大胆なデザインと厳格な技術が一つに融合され、“カウ・ホーン”型のラグに特徴があるこのクラシカルな時計 は、ヴァシュロン・コンスタンタンによって 1955 年に開発された、防水性を備える初のクロノグラフからイン スピレーションを得ており、当時発表された 3 つのモデルの中でもとりわけ時計収集家たちが探し求める 1 点を 範にしています。
このアイコニックなヴィンテージ・ウォッチは、戦後の活気あふれる時代に誕生しましたが、 今回の新作は、この時計が創作された 50 年代の時代精神を受け継ぎながら、ピンクゴールドで再現されました。
当時を想起させる“カウ・ホーン”型ラグに名称が由来する「ヒストリーク・コルヌ・ドゥ・ヴァッシュ 1955」 は、伝統と型破りなデザイン、高度な精密時計技術が一つになり、そこにヴァシュロン・コンスタンタンならで はの独創的なスタイルが形作られています。
この時計は、斬新なフォルムにデザインされたラグが二つの丸型プ ッシュピースを配した伝統的な構造のクロノグラフとコントラストを成して美観に緊張感をもたらし、1950 年 代のヴァシュロン・コンスタンタンの慣習を打ち破る創造性がよく表れています。
またその一方で、この時計に は、短い時間の計測においてヴァシュロン・コンスタンタンが古くから培ってきたクロノグラフの専門技術も盛 り込まれています。
「ヒストリーク・コルヌ・ドゥ・ヴァッシュ 1955」は、ヴァシュロン・コンスタンタンのシ ンボルマークのマルタ十字を象ったコラムホイールを搭載するキャリバー1142 が時、分、スモールセコンドの 各表示とクロノグラフ機能を動かし、約 48 時間のパワーリザーブがあります。
この手巻きムーブメントはすべ て手作業で装飾仕上げが施され、30m の防水機能が備わる直径 38.5mm ケースのシースルーバックを通じてそ の姿を鑑賞できます。
シルバーオパーリン文字盤には、アプライドのローマ数字とインデックスが配され、細身 のゴールド針がセットされています。
また、クロノグラフ秒針と 30 分積算計、およびタキメータースケールは 濃いブルーに彩られ、複雑ながらも広々とした空間に完璧な視認性がもたらされています。

超薄型時計の製造にヴァシュロン・コンスタンタンが古くから卓越した技術を発揮してきたことを証明するのが 「ヒストリーク・エクストラフラット 1955」です。
この時計の中で時を刻むのは、1955 年に発表された手巻き ムーブメントのヴァシュロン・コンスタンタン・キャリバー1003 です。
装いも新たに登場したシンプルで控え めなこの時計の、直径 36mm のプラチナ製ケースにもまさに伝説のムーブメントが収められているのです。精 密機械技術の傑作、キャリバー1003 は、117 個の部品から構成され、厚さはわずか 1.64mm しかありません。
18K ゴールド製の地板とブリッジは、特別な手作業による装飾仕上げが施され、30m の防水性が備わるケースの サファイアクリスタルによるシースルーバックを通してその姿を鑑賞することができます。
約 31 時間パワーリ ザーブを有するこの時計は、時計本体の厚さも 4.13mm と薄く、世界最薄の一つに数えられます。
ごくシンプル でミニマルなスタイルを特徴とするこの時計は、シルバーオパーリン文字盤にゴールド製のバトン型針とペイン トによるブルーのアワーマーカーを配し、表示機能は時分のみです。
また、文字盤に合わせて、ダークブルーの レザーストラップとプラチナ製バックルが組み合わされています。細身のベゼル、独特なラグ、どこまでも端正 な文字盤の表示が、このタイムレスなモデルの洗練された個性を形作っています。

【技術データ】
ヒストリーク・コルヌ・ドゥ・ヴァッシュ 1955

【技術データ】
ヒストリーク・アメリカン 1921