Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
是非学びたい気になるテーマについて学んでいきます。

紳士が知るべき酒と料理のペアリング

日本の伝統を未来へ繋ぐペアリング

日本酒、SAKE HUNDREDを運営する株式会社Clearをご紹介します。

ラグジュアリーな新しい日本酒ブランドです。

SAKE HUNDREDには、『百光』『思凛』『天彩』『現外』などの銘柄があり、そして新たに『天雨』の銘柄が加わりました。「100年先まで光照らすように」という想いが込められた『百光』をフラッグシップとし、『現外』は震災を乗り越えた発酵途中の液体、酒母を使用した「時間経過によって得られる変化」、つまりヴィンテージの概念を日本酒の一つの価値として示したものです。

新商品の『天雨』は、なんと生酒。時間経過による価値を提示したあとの、その瞬間にしか味わえ合えない、「今」を大切にした銘柄です。“一瞬の雨のように瑞々しく、儚い”「天雨」。このイメージを酒質として表現するために、“酸味”を味わいの軸に据えています。

 

新商品を含むこの5つのお酒は、お客様にとっての価値を考え抜いた先にいきついた銘柄です。背景には、商品化に至らなかった何倍もの日本酒のなかからの5酒厳選に拘りが表れています。  

  

 「世界中の人々を日本酒で魅了し、産業をさらに発展させることが、私たちの使命です。」と明言し、使命感溢れる、そしてお酒の味の追求と、食、空間、品格を提供す新たな価値を生み出す日本酒です。  

  

そこで、SAKE HUNDREDはこれまでに日本有数のトップレストランやラグジュアリーホテルで、最高峰の料理とSAKE HUNDREDの日本酒を提供するペアリングイベントを開催してきました。  

  

私が参加いたしました2020年10月と12月開催のペアリングイベントで提供された洗練されたお料理と、その魅力を最大限に引き出すペアリングをレポートいたします。 

  

かつてのSAKE 100 をSAKE HUNDREDとした2020年8月のリブランディング後、こだわり抜いたものづくりによる機能を売ることから、 お客様の心に作用し、精神的、あるいは社会的な付加価値を提供する ——「プレミアムブランド」から、「ラグジュアリーブランド」へ発展し、初めての開催となった2020年10月27日。  

 

ペアリングディナーの舞台は「ザ・ペニンシュラ東京」最上階のザ・スカイルーム。   

東京の美しい景観が一望できるコンテンポラリーな空間です。  

  

SAKE HUNDREDの商品『百光』『思凛』『天彩』『現外』をペアリング。この日のために考案されたオリジナルメニューの数々が提供されました。 

 

 

料理を担当したのは、「ザ゚ニンシュラ東京」宴会料理長 渡辺裕也シェフ。 

 

「自身にとっても日本酒とのペアリングは初めての挑戦でしたが、最高の日本酒にふさわしい最高の料理をつくりました」という言葉の通り、旬の食材を組み合わせることで生まれる奥深く美しい料理で、参加者を驚きと感動で包みました。 

 

 

品質や値段の高い日本酒が徐々に増えてきた中で、ライフスタイルや想いを乗せられる価値を提供できている日本酒はほぼありません。 

そんな中で、トップレストランのお料理と日本酒を組み合わせ、その体験や想いを表現したのが、このペアリングイベントです。この挑戦はこれからの日本酒の可能性を広げていきます。 

 

 
 
《ペアリングメニュー紹介》 

 

百光(5℃) × 信州サーモンのグラブラックス ラ・フランスセルバチコ 

口いっぱいに広がるフルーツの瑞々しさと、そこに重なるサーモンの旨味と塩味が、『百光』の甘やかな味わいを際立たせます。ラディッシュの食感とほろ苦さが絶妙なアクセントに。食材とお酒が渾然一体となったペアリングです。 

 

  

▼思凛(5℃) × ズワイ蟹と雲丹のファルシ焼茄子ふじ林檎 

焼茄子の香ばしさが樽由来のスモーキーな香りと、ズワイ蟹と雲丹の濃厚な旨味が『思凛』のなめらかな質感とまっすぐに合い、それぞれの魅力を増幅。添えられたりんごは、思凛の繊細な吟醸香と透明感に寄り添い、ペアリングの完成度を高めています。 

 

  

