紳士のための靴の知識
靴磨きの楽しみ
はじめましてシューコンシェルジュの星亮太郎です。
みなさん、靴を磨いて綺麗にしてますか?
やり方がわからない、めんどくさい、どうせ履きつぶすからやらなくていい、
磨くほどの靴ではない・・・。
常日頃いろいろなお客様とお話ししていると聞こえてくる悲しいお言葉。
僕は胸を痛みます。
靴を磨いていると無我夢中になれて楽しい、綺麗になった靴を履くと気分がいい、靴のことが好きになってもっといろいろな靴がほしくなりました!
喜びのお言葉を聞いていると単純なので元気になってきます!靴磨きのやり方だけでなく楽しさをお伝えしていきます。
*ブラッシング
はじめに、革靴の表面の汚れや埃を落します。
毛並みの長く柔らかい馬毛のブラシを使用していきます。
埃や汚れが革に必要な油分や水分をとってしまうので履き終わったあとのブラッシングは必須です。
*クレンジング
汚れ落としのクリーナーで、革の表面・内面の汚れを落します。
古いクリームやワックスを取り除き、革をスッピンの状態にします。
クリーナーの水分で革の毛穴がひらいてクリームの油分、水分、色味がはいりやすくなります。
*クリーム
靴全体にクリームを塗りこんで色をいれて水分と油分をあたえていきます。
指で直接塗りこむとにより、体温で溶けて革に浸透しやすくなります。
シワの部分から乾燥してひび割れの原因になるため念入りに塗りこんでいきましょう。
*ブラッシング
毛並みの固い豚毛を使用して革表面のクリームを毛穴に馴染ませていき膜をつくっていきます。細かいところにクリームがなじむようにしっかりブラッシングしましょう。
*バッフィング
ブラッシング後に革の表面にまだ余分なクリームが散っているのでグローブでふきあげることにより膜が均一になり輝きがでてきます。
こちらが革靴のケアとなります。
頻度は月1~2回で大丈夫です。
保管には必ずシュートリーをいれて型を整えましょう。
ブラッシング、固く絞った布で拭くだけでも革を綺麗に保てますのでやってみてください。
次の回では、つま先を鏡のように仕上げるハイシャインをお伝えします。
星 亮太郎
靴の修理とクリーニング業を経てお客様のパーソナルスタイルにあった靴を選び、5年、10年と履いていけるようにケア、メンテナンスを承るコンシェルジュをしています。
靴には履く人に勇気と希望を与え、ファッションを高めていきます。
まさにファッションは足元からです。
靴を選ぶ楽しさ、磨いて治して長く履いて大切にする文化を広めていきたいと思っています。