Challenge of the gentleman

紳士のチャレンジ

紳士のチャレンジでは、男が紳士になるために経験すべきテーマについて、
編集長、山之上友が体当たりでチャレンジしていきます。

オーダースーツにチャレンジ

<前編>サローネ・パルテンツァ「生地選び、デザイン選び、採寸」

img_1139こちらは小伝馬町にあるサローネ・パルテンツァ東京本店。
非常にグレードの高い生地と、仕立ての技術力に定評があります。
今回はデートとして来店。
女性の意見も取り入れながら、オーダースーツにチャレンジします。

 

img_0679店内の様子。
ジャケットやネクタイなど、様々なアイテムが色鮮やかに並んでいて、見ているだけでも楽しい!

 

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店内に並ぶコートや、ジャケットなどの中にも気になるアイテムが沢山。

 

img_0684早速オーダーするスーツのイメージの相談に入ります。
好みの色や、素材、柄、どんな時に着たいのかなどを伝えます。
今回は、パーティーの時などにパッと映える様な、華やかなスーツを作りたいと思います。

 

img_0688たくさんの生地のサンプルが。
国産からインポート服地まで、常時1,000種類以上の生地を取り扱っているのだとか。
最初に、生地を選んでいきます。
サローネ・パルテンツァでは、日本屈指の高級毛織物メーカー「御幸毛織」の生地を使い、伝統的な製織技術で”ジャパン・メイド”のテキスタイルを作り上げているそう。

 

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一つはネイビーの迷彩で、タキシード仕立てにしたもの。
もう一つは華やかな紫ベースのストライプ。

 

img_0701-1%ef%bc%88%e3%83%89%e3%83%a9%e3%83%83%e3%82%b0%e3%81%95%e3%82%8c%e3%81%be%e3%81%97%e3%81%9f%ef%bc%89悩んだ結果、大人っぽく艶やかな印象の紫の生地を選びました。

 

img_0731続いてボタン。
メタルや水牛など、様々な質感のカラフルなボタンの中から、生地に合うものを探します。
こんな風に、一緒に選ぶのもデートの楽しみのひとつ。

 

img_0737ツヤ感のあるボタンなど様々な種類の中から、自分好みのセレクトをしていきます。
ボタンが決まったら、裏地を決めていきます。

 

img_0744裏地は少しアクセントがあって遊び心を持たせるのが粋。
「明るい色味や、ペイズリー柄も素敵!」と、女性の意見が。

 

img_0749表地がストライプ柄なので、裏地の柄はシンプルに。
その代わり、艶やかで深みのある赤にしました。
ちらっと見えた時に色っぽい。
冬物なので総裏地に。

 

img_0718ベンツはサイドにします。

 

img_0721ベストを合わせる時はベルトを着用しないのが、装いのルール。
そのため、脇で絞ることによって、綺麗なシルエットを保つことが出来ます。
今回は最新トレンドでもあるツータックの尾錠付きに。
昔のツータックではなく、あくまで細くスタイリッシュなツータックにすることで、素材の表情や光沢、質感も相まって断然オシャレです。

 

img_0756続いて採寸。
細かく測って身体に沿ったデザインを作ります。

 

img_0770サイズ調整用の服で実際に補正をしていきます。
ウエストの部分は少し摘んで、ラインが美しく見えるように。
胸周りがしっかりとしている場合は、あまり絞りすぎるときつくなって動きづらくなるので、注意が必要とのこと。
動きやすく、美しいデザインに。

 

img_0773ちょうどいい具合に絞ってもらい、ウエストラインが非常にスッキリしました。

 

img_0776袖はシャツが1センチほど見えるくらいに。

 

img_0785裾はダブルの幅広で5センチほどに。
丈は短めにして、幅は膝から下部分で調整していきます。
少し細めにして、ふくらはぎの太さをカバー。

 

img_0764動きやすさとスタイリッシュさにこだわり、細かく採寸、補正してもらいました。
このオーダーシートを元に、全て直縫いでスーツが作られていきます。
デートで来店して、女性と一緒にワイワイ選んでいくのも非常に楽しいものです。
仕上がりが待ち遠しい!

 

サローネ・パルテンツァ東京本店
東京都中央区日本橋小伝馬町15-19ルミナスビル

ショップのご紹介
品質の高いカスタムオーダーを得意とした専業ファクトリーを構え、各縫製工程に熟練の職人を組織することで、製品レベルの安定化を徹底している。
ミシン製造工程では、補正やパーツ型入れなど最新コンピュータ(CAD/CAM)を組込むことで生産性を向上させ、ファクトリーの持つ機能を生かし、常に高品質なオーダースーツの提供をしている。

http://www.salone-partenza.com

ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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