紳士が知るべき酒と料理のペアリング
中華の鉄人、脇屋友詞氏の料理と日本酒のペアリング
今回は、中華の鉄人、脇屋友詞シェフに日本酒とのペアリングをお願いしました。
名誉きき酒師酒匠の資格を受賞されており、ご自身でもお酒を嗜まれる脇屋シェフならではのペアリングです。
脇屋友詞シェフは、1958年北海道札幌市生まれ。
’73年15歳で料理の道に入り、赤坂「山王飯店」、「東京ヒルトンホテル」、「キャピトル東急ホテル」等での修行を経て、’85年27歳で都内ホテルの料理長、’92年同ホテル総料理長をされています。’96年、「トゥーランドット游仙境」代表取締役総料理長に就任、’97年、パン パシフィック ホテル横浜(現横浜ベイホテル東急)中国料理総料理長に就任。’98年、同ホテルにて皇太子ご夫妻のご夕食調理総責任者に任命されています。
「Wakiya一笑美茶樓(いちえみちゃろう)」「Wakiya迎賓茶樓(げいひんちゃろう)」「トゥーランドット臥龍居(がりゅうきょ)」など、現在、東京、横浜で四店舗のオーナーシェフを務められています。
まず1品目は、
万願寺唐辛子と豚肉のピリ辛炒め
こちらは、万願寺唐辛子と野沢菜の二つの野菜をふんだんに使ったお料理です。
じっくり味を染み込ませた塩豚肉は、お酒泥棒といってもいいほど、旨味と塩気が日本酒に合います。
合わせたのは上の写真で脇屋シェフが手に取られている千葉県の寒菊銘醸の日本酒「寒菊 Blue Sapphire」です。華やかさがありつつ、旨味も感じられる日本酒のため、塩豚肉の旨味と調和します。
2品目はこちら。
ホタテとズッキーニのとろとろ卵煮
こちらのお料理は、とろとろのたまごとミディアムレアのホタテ、そしてズッキーニを絡めた上にカラスミをかけた一品です。
ホタテにカラスミと、お酒に合いそうな材料が中華風に仕上げられています。
そのとろとろ煮に合わせたのは、
青森県の八戸酒造が醸す「陸奥八仙 ドライスパークリング」。
レモンや柑橘系のフルーツで感じるような酸味のあるスパークリングで、シャンパン好きにも高評価を受けることの多いスパークリング日本酒です。
ホタテとズッキーニのお料理に若干酸をプラスするような感覚で、すっとお料理が引き締まります。
3品目は、
太刀魚とハナニラの煮付けです。
太刀魚にさっと火を通していることで、外側には甘辛い味付けをする一方で、内側から滲み出る魚の旨みはそのまま残してあり、食べ進めると何層もの味わいを楽しめる一品です。
合わせたのは、弊社吟天のプライベートブランド「吟天 水龍」。
時間をかけて寝かせたスパークリング日本酒で、しっかりとした味わいに、後味をキリッとさせる酸味。太刀魚の旨みと調和し、甘辛い味わいをすっと切ってくれます。
脇屋シェフのレシピをご家庭でも楽しめるYouTube動画を撮影いたしました。
お料理を作るときのポイントをわかりやすく解説していただいています。
よければこちらの記事と合わせてご覧ください。
小田切 崇
北海道札幌市生まれ。大手IT企業に務めるかたわら、20代半ばで、日本酒に傾倒し、啓蒙活動をスタートする。現在主宰している『吟天』の前身にあたる日本酒会『吟盃座』を立ち上げた。 2020年、『吟天』は予約を開始すると直ぐ定員になる人気の会へと成長。月に2-3回の開催で、『吟盃座』から始まり『吟天』に至る30年間で延べ1万人以上が参加している。 近年は和食のみならず、フレンチ、イタリアン、焼肉など、様々なジャンルでSAKEのペアリングを積極的に進めている。
特にシャンパンと同様の瓶内二次発酵製法で作られたスパークリングSAKEの普及に尽力している。飲食店へのSAKEコンサルで成果をあげ、現在では海外輸出やSAKEプロジェクトのプロテュースを手がけている。
吟天SAKEショップ https://ginten.tokyo/
インスタグラム @sakeconcierge
YouTube 吟天 シェフ酒
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