できる紳士のデコレーションアート
シリーズ第9弾◆インクボトルDEKO◆
みなさん、こんにちは。
男性が日常生活を送る上でする所作の中でも、女性視点から「素敵だなぁ」と思える瞬間というものが、幾つかあるものです。
グラスを口に運ぶ姿
箸を美しく使う姿
ホームで電車を待つ、信号待ちをする、そんな際の立ち姿
そのどれもが、何気ない日常の生活の中のワンシーンなのですが、その瞬間に、心躍らされるものです。
そんな所作の中でも、スーツやジャケットの内ポケットから、静かにペンを取り出す姿は、「紳士」と思うにふさわしい仕草の一つではないでしょうか?
その昔、紳士の「三種の神器」というと「オメガ(時計)・パーカー(万年筆)・ロンソン(ライター)」と言われていたそうです。
現在であれば、「パティックフィリップ・モンブラン・iPhon」とでも言うのでしょうか。
女性のように、ピアスやネックレスのようなアクセサリーで、身を飾り立てる事が難しい男性にとって「時計」や「ペン」、「ライター」等は、身を飾り立てるだけではなく、ご自身のアイデンティティーを表現するとても大切なアイテムなのではないでしょうか。
電子機器の充実、社会のペーパレス化等に伴い、「モノを書く」という機会が、本当に少なくなったと実感します。
そんな今だからこそ、「モノを書く」という行為を大切にされてみてはいかがですか?
内ポケットから取り出すペンは、お洒落なボールペンでも良いですが、『男子専科』をご購読される皆様には、是非とも、「万年筆」をお持ち頂きたいです。
スマートにキャップを外し、サッと書かれるその姿は、まさに「紳士」
そして何より、万年筆はボールペンとは異なり、ご自身だけのインクの色を作ったりすることもできますし、他の方々との違いを表現してくれるモノです。
勿論、ボールペンとは異なり、こまめにインクの補充をする必要があり、若干の手間は掛かりますが、この一手間を大切にできる「紳士」であって頂きたいです。
誰の眼にもつかない、たった一人の時間に、インク瓶から万年筆にインクを補充するその姿も、とても素敵だと思います。
写真:カランダッシュ(スイス) ボトル側面にキラキラなイニシャル
基村 あかり
株式会社Akari & Co. 代表取締役
デコアーティストとして活躍する経営者、スクールも開講。