紳士が知るべき東京夜市
第一回東京夜市開催
2019年9月27日、28日。
渋谷CASTガーデンにて日本初のナイトマーケット「東京夜市」が開催された。
第一回の開催にもかかわらず、来場者は2日間で5000人を超えた。
台湾、シンガポール、タイなどアジア圏では「夜市」は観光の目玉として、多くの観光客を惹き付けてやまない。
昼間は通常のマーケットでありながら、暗くなると一帯に明かりが灯り、非日常的な空間に姿を変える。
その「夜市」に「東京らしい」洗練されたおしゃれな味付けをプラスしたのが「東京夜市」だ。
コンセプトは「大人の遊園地」。
大人が子供のように目を輝かせながら屋外で楽しめるよう、会場には様々な工夫が施されている。
第一回目の様子をお伝えしつつ、この新感覚のコンテンツの魅力をお伝えしていこう。
まずエントランスで目を引くのは、東京夜市のシンボル、巨大バルーン。
この大きなバルーンを目印に来場者が次々と会場に到着する。
外国人観光客、遊び慣れた大人たち、地元の人々、偶然渋谷に遊びにきていた若者など。
なるほど客層は幅広い。
そもそもどうして「東京夜市」は渋谷での開催なのか。
日本を代表する観光の人気スポットとして定番の渋谷だが、観光客の滞在時間は昼間の12時から夜の7時まで。
多くの観光客は交差点の撮影だけで、別の場所(新宿、池袋、銀座、浅草など)に移動してしまう。
渋谷で夕食や宿泊をしてもらうための仕掛けが何かできないか。
東京夜市はそういう仕掛けを創るべく始まった。
渋谷駅すぐの会場に着くと、東京夜市の巨大バルーンに圧倒される。
また、赤い東京夜市のネオンサインも、洗練されているのになぜか猥雑な感じもあり、ひと際惹きつけられる。
なるほど、多くの人が写真撮影に夢中だ。
会場には、来場者が気軽に交流を行える相席スペースが設置されおり、
無料で貸し出されている翻訳デバイスを使って、国境や言葉の壁を超え、多くの日本人、外国人の混成グループが楽しんでいた。
来場者のうち35%が外国人観光客だったとのこと。
特に欧米人が多い。
日本にいながらどこか異国の風を感じるこの空間は、非日常的であり胸を高鳴らせる。
お酒は、最高級シャンパーニュのANGELに、ウィスキーはアランモルト10年、ルホーマン マキヤーベイ。
季の美京都ドライジンに、クラフトビールはBrewDog、ソフトドリンクはフィーバーツリー。
まさに酒好き、酒通がうなるセンスのいい品揃えだ。
シャトーマンゴーという宮崎の完熟マンゴ―も絶品だった。
香水、タンブラー、Tシャツなどの東京夜市限定のオリジナル商品や、七宝焼きアクセサリー、着物地の扇子などの日本らしい商品。
「こんなものが屋台で売っているとは」。
大人でさえも子供心をくすぐられる商品の数々。
メンズ下着に、美バストマッサージなど、まさに大人の為の屋台もある。
東京夜市オリジナルコインもかなりお洒落。
皆、オリジナルコインでわいわい買い物を楽しんでいた。
特設されたステージでは、ワハハ本舗 ポカスカジャンの大久保ノブオさんがMCとしてリードし、秀逸なエンターテインメントが展開される。
バイオリンとチェロの生演奏は、まさに大人の時間。
素敵な音色に酔いしれる。
ニンジャダンスにモダンダンス。最高のステージパフォーマンスに会場は拍手喝采だ。
「東京夜市」はまさに大人の遊園地。
楽しみ方によっては人それぞれなのだ。
お酒を片手に夜風を感じながら友と語らうことも、素晴らしいパフォーマンスをじっくり味わうこともできる。
楽しみ方は「あなた次第」なのだ。
いま大きな変化を遂げている渋谷からスタートした「東京夜市」。
何が起こるか、何を味わうか。
「東京夜市」に出かけてみよう。
東京夜市
夜市(ナイトマーケット)を日本でも根付かせたいという想いのもと始まった、日本初のナイトマーケット
現在は東京・渋谷を中心に行われているが今後は大阪、福岡、沖縄など全国展開する予定
この事業は、東京都・(公財)東京観光財団の「ナイトライフ観光振興助成金」を活用して実施されている