Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
是非学びたい気になるテーマについて学んでいきます。

紳士が知るべきオーダースーツ

「KATSUSHIGE MURAOKAPLUS7」の進化に迫る

1666年、放縦だった紳士の装いを改めるため、時の英国王チャールズⅡ世が衣服改革宣言を発令して350年の節目にあたる今年。
1970年代のDCブームを牽引したデザイナー村岡勝重氏がパターンを引き、創業111年の歴史を誇る老舗の御幸毛織グループが作る「カツシゲムラオカ プラス7」が、“クラシック”をテーマにイージーメードスーツを再解釈した。
生地使いやディテールへのこだわりはそのままに、伝統とトレンド感を両立させた、巷のパターンオーダーとは一線を画す“成熟紳士のための一着”の真価に迫る。

 

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村岡勝重
1951年生まれ。メンズ・ビギで菊池武夫氏に師事後、DCブランド「イン&ヤン」のデザイナーとして独立。
現在はミユキがプロデュースする「カツシゲムラオカ プラス7」他、多方面で粋なスーツスタイルを提案する。
モードとクラシックを見事に調和させ、独自の感性に裏打ちされたデザイニングに魅了される人は少なくない。
ブランド名の由来は、デザイン、クオリティ、コンフォート、テキスタイル、シルエット、パターン、縫製の7つの服作りの要素が由来となっている。

 

■【技】 気品と威厳を兼ね備えた英国由来の最高傑作
〜こだわりのディテールを徹底検証〜

細部の意匠にこだわりが宿るのもミユキのオーダースーツならでは。
中でも目の肥えた成熟男子を必ずや唸らせる4つのポイントにクローズアップした。

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スリーピーススーツ / カツシゲムラオカ プラス7

【日本の風土に合わせた生地使いが優秀】

織り柄でオルタネイトストライプをあしらった「ナポレナ」は、真夏以外の3シーズン着用可能な御幸毛織のトップレンジウール。
スーパー140’sの極細原料を用いながらもハリと上品な光沢のある見映えは、経糸と緯糸の組成を見直して導き出した綾織りの賜物。
シルエットは細身ながら、トレンドだけに寄与することを良しとしないのが持ち味。
しっかり入った肩パッドやチェンジポケットなど、随所のディテールが英国調を彷彿させるのも特徴的だ。

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ブリティッシュスーツに見られるチェンジポケットは無料での搭載が可能。
ウェスト上部にアクセントがつくことから、脚長効果まで期待できる。

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テーパードの効いたパンツには、ワタリにゆとりを持たせるため1タックを施した。
右ウェストに搭載された隠しポケットも無料の標準装備である。

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5つボタンのカフスはカツシゲムラオカ7の標準ディテール、+2000円で本切羽使用に変更可能。
重ねボタンなら間延びせず、リッチな印象を醸し出す。

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2種類の生地でコンビネーションさせることが可能なライニングも見どころ。
普段は露出しない内ポケットの作りも丸型台場仕立てとこだわり尽くしだ。

 

■【選】生地ブランドならではの豊富な選択肢も持ち味
【日英の名門から、上質素材だけを厳選!】

img_0057ミユキが厳選するテキスタイルコレクションのシーズンテーマは“レコード” 。
オリジナルの「ミユキテックス」や」「ナポレナ」はもちろん、英国のジョンフォスター、イタリアのロロ・ピアーナなど名だたる名門から、伝統と革新を具現化したバリエーション豊かな上質生地が厳選されている。

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スーツ生地 / ジョンフォスター
グレンチェックウールは英国のジョンフォスター謹製。
トラディショナルなスーツが仕上がる。

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スーツ生地 / ミユキテックス
伸縮、撥水性に富んだミユキテックスの「10マンスツイル」。
粒状のウール地が軽快な印象。

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スーツ生地 / ミユキテックス
ネイビー地にグレーストライプを入れた、クラシカルなミユキテックスの「クオーターミルド」。

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スーツ生地 / ロロ・ピアーナ
秋らしく華やぐ暖色のオルタネイトストライプ生地は、イタリアの名門ロロ・ピアーナ謹製。

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ジャケット生地 / ミユキテックス
グレーベースにチェックを配した起毛生地は、オンオフ使える秋冬のジャケット用に。

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ジャケット生地 / エルメネジルド・ゼニア
ご存知ゼニアのチェック生地。
大柄のジャケットは今季のトレンドでもある。

 

■【旬】軽くて心地よいジャケットもお値頃価格で仕立てが可能
【”クラシックからの進化”をジャケットで体現】

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ジャケット / カツシゲムラオカ プラス7

スーツの生地選びはオーセンティックでも、オンオフ兼用を意識したジャケットなら少し遊びのある柄を選ぶのが今季的。
麻のようにざっくり織られたミユキテックスの大柄チェックは、ナイロン混ウールによる扱いやすさがウリ。
あえてネップを際立たせた素材感も、上品ながら肩肘張らないジャケパンスタイルにおあつらえ向きである。
イージーメードスーツ同様、ディテールやシルエットのカスタマイズが細やかに叶うのも嬉しい限りだ。

〜イージーメード徹底解剖〜
カツシゲムラオカプラス7のイージーメードは他ブランドのいわゆるパターンオーダーとは全く異なる。
デザインとパターンオーダーの融合により、フルオーダーさながらのリクエストが叶う。
その一連の流れをおさらいしよう。

①生地を選ぶ
1000種類を超える膨大な生地見本からお目当ての一枚を探す。
仕上がりの印象はもちろんのこと、選ぶ生地によって6万円〜20万円の価格差があるため、予算の多寡もポイントとなる。

②ディテールを選ぶ
ベースシルエットは1種類。
だが、シングルかダブルか、ジレの有無、ボタンの数や素材、裏地、襟の形や幅などディテールの選択肢は多い。

③採寸
ジャケットは着丈、袖丈、胸囲、肩幅。パンツは丈からウェスト、ワタリ、裾幅まで細部にわたって実寸値を計測。
例えば肩の高さや手の長さなどが左右で異なる場合、体形補正も踏まえた上で体にフィットする一着を仕上げてくれる。
ウェストをはじめ、お好みのシェイプをリクエストすることも可能である。

④完成
待つこと約3週間。100%日本製スーツが完成する。
ミユキグループの国内工場で仕立てるため、クォリティはお墨付きだ。

 

<ショップリスト>
「カツシゲムラオカ プラス7」は以下の高島屋各店で展開中

・日本橋店            6階 イージーメード
・新宿店             5階 スタイルオーダー
・玉川店             4階 イージーメード
・立川店             5階 イージーメード
・横浜店             6階 イージーメード
・大宮店             5階 イージーメード
・柏店              6階 イージーメード
・高崎店             4階 イージーメード
・大阪店             5階 スタイルオーダー
・堺店              6階 イージーメード
・泉北店             4階 イージーメード
・京都店             4階 イージーメード
・岐阜店             6階 イージーメード
・岡山店             5階 イージーメード
・米子店             3階 イージーメード
・ジェイアール名古屋タカシマヤ  7階 スタイルオーダー
・いよてつ高島屋(松山)     5階 オーダーサロン



 

KATSUSHIGE MURAOKA PLUS7

 

村岡勝重
“タケオキクチ”のブランドで知られる菊池武夫氏に師事後、自身で「イン&ヤン」のブランドを設立する。モードとクラシックを見事に調和させ、独自の感性に裏打ちされたデザイニングに魅了される人は少なくない。

http://www.miyuki-hanbai.co.jp/brands/katsushigemuraokaplus7/index.html

ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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