Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
是非学びたい気になるテーマについて学んでいきます。

紳士が知るべき素敵なワイン

ミラヴァル・ロゼ編

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■夏の始まりミラヴァル・ロゼ

毎年、夏至(6/21頃)の夜、プロヴァンス地方では音楽、花火、旬の果物を楽しみながら夏の到来を祝う。
 一年のうち最も日が長い夏至の日に行われるこの祭事は「Feux de la Saint Jean」(サン・ジャンの火祭り)と呼ばれ、かがり火、パレード、そして音楽などを中心にプロヴァンスのみならず、フランス各地で夏の始まりを祝う伝統的なお祭りが開催されるのだ。
この日は、大人から子供まで多くの人が通りに出て、屋外にてその土地の食事やワインを楽しむ。
これらのお祭りは多くの場合、朝日が昇るまで夜通し行われる。
この祭事が始まった伝統的な背景は、農業と結びついている。 
その昔、農民たちは日々懸命に畑や農園を耕し収穫に備えていた。
彼らにとって夏至は夏の訪れと同時に、農作物の収穫期の始まりを意味し、熟した果物やフレッシュな野菜、そして夏のワインを楽しみながら、日々の農作業の疲れを癒す日となった。
一般的には、夏至前後から家族で旅行をしたり、ビーチや屋外で夏を楽しむバカンスの始まりでもある。
 プロヴァンスではオープンエアのレストラン、ビーチ沿いの野外カフェ、ビストロのテラス、公園でのピクニックで、 地元の食材と一緒にプロヴァンス地方を代表するロゼ・ワインを飲みながら夏の始まりを満喫するのだ。
ミラヴァル・ロゼは、ワインビギナーから愛好家の方まで広く楽しむ事が出来る。
白い花や摘みたてのイチゴなどの繊細なアロマを感じ、味わいは複雑に絡み合って、ラズベリーやワイルドストロベリー、ハーブなど柑橘のフレーヴァーを感じる。
クーラー・バッグに入れてビーチやピクニックで、またフォーマル・ダイニングなど、どんなシチュエーションにもマッチ。

■シャトー・ミラヴァル 

コランスに位置し、500ヘクタールの土地を所有しているプロヴァンス地方の中心にある古い村、シャトー・ミラヴァル。
標高350メートルの畑は冷涼で、昼と夜の寒暖差が大きく、清々しい酸が保たれ、丸みがあって、溌刺とした長い余韻をもたらしてくれる。
粘土と石灰岩の土壌は、保水性と適度な水はけの良さを備えていて、ブドウが健全に成熟するのに非常に適している。
畑では100%オーガニックを取り入れ、除草剤や殺虫剤など、如何なる化学薬品も使用しない。
ミラヴァルは歴史的にも非常に重要な場所となっていて、紀元前3世紀に建設されたアウレリア街道沿いにあり、昔は修道士の宿や王族の家として使われていて、14世紀には貴族の館として登録された。
1970年に著名なジャズ・ピアニストで作曲家のジャック・ルーシェがオーナーとなり、レコーディング・スタジオを建設。
その後、ピンク・フロイド、スティング、シャーデーなど、数々の有名なミュージシャンがレコーディングに訪れるようになった。
今では、ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーが別荘として所有。
音楽、映画、演劇、そして地元の料理とワインなど様々な芸術の発信地となっているのだ。

■ブラッド&アンジェリーナ夫妻とファミーユ・ペランの出逢い

Miraval portraits

2012年6月に共通の友人の紹介を通じて、ブラッド・ピット&アンジェリーナ・ジョリー夫妻とフランス南ローヌ地方を代表する家族経営ワイナリー“ファミーユ・ペラン”のペラン家が出会った事が、この共同プロジェクト“ ミラヴァル ”の始まりである。
昨年の発売開始と共に、瞬く間に世界の注目を集めた。
オーガニック栽培とその土地の特徴を最大限に活かすことを理念としているファミーユ・ペラン の哲学に賛同したブラッド&アンジェリーナは、求めるロゼの味の探求からブレンディングボトルの形に至るまで、全てペラン家と共同で手掛けたのだ。

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ブラッド・ピットとマーク・ペラン

■ファミーユ・ペラン

ペラン・ファミリーは南ローヌの主要アペラシオンに300ヘクタール以上の畑を所有し、個々の品種が最も適した、テロワールを見極め、古くからオーガニック栽培を実践している。
その歴史は1909年にシャトー・ド・ボーカステルを購入したことから始まり、3代目のジャック・ペランが全ての基礎を築いた。
4代目のジャン・ピエール・ペランはコストパフォーマンスの高いネゴシアン・ブランド、ラ・ヴィエイユ・フェルムを発売し、1989年にはカリフォルニアのボーカステルとも言えるタブラス・クリークをリリース。
時代とともに革新を続けながらも、「ワインは、自然の力だけで造るもの」というポリシーを貫き、父から子へと家族の伝統を受け継いでいるのだ。
印象的なラベルにはワイナリーに自生する野生のタイムの花が描かれている。

 

Rosé2015 75CL new

MIRAVAL ROSE 2015 | ミラヴァル・ロゼ ( AOC Cotes de Provence )
<品種>
 サンソー、グルナッシュ、シラー、ロール
<テロワール>
自社畑の最高の区画(ミュリエール、ロング、ロマラン )とプロヴァンスの最高のテロワールを持つ厳選した畑のブドウを使用。
<醸造>
収穫は朝行い、2回選果。除梗後、サンソー、グルナッシュ、ロールは直接圧搾、シラーの一部はセニエを行い、温度管理をしたステンレス・タン ク(95%)と樽(5%)で醸造、バトナージュを施す。
<テイスティング・コメント>
ゴージャスな淡いピンク色で、艶やかに輝く。
快活で明確な2015年は可憐なミネラルを感じるフレッシュさと、柑橘類、赤い果実、白い花々 のアロマが表れる。
テロワールを感じさせる味わいはバランスが良く、エレガントなボリューム感と、とても心地よい緊張感が続く。
アロマのブーケは余韻長く、フルーティーなフィニッシュには塩味をほのかに感じさせるようだ。

希望小売価格(税別):
ギフトボックスあり   ¥3,500 (750ml)
ギフトボックスなし   ¥3,300 (750ml)
ハーフボトル      ¥2,100 (375ml)

 

メゾンのご紹介
ミラヴァル

ブラッド・ピット&アンジェリーナ・ジョリー夫妻とフランス南ローヌ地方 を代表する家族経営ワイナリー“ファミーユ・ペラン”のペラン家の共同プロジェクトによって生まれたロゼワイン。
オーガニック栽培とその土地の特徴を最大限に活かすことを理念とし、味の探求からブレンディング、ボトルの形に至るまで 全てペラン家と共同で手掛けている。

 

ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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