Challenge of the gentleman

紳士のチャレンジ

紳士のチャレンジでは、男が紳士になるために経験すべきテーマについて、
編集長、山之上友が体当たりでチャレンジしていきます。

オーダースーツにチャレンジ

<前編> メジャーメイド(パターンオーダー) 「生地選び・採寸」

1959年に、日本人の体型にフィットする背広をと、日本の百貨店で最初に既製紳士服を始めたトロージャンで、パターンオーダースーツ (トロージャンでは「メジャーメイド」と呼ぶそうです)を創ります。
ズラリとスーツが並んだ店内の一角で、まずは生地選び。生地のサンプルも大変豊富。

これからの季節に合うよう、明るめの色が良いのではというアドバイスを頂き、グレー地にピンクの細いラインが入ったロロ・ピアーナの生地を選びました。

まずは採寸。上着を脱いだ状態で、ウエスト・胸囲・袖丈などを測っていきます。
忙しいビジネスマンのために、採寸はなるべくスピーディーに行っているとのこと。

トロージャンのパターンは3型。ラペル幅が細くシルエットも細身の01タイプ、全体的に細身で曲線を活かした優美なラインの02タイプ、肩幅がゆったりした03タイプ。
既製服はどれもシングルですが、メジャーメイドならダブルにもできるとのこと。
この3型の中から、体型や好みに合わせて、試着して選んでいきます。

まずは、全体的に細身の02タイプのジャケットを試着。
02タイプは胸の辺りのサイズが少し窮屈だったので、ワンサイズ上げて03タイプを試着し、この型でオーダーすることに。

フィッティング。身幅は、好みに応じて身頃を3cmほど出したり絞ったりが可能とのこと。
脇・サイドの生地を留めてシミュレーションしながら、出来上がりのシルエットを鏡で確認。4cm絞ることにしました。
袖丈は、シャツの袖口とのバランスが良く、このままで。
挿し色になり、シャツの袖口が1cm程度出るのがベストバランス。

着丈の調整。短めを希望しました。
肩幅がゆったりした03タイプで着丈短めを希望する場合には、お尻が3分の2より少し隠れる程度がほど良いとのこと。

パンツ選び。ウエスト・ワタリ・裾幅を見て、ジャケットの一つ上のA6(82cm)サイズを試着することになりました。

結局2サイズ上のA7(84cm)サイズの型でオーダーすることに。履いた時の太ももやお尻の余裕を基準に型を選んだので、ウエストは詰めます。
ここまでのご案内もスピーディーで丁寧。さすが百貨店クオリティです。

裾丈の採寸データをカルテに記載するために、股下の長さも丁寧に計測。着替えている間に、準備が整えられていて、後は細かい仕様を決めていくだけに。

最後に、裏地とボタン、ディテールのデザイン選び。
表地のピンクの細いラインに合わせて、裏地はローズカラーのものに。
この色合いなら総裏でも軽やかになるとのことで、総裏仕様にしました。
ベントの仕様は、サイドベンツに。
今年の春夏新作モデルのスーツでは、センターベントも数を増やしてご用意があるそうですが、春夏シーズンということもあり、見た目も軽やかな印象のサイドベンツを勧めて頂きました。

ボタンは、黒い靴にも茶系の靴にも合うように、ナットボタンのシリーズから選びました。
やや濃い目の茶色。高級感があり、素敵です。

トロージャン

東京都千代田区丸の内1-9-1 大丸東京店 7F

取扱い店舗:
[大 丸] 心斎橋店・梅田店・京都店・神戸店・東京店・札幌店
[松坂屋] 名古屋店・上野店

ショップのご紹介

1959年、百貨店初のプライベートブランドスーツとして誕生したトロージャンが生まれ変わります。誕生から時を経て、今改めて本当に日本人にフィットするスーツとは・・・
体型はもちろん、時代と共に変化してきた働き方や価値観を反映し、今という時代に心地よくなじむ、男の仕事服へ。肩書きやブランドではなく、世代を超えて自分らしさを纏うひとへ。2015年 春。トロージャン、リ・デビュー。

http://dmdepart.jp/trojan/

ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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