Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
是非学びたい気になるテーマについて学んでいきます。

紳士が知るべき日本酒の名店

日本酒バル いと。

はじめまして。
お酒の席でのご縁の繋がりで、お酒にまつわるコラムを担当させていただきます。
東京生まれ三代目、江戸っ子の簗場友何里が、こだわりの日本酒を揃える「粋」な名店をご紹介していきます。
お店選びの基準って?
特別な誰かと、一人でしっぽりなど、様々なシチュエーションでどこを選ぶかは、あなたの人柄を判断される重要なポイント。
私は常連さんに大切に守られている、「愛」を感じるお店が好きです。
そして、日本酒を愛している人が集まる場所。
そんなお店をご紹介して行きます。

12476093_1142860295744264_2074201659_n

まず第一回は、日本酒の名店「いと。」。
人と人との繋がりを大切にしているオーナーの心意気が、日本酒と肴へのこだわりとして表れている名店です。
目黒駅から徒歩5分程、階段を上がるとカウンターを中心とした居心地の良さそうな空間が。
木目を生かした優しく温もりのある、素敵な店内では、すでにオーナーが常連さんと日本酒談義に花が咲いており、席に着く前から日本酒に対してのアツい思いが伝わってくる…。

12442758_1142860592410901_1709270515_n 写真簗場 

【日本酒へのこだわり】

日本酒は年間で1000種類程度、常時100種類程度は扱われています。
メニューに載っているのは一部だけで、その他、お客様の好みを察知し、さらに発見があるような日本酒を出してくれるのです。
冷?そろそろ燗で?相談すると、なるほどと思う日本酒を提供してくれ、日本酒の面白さにどんどんと嵌って行く自分や連れの変化に気付くはず。
取材した時にお勧め頂いたのは、寿喜心 純米吟醸を2年間保管したもの。
適した環境下で寝かせたこともあり、古酒特有のひねた感じもなく、とてもまろやか。
お勧めされなければ出会えない日本酒でした。
最近、私は蔵見学に行き、杜氏さんとお話をするたびに、酒造りにたずさわる方の姿勢に感動し、その中で出来上がるお酒もより一層美味しく感じます。
しかし、「いと。」のオーナーは、蔵から直接仕入れをしません。
それには、日本酒を公平に選び、お客様に提供したいという意図があります。
多数の酒屋と取引をすることで、それだけ多種類の素晴らしいラインナップを揃えられるわけです。

12380459_1142862302410730_236143382_n

【食事へのこだわり】

一押しのおつまみは、旬の魚介を使ったなめろう。
鯵以外にどのような食材を使ったなめろうが用意されているか、わくわく。
お客様からのリクエストや好評だったものから残したメニューは、酒好きも納得の素晴らしい品揃え。
店長の服部氏が調理するおつまみは、どれも絶品です。
燻製盛り合わせや梅結晶など、珍しいおつまみの数々が並ぶメニューで、お客様に寄り添うことで良い物が生まれて来たことが証明されています。

12421449_1142862435744050_742563646_n

【店名へのこだわり】

一人では生きて行けない。
人と人との繋がりを大切にしているオーナー今野氏が、考え出した店名は「いと」でした。
「いと」の後ろについていた「。」は、デザイナーが付けたものでしたが、それを一緒にした形でお客様に広がったため、「いと。」になりました。
ここでもお客様の意見を尊重することで、結果的にインパクトのある素敵な店名にアレンジされたのです。
こんな風に寄り添い居心地のより環境を作ってくれ、新たに発展させてくれるお店、それが「いと。」です。
それを求めて集まる人々が、さらに良いお店へとしてくれています。
一人でも、大事な人と一緒でも、これから関係をより良くしたい相手とでも、使える頼もしいお店です。
人生で何回食事ができるのか、その一回一回をどんな形で食事をするのか。
それは人生を豊かにするには必要不可欠な要素です。
すでに日本酒好きの方も、これから日本酒の良さを発見したい人も、
ぜひ目黒の隠れ家に足を運んでみてくださいね。

店名   日本酒バル いと。
住所   東京都品川区上大崎3-3-4 バルメゾン36番館3F
アクセス JR・地下鉄 目黒駅南口より徒歩3分
電話   03-6447-7295
営業時間 18:00〜03:00
定休日  日曜席数 10席

簗場友何里

国際利酒師
SSA認定 Certified Sake Sommelier , Introductory sake professional講師。
日本ソムリエ協会認定 ワインエキスパート。
外資系メーカーから転身し、日本酒を世界に広めるため活動中。
趣味 美酒美食探し、海外旅行、歌舞伎鑑賞。

ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

おすすめのたしなみ