Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
是非学びたい気になるテーマについて学んでいきます。

紳士が知るべき素敵なワイン

シャンパーニュ ポル・ロジェ編

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■英国皇室で最も愛されるシャンパンメゾン

「気品と優美」を哲学とし、1849年設立以来、一貫した家族経営を続けているメゾンである、シャンパン、ポル・ロジェ。
165年以上の実績と栄光を誇り、大手企業に属さずに独立した経営を行うことにより、常に高い品質を保ち続けてきた数少ないハウスの一つである。
大量生産や機械による作業が多い中、4人という数少ない人数でルミュアージュ(瓶口におりを集める作業)を行っているそのこだわりは、昔ながらの確かな職人技術によって時間をかけて作り上げることで、その最上級の味わいを守っている。
格調高いシャンパーニュは、木樽を一切使用せずステンレス・タンクで発酵させることによって、ブドウ本来の繊細な味わいを引き出す事が出来る。
地下に広がるセラーはエぺルネで最も深く、そこでゆっくりと熟成させることによって極上の泡を伴うシャンパーニュが生まれる。
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ポル・ロジェハウス

■「世界で最も甘美な場所 」

その品質は、元英国首相チャーチル氏が愛馬に「ポル・ロジェ号」と名付けるほど虜になったと言われ、チャーチル氏へのオマージュを捧げた「キュヴェ・サー・ウィンストン・チャーチル」は力強くしっかりとした確実な味わいでポル・ロジェ社とサー・ウィンストン・チャーチルの関係は、占領から解放されて間もないパリでイギリス大使館によって開かれた昼食会での幸運な出会いに遡る。
その時ポル・ロジェのヴィンテージ1928がサービスされたのだ。
美しいオデット・ポル・ロジェはイギリスの首相として出席したウィンストン・チャーチルにシャンパーニュの簡単な紹介をした。
そこから芽生えた友情は チャーチルの死後も続き、今日もポル・ロジェ社とチャーチル家は強い絆で結ばれている。

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オデッテ・ポルロジェとウィンストン・チャーチル氏

友情から生まれた素敵な逸話の一つとして、1953年にチャーチルが持っていたお気に入りの馬の一頭に“ポル・ロジェ”と命名し、その馬がケンプトン・パークでのブラック・プリンス・ステークスで優勝したのだ。
その日はクイーンエリザベス2世女王陛下の戴冠式の日。
残念なことに職務上の厳しい制限によってチャーチルはシャンパーニュ通り44番地のポル・ロジェを訪れること出来なかったのだが、彼は「世界で最も甘美な場所だ」と明言したのだ。
トレードマークとなっていた太めの「チャーチル・サイズ」と呼ばれた太い葉巻と合わせて、楽しんでいたそうだ。
また、英国王室御用達としても有名で、2004年には厳しい審査をクリアし、エリザベス女王2世から任命も受けている。
2011年ロイヤルウェディング レセプションパーティーにおいては、500名以上のVIPにヴリュットレゼルヴのマグナムが振舞われ、ワインのミシュランとも呼ばれる『レ・メイユール・ヴァン・ド・フランス2016』においては、4年連続三ツ星を獲得。
9軒しかない三ツ星付きのシャンパンハウスの一つとして高評価を得ているのだ。

