Challenge of the gentleman

紳士のチャレンジ

紳士のチャレンジでは、男が紳士になるために経験すべきテーマについて、
編集長、山之上友が体当たりでチャレンジしていきます。

オーダースーツにチャレンジ

<前編>ジャケット&パンツをオーダー「生地選び・採寸」

銀座のお直し&テーラーのサルトで、ジャケットとパンツをオーダーします。
熟練のテーラー職人をかかえている銀座サルト。

銀座通りの一本手前、ガス灯通り沿いの趣きあるビル。
3階がメンズフロアーです。

3階に上がると、落ち着いた色調で雰囲気のある空間が広がります。
ジャズが流れるこのフロアーの奥が、オーダーの相談をするコーナーです。

まずは、ジャケットとパンツの生地選び。上下の色の組合わせを相談。
真夏以外の3シーズン着られて、大人の男の色気を出せる組合わせを希望。
沢山の生地サンプルの中からアドバイスを頂き、選んでいきます。

「仕立て映え」するとお勧め頂いたブルーグレーのチェックの生地をジャケットに。パンツは、春っぽくなり過ぎないように、明る過ぎないワントーン落としたグレーの生地を選びました。
ジャケットが DRAPERS 2457番、パンツがDRAPERS BLAZON 2319番。
多彩な色柄や素材感に定評のあるイタリアの生地屋DRAPERS(ドラッパーズ)の生地です。

次は、裏地選び。少し変わった感じでセンスのある裏地を希望。
爽やかで抜け感のある藤色の生地を選びました。
ジャケットを脱ぎ着した時にチラリと見える裏地で冒険するのが大人の粋とのこと。

ボタン選び。
ジャケットの生地と合わせながら、豊富な種類のボタンサンプルから選びます。
生地に光沢があるので、生地に負けず迫力のある水牛のボタンを選びました。

次は採寸。そしてフィッティング。ゲージ服を羽織ります。
細かくピン打ちして調整しながら、ジャケットの着丈と仕様を決めていきます。
着丈は短めの方がいいとのこと。選んだ生地が膨張色なので、ウエストはかなり絞りました。

ゲージ服が調整されて、身体に綺麗にはまっていきます。
細かい調整で印象が変わり、美しいラインになっています。
ボタンは3ボタン、ポケットは正統派のフラップなし玉縁ポケット、胸はベルカポケットに。

パンツは、動いた時の感じを鏡で見ながらサイズ調整。後ろの股上が浅めの型なので、体型に合わせて少し上げました。
ジャケットを脱いでもサマになるように、お腹まわりは「もっちゃり」せず、キュッとしまったカッコイイ感じに調整。

ジャケットの着丈を1cm上げて、ウエストも絞って攻めたので、パンツもそれに合わせてやや細めに再調整。脚のラインが美しく出るように、細かくピンを打ち直しました。
ポケットは、口が開きにくい斜めのタイプ。
仕立てに約1ヵ月半くらいかかるとのこと。楽しみです。

サルト銀座店

東京都中央区銀座2-6-16 第二吉田ビル2F・3F

ショップのご紹介

サルトは、洋服のリフォームから難易度の高いお直しまで対応しているテーラー。最近は、お直しだけでなく、本格的なオーダーメイド サービスも開始。フランスのトップメゾンからナポリの総手縫いスーツまで、世界中のあらゆる服を分解・修理してきた熟練職人の経験と技により、お客様の理 想を叶え、期待以上の至高の一着を創り出します。
さらに、サルトのオーダーメイドには、体重増減 約±5kgの体型変化に応じて、オーダーから10年間はサイズお直しを無償で行うという「10年保証」が付いています。また、ボタン付け・ほつれ補修だけ でなく、袖裏交換や股ズレの補修も無償で対応。紳士服の奥深いダンディズムを知り尽くしたサルトならではの、お客様に対する粋なもてなしは、洗練された銀 座の中でも随一です。

http://www.sarto.jp

ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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