Challenge of the gentleman

紳士のチャレンジ

鞄選びにチャレンジ

鞄選びにチャレンジ

紳士の皆さんは、普段どのようなビジネスバッグをお持ちでしょうか。

特別な一つを長く愛用されている方

その日のスケジュールやコーディネートによって、使い分けている方

鞄との付き合い方は人それぞれ。

今回は、エシカルなスマートバッグブランド「FUMIKODA」での鞄選びにチャレンジです。

ブランドのクリエイティブディレクターを務めるのは幸田フミさん。

 

「上質でエレガントだけれど軽くて使いやすいバッグ」

 

仕事に適したバッグになかなか出会えないことがきっかけとなり

だったら自分で作ってしまおう!

という幸田さんの想いが形となり「FUMIKODA」は誕生しました。

 

最近では人気を博したドラマ「半沢直樹」で江口のりこさん扮する白井大臣が使用したことも大きな話題になり、まさに働く女性を象徴した鞄として注目を浴びた「FUMIKODA」。

 

しかし、男性もスマート使用できる鞄もあるということで今回は特徴を紹介しつつ、男性目線で鞄を選びます。

 

ー地球にも、動物にも、人にも優しく。しなやかに、さりげなくエシカル

 

「FUMIKODA」のコンセプトには環境問題や日本の職人文化が密接に関わっています。

 

動物皮革を一切使用せずに、人工皮革でエレガントでゴージャスな質感な再現。本革より軽く、水に強く、丈夫な素材は高級車にも使用されている皮が採用されています。

 

普段使いが懸念される白やアイボリーも雨や汚れの心配なく使うことができるとは、ビジネスバッグの選択も増え、お洒落の幅も広がります。

 

また、1611年に仏具などの銅鋳物が作られた「高岡銅器」の着色技術を用いて進化させたmomentum factory Oriiの真鍮を使用。

400年にもわたり受け継がれた、日本の伝統文化がバッグのアクセントに使われています。

 

幸田さんはバッグの制作を決意し、職人探しを始めた頃に廃業が増えたことによる職人文化の存続の危機に直面します。

世界に誇る日本の職人の技術を守りたい想いがこのバッグのストーリーに込められているのです。

 

これらの想いをしっかり届けたい、

コンセプトを消費者にもしっかり伝えるべく、中目黒にあるショップは、目黒川に面した場所にありながら、どこか隠れ家風の扉の向こうに位置します。

 

「コンセプトを知ったうえで使って欲しい」

こだわりは販売方法にも隠されているようです。

 

華やかな女性バッグがずらりと並ぶ中で、男性でも使えるトートバッグを紹介してもらいました。

「ALEX」はトートバッグでありながら、どれもフォーマルなシーンでも持つことができるエレガントな色味が印象的です。

 

サイズはMとLで2サイズでの展開。

Mサイズは女性にも大きすぎないサイズ感、Lサイズは出張や旅行に持っていけるほどの充分な大きさがあります。

シーン別のコーディネート方法など、レクチャーを受けながら慎重に選んでいきます。

 

前述した鞄に秘められた想いを聞くと、気が引き締まります。

 

ちょっとした照明の当たり具合や、鞄の持ち方でガラッと印象が変わるのも印象的です。

2wayタイプのリュック「BILLY」はユニセックスなデザインで

リュックながら上品なサイズ感はスーツスタイルでも違和感なく使用でき

重たい荷物を感じさせないエレガントなフォルムが演出されています。

 

スーツやジャケットに囚われず、カジュアルなシーンでも自然と寄り添うバッグは一日のスケジュールがハードなビジネスマンにとって強い味方。

いくつか違う色を揃えることでより豊かなバリエーションを日常に取り入れることが出来るのです。

 

「海外旅行でも使えそう」「普段使いができそう」

鞄と対話をしながら、ゆっくりと選ぶ。

 

落ち着いた店内で上質な時間を過ごすことができました。

 

鞄一つずつに特別なストーリーと職人の技が込められていながら、

設立当初より一貫したコンセプトを持つ「FUMIKODA」。

働く女性の放つ自立心や輝きを彷彿とさせる世界感があふれるショップで幸田さん自身のルーツを少し伺うことが出来ました。

 

出身地神戸から、ニューヨークで屈指の名門校Parsons The New School of Designに入るまでの道のり、日本に帰国してからの葛藤の日々。

鞄が持つストーリーは幸田さんという一人の女性のストーリーから始まり今も続いている。

そう感じたとき、ディスプレイされている「FUMIKODA」の鞄が一層強く輝いて見えました。

 

FUMIKODA webサイト

 

幸田 フミ

Parsons The New School of Design卒業。
ニューヨークのファッションマーケティング会社にウェブデザイナーとして勤務し、
大手ブランドのサイト制作やファッション系ポータルサイトの運営などを手がけた。

帰国後2003年にウェブデザイン会社、株式会社ブープランを創業。
多岐にわたる業界のウェブサイト制作をはじめ、
プロモーションの企画やソーシャルメディア活用の提案など、
企業のウェブマーケティング全般に携わっている。

2010年より「手帳なんていらない ソーシャルネットワーク時代の情報整理術」(かんき出版)など
IT関連の書籍を上梓。読売新聞「大手小町」等で記事を連載中。
近著「はじめてのIoTプロジェクトの教科書」(クロスメディアパブリッシング)。
また、2011年の東日本大震災を機に有志とともに特定非営利活動法人BLUE FOR JAPANを設立。
NPOの理事を務めながら、全国の児童養護施設の児童を支援している。

2016年に株式会社FUMIKODAを設立。
エシカルなスマートバッグブランド「FUMIKODA」のクリエイティブ・ディレクターに就任。

ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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