▼天彩(15℃) × 金目鯛と松茸フリット和風ベアルネース 

旬の金目鯛と松茸をフリットに。衣から旨味・甘味が染み出し、そこに天彩を含むことで上質な甘味が重なり、多層的な味わいとなります。特製の和風ベアルネーズは料理とお酒をつなぐ役目を担い、味わいをまとめ上げ、長く優雅な余韻をもたらします。まるでフリットの衣に天彩が染み込むように、味わいが溶け合うペアリングです。  

 

 

 

▼未発表新商品 × フォアグラのポワレ ポルチーニ茸のヴルーテ ヘーゼルナッツクランブル 

飲み込んだあとの余韻を最大限にお楽しみいただけるペアリングです。フォアグラの濃厚な味わいが、お酒の美しい旨味・甘味と絶妙に絡み合い、その味わいは最後まで消えることがありません。深く長い余韻を楽しみました。 

 

  

▼現外(15℃) × 国産牛フィレ肉のグリル黒大蒜(にんにく)のピューレ 

香りからぴたりと寄り添うペアリングです。現外とフィレ肉を一緒に口に含むことで、味わいが完成されます。決め手は黒大蒜とマデラ酒のソース。旨味・甘味・塩味・辛味……ソースが持つ多様な味わいの要素が、現外の多層的で芳醇な味わいと混ざり合い、新たな味覚の扉が開かれます。  

 

 

 

 

 

2020年12月に開催されたイベントは、ミシュランガイド二つ星、The World’s 50 Best Restaurants11年連続選出の名店「NARISAWA」とコラボレーションし、1日限りのペアリングランチ。 

 

《ペアリングメニューの一部を紹介》 

 

 

▼ 思凛(5℃)× 佐賀 自然薯・福岡 カラスミ 
天草の塩に漬けてから日本酒・昆布で塩抜きした自家製のカラスミと、無農薬栽培の自然薯のとろみが、思凛の優雅な樽香、奥深いコク、クリーミーな質感と見事にマッチします。両者が合わさることで旨味が増幅され、料理の味わいが引き立つペアリングです。 

 

 

▼ 百光(40℃)× “ラグジュアリーエッセンス” 静岡 赤座海老 
丸鶏・豚もも肉・生ハムを長時間蒸して出汁に。新鮮な赤座海老を合わせお椀仕立ててで提供します。40℃に温めた百光は、繊細な味わいはそのままに旨味がしっとりと膨らみ、上品な出汁にぴたりと寄り添い、赤座海老の旨味と絡み合います。

 

 
▼ 天彩(15℃)× 山口 クエ 
クエと天彩の”口内調味”をお楽しみください。まずは料理をひと口。熟成させたクエの甘味が衣から染み出します。天彩を含むと上質な甘味が増幅。飲み込んだ後は、天彩の優雅な余韻と、粉山椒のスパイシーな後味が心地よく持続します。 

 

 

料理とのペアリングによって、日本酒はいっそうの真価を発揮します。 SAKE HUNDREDでは今後も、 一流のシェフ・ソムリエが腕を鳴らすレストランやホテルでのペアリングイベントを、シンガポールや香港、北米などのレストランで開催していくようです。 

 

 

 

 

SAKE HUNDREDは毎月のように新商品を発売しています。 

ぜひこちらからご覧になってください。 

https://sake100.com/ 

小田切 崇

 

北海道札幌市生まれ。大手IT企業に務めるかたわら、20代半ばで、日本酒に傾倒し、啓蒙活動をスタートする。現在主宰している『吟天』の前身にあたる日本酒会『吟盃座』を立ち上げた。 2020年、『吟天』は予約を開始すると直ぐ定員になる人気の会へと成長。月に2-3回の開催で、『吟盃座』から始まり『吟天』に至る30年間で延べ1万人以上が参加している。 近年は和食のみならず、フレンチ、イタリアン、焼肉など、様々なジャンルでSAKEのペアリングを積極的に進めている。
特にシャンパンと同様の瓶内二次発酵製法で作られたスパークリングSAKEの普及に尽力している。飲食店へのSAKEコンサルで成果をあげ、現在では海外輸出やSAKEプロジェクトのプロテュースを手がけている。

 

SAKEショップ https://ginten.tokyo/

インスタグラム @sakeconcierge

YouTube 吟天 シェフ酒

 

おすすめ動画はこちらです。

ミシュラン笹嶋シェフが作る「イワシのプロバンス風」

https://youtu.be/nCESfc9d4kE

【AMOUR TOKYO 後藤シェフ】サーモンのレアステーキ【フレンチ】

https://youtu.be/WF55qjedjH0

プロがつくるオマール海老のチリソース 虎峰 小倉シェフ

https://youtu.be/FAf435Dy12o

ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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