Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
是非学びたい気になるテーマについて学んでいきます。

紳士のためのお金のデザイン

第1回「一人ひとりが考える、お金の価値」

みなさん、こんにちは。このたび、「紳士のためのお金のデザイン」を担当することになりました、株式会社お金のデザイン チーフ・ウェブ・オフィサー/エバンジェリストの坂上聖奈です。

年末から年初にかけて、為替市場に大きな変化もあり、円高、インフレ、市場暴落など先行き不透明な現在、将来に不安をかかえること人も少 なくないでしょう。変わりゆく経済環境のなかで、世界と日本をめぐって思索しながら、紳士の皆様にとって少しでもお役に立つような「お金」に関する情報を お届けしたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

さて、第1回目は、「過去と現在のお金の価値」についてお話したいと思います。金融の歴史を紐解くと、私たちは今までにバブルやデフレ、 円高など様々な課題と向き合ってきました。私が生まれた年は、ちょうどバブル最盛期の1989年でした。当時は、株式や不動産を中心とした資産価値が高騰 しており、日本の全体の地価は米国全体の4倍まで膨れ上がり、銀行の普通預金の金利は2%、定期預金は6%を超え、さらに、1989年末には日経平均株価 が3万8915円にまで上昇しており、歴史上最高値を更新していました。 ここで、米国の労働省の「CPI Inflation Calculator」というページをご紹介します。これは、消費者物価指数(CPI)をもとにインフレに対するリスクを計測することができるもので、あ る年において所有していたお金と同じ価値のお金をもつためにはいくらが必要なのかということがわかります。

試しに、1989年に100万ドル(約1億4500万円、1ドル=145円)所有していたとしましょう。この日本がバブル絶頂期だった時 と同じ価値の「お金」を持つためには2014年ではいくら必要なのでしょうか。正解は、約190万ドル(約2億2800万円、1ドル=120円)が必要と なります。このように、金額としては同じものでもそれが必ずしも同じ価値を持っているとは限らないのです。そして、現在、私たちは、インフレ、円安、少子 高齢化、貯蓄率低下など、新しい課題に直面しています。

これからの時代において、何が起こるか分からないからこそ、一人ひとりが生きていくうえで必要な「お金」に関する知識を身につけることによって、自ら人生を「デザイン」することができ、自分らしい人生を歩む事ができるはずです。

坂上 聖奈(さかうえせいな)

1989年生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒業。
大学ではプロダクトデザイン、情報法を専攻。またITベンチャー3社でインターンシップを経験。大学卒業後、ゲーム開発ベンチャー企業を経て、コロプラで ゲームディレクターとして新規ゲーム開発や運営に携わる。その後ITや金融に関する知見を活かし、経営企画部に異動。2014年よりお金のデザインに参 画。お金のデザインでは、ITと金融の知見を活かし、サービス設計・開発、デザイン、ブランディング、マーケティング、広報・PRなど多岐に渡り担当。

ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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