちに以前のような日常生活を送れるようになり、健康な体をとり戻すことができました。その方は、7年ほど私の師匠となって色々なことを教えてくれました」(松本社長)

 

<産地で食べて見つけた、土とのつながり>

松本さんが友達に「美味しい野菜を食べてほしい」と送っているのを見た師匠が「もうそろそろ独立してもいいんじゃないか」と声をかけてくれました。同じ北海道の小樽生まれではあるものの、十勝の出身でもなく、農家でもない自分が果たして何ができるのだろうかと悩んでいたある日、「あなただからできることがある」と背中を押され、起業を決意しました。

「私にできることは食べて味を知ること」。それからは、食べて美味しいと感じた畑や土づくりの話を聞きたいと思うようになりました。約20種類もあるジャガイモや、カボチャ、アスパラガスなど旬のものを、あちこちの生産農家の畑を訪ねて食べ続けました。実際に農家に足を運び栽培方法、保管方法といった環境や、その農作物が育つ土を見ていると、味につながっているということがわかってきました。そして少しずつ信頼できる農家さんと関係を結ぶことができたのです。「五感を大事にしているんです。土に触れていると香りや触った感じで、味がわかる気がします」(松本社長)

その努力が実り現在、契約農家は約50に広がっています。

<働く女性にこだわりを発信>

ちょうどその頃はコロナ禍で、クラブハウスというラジオのような音声SNSが爆発的にはやっていました。松本さんがそこで「自分のこだわり」をつぶやいたところ1万人以上の方がリスナーになり、中には顧客になってくれる人もいました。コロナが明け、「つぶやき」を信じて購入してくださった方々にじかにお目にかかり、感謝を伝えたいという想いから「御礼行脚」と称して、東京や関西、山口の顧客たちに会いに行き「食・環境・未来」について話して歩きました。実際にお目にかかり話をすることで、さらに信頼と食への関心を持っていただき、それが今につながっています。

商品は、おまかせで季節のものが毎月定期的に届く「旬野菜詰め合わせセット」8800円(税込・送料込)と12800円(税込・送料込)の2タイプ。その他、旬のものを単品で届けています。10月後半から11月にかけては「長芋」5キロ6588円(税込・送料別)10キロ8640円(税込・送料別)。去年は大人気で売り切れました。

「自分の身体が原因で自分のキャリアが終わるとは思っておらず、自分の努力で道が拓けると信じていました。私と同じような思いをしてほしくないというのが原点にあり、働く40代の女性向けにスタートさせ、忙しい彼女たちが時短で旬の料理を楽しめるように素材そのもので味を楽しめる詰め合わせを心がけています。健康というのは日々食べたものでつくられるので、毎日の積み重ねです。ですから、健康も資産の一つなんです」(松本社長)

<農業の未来を見据えて>

先ごろ、ワイナリーを始めたばかりの若手醸造家に出会いました。複数の品種を自社畑で栽培し、ぶどうの選定、瓶詰まですべてに関わり、丁寧にワインをつくっています。化学肥料や農薬の使用を最小限に抑え、土地と対話し、ブドウの個性を引き出す。2022年以降、数々の賞を受賞しています。

「創業5年の若い3人の醸造家たちから、丁寧にワインを育てていきたいという想いがすごく伝わってきて、魅力的でした。それで扱わせていただくことになりました」(松本社長)。松本さんは、農業の未来のために加工も視野に入れています。

「これから未来に向けて生産者と共に歩んでいくためにどうしたらよいか。市場の需要や環境を考慮した耕作計画を立てて作り続けていただけるよう弊社が買い上げるという信頼がなければなりません。そこで事業性を考えBtoBで海外にも手を広げ、今年はすでにトウモロコシとメロンを送りました」(松本社長)。

「素人がおこがましいんですが、土からこだわり丁寧に育てている生産農家さんの労働価値をあげたいとの思いから適正価格で買わせていただいています。さらに事業承継や気候変動、人手不足による作物転換のご相談を受けることもあります。撒いたら撒きっぱなしでいい陸稲のトライアル栽培をおつなぎしたりもします。作り手も出口があれば頑張れます。企業と産地のコーディネートをして求められているものを栽培していただいたり、土壌改良薬をつかって収量を減らさないようなアドバイスをさせていただいたり、情報交換を積極的にしています。創薬時代の経験から、色々と試すことが日常で、試してみて一番よかったものを扱っていただいています」(松本社長)。

どうすれば持続可能な事業になるか、松本社長は生産者と共に挑戦を続けています。

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松本正恵(株式会社 マージェリー代表取締役・北海道小樽生まれ)

14年間、創薬業界に従事。科学的根拠に基づく知識と体や成分への深い理解を培う。2021年:株式会社マージェリーを設立。北海道の豊かな農産物を、全国に届ける事業を展開し生産者と消費者をつなぐ活動に取り組んでいる。「食べたもので体はつくられる」をモットーに「*選食力」や「健康資産」の大切さを食を通じて発信している。*選食力:食の選ぶ力をつける(マージェリーの造語)

運氣の上がるカラダに優しい野菜ラブの会 主宰

食祭マージェリー 全国ネット販売 管理者

健美道 主宰

https://www.margely.co.jp/

文:岩崎由美、撮影:保坂真弓

ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。