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Brut Reserve NV 750ml 希望小売7,000円 / 375ml 希望小売4,500円
アサンブラージュはポル・ロジェ家とセラーマスターだけが携わるというフラッグ・シップのシャンパーニュ。
最低でも3年間熟成させ、力強さとフィネスのバランスが取れた味わいが特徴。
シンプルでダイナミックな アタックの後に美しいハーモニーと心地よいフレッシュ感が広がる。
アペリティフはもちろん、食事にも最適で多目的に楽しめるシャンパーニュ。
ドザージュは9g/l。
Pinot Noir 33% / Chardonnay 33% / Pinot Meunier 33%
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Rich (Demi Sec) NV 希望小売7,000
甘口シャンパーニュの愛好家から熱い支持を受けているリッチは、セックとドゥミ・セックの間のスタイルで1リットルあたり34グラムのドザージュ。
美しいイエロー・ゴールドの色合いとクリーミーな泡が魅力。
生き生きとした酸が甘みを程よく引き締め、フレッシュな味わいを生み出す。
デザートやブルー・チーズと合わせるのに理想的な味わい。
Pinot Noir 33% / Chardonnay 33% / Pinot Meunier 33%
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Pure (Extra Brut) NV 希望小売9,000
ピュアはポル・ロジェのラインナップを完成させる為に、また愛好家の方に新しい感動をお届けする為に作られたノン・ドザージュのシャンパーニュ。
フレッシュで生き生きとした香りはクローブやバラなど、心地よく、複雑性に富んでいます。時間とともにパン、イースト、柑橘のニュアンスを帯びてくる。
気品に満ち、しな やかでシャープな味わいが特徴。
Pinot Noir 33% / Chardonnay 33% / Pinot Meunier 33%
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Brut Vintage 2006 希望小売11,000
ポル・ロジェ社の伝統的なアサンブラージュによって造られ、8年間セラーで熟成。
2006年は非常に健全なブドウが収穫てされた。
力強く複雑で、マルメロ、リンゴ、リッチなドライフルーツの香りが広がる。
味わいはクリーミーで官能的、とてもバランスの取れた味わいで、アーモンドや柑橘のフレーヴァーを余 韻に感じる。
フル・ボディで心地よい熟成感と繊細さを兼ね備えている。
ドザージュは7g/l。
Pinot Noir 60% / Chardonnay 40%
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Blanc de Blancs Vintage 2008 希望小売13,000
クラッシックなスタイルのブラン・ド・ブランでグラン・クリュのシャルドネだけを使用している。
2008年は酸と糖のバランスが完璧でフルボディーなワインに仕上がった。
青リンゴや柑橘に加え、バターやメレンゲ のクリーミーなフレーヴァーが広がり、驚くほどの複雑性を備えている。
溌剌としたフィニッシュで、豊かなアロマが長く持続。
ドザージュは7g/l。
Chardonnay 100%
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Rose Vintage 2008 希望小売13,000
美しい色合いとアロマを与えるため、ボトリング前にシャンパーニュ産の赤ワインを15%加える。
2008年は非常に健全なブドウが収穫できました。
ラズベリーとレッドカラントが溢れ、時間とともに野生のストロベ リーが官能的なピノ・ノワールの特徴的な香りにいっそう引き立てられる。
調和を成す赤い果実が続き、柑橘類の果実を感じさせる新鮮さと、リッチなストラクチャーのバランスが卓越している。
際立つ芳醇な質感で、濃密な風味に支えられたエレガントなストラクチャーが感じられる。 ドザージュは8g/l。
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Cuvee Sir Winston Churchill 2004 希望小売30,000
ポル・ロジェのシャンパーニュをこよなく愛した元イギリス首相チャーチル氏へのオマージュを捧げたプレス テージ・キュヴェ。
特別なアサンブラージュは門外不出だが、氏の好みであったフルボディで力強く、熟成したスタイルで造られている。
時間とともに繊細なミネラルがその堂々とした重みにフィネスをもたらす。
 男性的なシャンパーニュで非常に忘れがたい印象を与える。
ドザージュは9g/l。
Pinot Noir / Chardonnay

メゾンのご紹介
ポル・ロジェ社

1849年に設立された家族経営のシャンパン・ハウス。
「気品と優美」を哲学とし、格調高いシャンパーニュを造り続けている。
木樽を一切使用せず、今でも職人によって手作業で行う数少ないハウスの一つ。
地下に広がるセラーはエペルネで最も深く、そこでゆっくりと熟成させることによって極上の泡を伴うシャンパーニュが生まれる。
 その品質は元イギリス首相チャーチル氏をも虜にし、2004年には英国王室御用達に任命、2011年のロイヤル・ウエディングでも提供され、国際的に高い評価を得ている。

www.polroger.com

ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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